ドイツに所在するドイツのローカル企業での働き方について、筆者自らの経験をもとに数回に分けてご紹介しています。
前回の、有給休暇や傷病休暇に関する記事はいかがでしたでしょうか。
今回6回目は、時間厳守についてご紹介します。
※前回同様、ドイツのローカル企業での働き方と言っても、実際には様々な働き方や社風がありますので、今回お話しするのは一例であるということにご留意ください。
- ドイツにて、ドイツのローカル企業で働くことに興味のある方
- ドイツでの働き方に興味のある方
- ドイツでの生活に興味のある方
自ら設定した日時や期限を守ってくれないドイツ
これまで「ドイツの方が労働環境が良いよ」的なことを書き連ねてきましたが、日本の方が良いと思うことももちろんあります!
それは、対応の早さと時間厳守の姿勢です。
筆者自身、日独両国での就労経験を通して、日本の方が、対応が圧倒的に早くかつ時間に関する約束を守る傾向が強いと感じています。
もちろん、企業や個人によっても差があるよ!
ドイツでも約束の時間をきっちりと守る人もいるし、日本でも遅刻ばかりする人もいるね!
返事が来ない場合は、積極的に催促を!
例えば、仕事に関するメールへの返信の早さで、そのような違いを感じることがあります。
日本では、社内メールでも社外メールでも、回答が当日中もしくは翌日には返ってくることが多いです。
諸事情があってすぐに回答できない場合でも、「少々時間をください」的な返事を一旦送ったり送られてきたりすることがよくあります。
その一方で、ドイツでは、送ったメールに対する返事がなかなか来ないことがよくあります!
送信者側から回答の催促をして、やっと返事が来るということは日常茶飯事です。
日本人からすると、質問や確認事項に関する回答がすぐに来ないのはまだしも、せめていつ頃回答できそうかぐらいできるだけ早く教えてくれたらと思わずにはいられません…。
また、「XX日までに回答します」と回答期限を自ら設定しておいて、それを事前連絡なく破られることも多々あります。
筆者自身も、ある企業との採用面接で、面接中に「火曜日までには結果について連絡します」と企業側から約束されたのにもかかわらず、火曜日はおろか木曜日まで待っても音沙汰がないことがありました。
最終的に、木曜日の夕方に筆者が当該企業に確認メールを入れて、金曜日にやっと返事をもらうことができました。
その企業の信用にもかかわる気がするけど、大丈夫なのかしら…
日本人である筆者は、もしまだ企業側で検討中であり結果通知が遅れてしまうのであれば、その旨を一旦火曜日までに伝えてくれればと思わざるを得ませんでした。
ドイツで働きドイツで生活する以上、このようなことには慣れる必要があると思います。
しかし、このようなところで、日本人は対応が早いと感じたり、日本人は(特に仕事では)時間に関する約束をドイツ人よりも守ると感じたりします。
会議時間なのに、出席者が全然集まらない!?
時間厳守に関して言えば、会議の時もこれが当てはまります。
ドイツでは、会議に時間通り来る人が本当に少ないです!
感覚的には、半分ぐらいの人が数分遅れてきます!
そのため、ドイツでは、会議をきっちり時間通りに開始できることが稀です。
だいたい最初の数分間は出席者待ちの時間になり、3分遅れぐらいで会議が始まります。
プライベートだけでなく、仕事でも時間を守ってくれないことがよくあるのね…。
特に社内会議の場合、数分前から待機していても会議開始予定時間まで誰も来ないことが多いので、基本的に無理に早く会議入りする必要はありません。
5分前行動は、ドイツのローカル企業では期待されていませんので…。
ただし、在独日系企業では、もっと時間に正確に物事が進んでいると思いますので、在独日系企業にて勤務をする場合はご注意ください!
まとめ
- 企業や個人による差はあるが、日本の方が、対応が圧倒的に早くかつ時間に関する約束を守る傾向が強い
- ドイツでは、送ったメールに対する返事がなかなか来ないことが頻繁にある
- ドイツでは、会議に時間通り来る人が少ない
- 5分前行動は、ドイツのローカル企業では期待されていない
このようにドイツでは、時間に対する意識が日本より低い人が多いので、約束された期日までに返事が来ない場合には、催促の連絡をした方が良いです。
例えば、就職活動において、書類選考や採用面接の結果がなかなか来ない場合は、ぜひ催促してみてください!
「返事が来ない=不採用」というわけではありません。
もちろん、常に時間に追われる生活をしていると、ストレスが溜まってしまうので、時間に対して適度にルーズなのは、必ずしも悪いことではありません。
それでも、時間を守らなかったり断りなく約束を破ったりして、他人に迷惑を掛けたりすることはやめてほしいと強く思いますし、自分もそうならないように気を付けたいと思います。
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