以前ご紹介した松竹さん、大洋食品さん、Hanaro Marktさん(以下、敬称略)の3件は、どれもImmermannstraße(インマーマン通り)沿いに立地しています。
多くの日本人は、この3件を使い分けて日本の食料品を調達しているのではないかと思います。
特に、他の都市や町から電車等でデュッセルドルフを訪れる人は、アクセスの容易さや選択肢の広さの観点から、この3件を利用することが多いのではないでしょうか。
しかし、ライン川を渡った先にある日本人の多く住んでいるOberkassel/Niederkassel地区にも、Wayo Delicatessenさん(以下、Wayoと表記し敬称略)という日本食料品を扱うスーパーマーケットがあります。
Oberkassel周辺に住んでいる場合、立地の点からこちらの日本食料品店をよく利用するという方もいるのではないでしょうか。
今回は、このOberkassel/Niederkassel地区にある日本食料品店Wayoについてご紹介します。
・これからドイツ、特にデュッセルドルフまたはその周辺エリアで暮らす予定のある方
・デュッセルドルフを訪れる予定のある方
・和食や日本の食材が大好きな方
・ドイツの和食事情に興味のある方
・ドイツのスーパーマーケットに興味のある方
・日本食料品店へ車で買い物に行きたい方
ショーケースに並べられた寿司とイートインスペース
まず、特筆すべきは、握りたての寿司がカウンターで販売されていることです。
握り寿司、巻き寿司(細巻き、太巻き)、いなり寿司が、種類豊富に取り揃えられています。
それぞれ一貫売りされているので、好きなものを好きな量だけ買うことが可能です!
握り寿司については、マグロ、サーモン、うなぎ、イカ、タコ、鯛、玉子などがあり、一貫2.5ユーロから3ユーロ程度(2024年4月中旬時点)で販売されています。
また、細巻きや太巻きも様々な種類が販売されていて、天ぷら巻き、鶏チリ巻きなどの珍しい商品もありました!
また、寿司のすぐ横には、おにぎりも並べられています。
各2.5ユーロ(2024年4月中旬時点)で、ツナ、ツナマヨ、鮭、照り焼きチキンの4種類のバリエーションがありました。
寿司もおにぎりも日本の値段と比べるとかなり高いけど、ドイツでは標準的な値段だよ!
さらに、寿司やおにぎりの入ったショーケースの横では、和風のお惣菜も販売されています!
焼き鳥、唐揚げ、餃子、焼きそば、エビフライ、枝豆巻きなどがパックに入って販売されており、ドイツ国内にある和食レストランよりもお手軽な値段で日本の懐かしい味を楽しむことができます。
お弁当は、これまでのところ見かけたことがないよ!
これらに加えて、お総菜売り場の横では、日本式のパンも販売されています!
ドイツのパンに紛れて、あんぱん、クリームパン、メロンパン、カレーパンなどが売られています。
この日本式のパンは、日本関連のお店が集まるImmermannstraße(インマーマン通り)沿いに立地しているパン屋Bakery Takaで製造されたものです。
パン屋で作られた焼き立ての日本式のパンが、このWayoでも販売されているんだね!とっても便利!
また、この寿司やお惣菜などが販売されている場所のさらに奥には、イートインスペース(カフェスペース)も設けられています!
カウンターで自分の好みに合わせて選んだ新鮮な寿司などを、家に帰るまで待つことなく、その場で食べることができるようになっています。
まさに、日本のスーパーマーケットやコンビニエンスストアを思い出させられる景色です!
他にもある他の日本食料品店との違い
ドイツのスーパーマーケットとの融合で一石二鳥!
Wayoでは、他の日本食料品店と違い、日本の食料品以外にも大手スーパーマーケットREWEの商品が販売されています!
REWEで販売されている野菜や果物、肉や乳製品、お菓子などが陳列されており、REWEのプライベートブランドである「ja」や「REWE Feine Welt」の商品も多数置かれています。
したがって、日本の食料品だけでなく、ドイツの普通のスーパーマーケットで手に入る一般的な商品も同時に購入することができます。
つまり、基本的なものであればWayoで全ての食材・食品が揃うので、複数のスーパーマーケットをはしごする必要がなく、時間の節約になります!
実際に、日本の食料品を買わず、REWEの商品のみを購入しているお客さんも見かけます!
学校帰りの子供が、(ドイツの)お菓子や飲み物を買っている光景もよく見かけるよ!
無料専用駐車場も完備!
さらに、他の日本食料品店と違うのは、約30台停められる買い物客用の無料駐車場が設けられています!
Wayoが若干郊外に立地していることもあり、車で買い物に来るお客さんも多くいるようです。
駐車場を探す手間や駐車料金が発生しないのは、車で来店するお客さんにとって非常に便利なことでしょう。
また、車で来店すればまとめ買いすることも可能であり、米などの重いものも簡単に持ち帰ることができます!
そのため、Wayoは、車を保有しているデュッセルドルフ市内に住んでいない方にもおすすめできる日本食料品店です。
Wayoの全体的な品揃え
さて、Wayoの日本の食料品の品揃えについてですが、インマーマン通り(Immermannstraße)近辺の日本食料品店と比較すると、全体的に若干少ない感じがするものの、様々なものが所狭しと販売されています。
野菜:ドイツで貴重な紫蘇や山芋も!
他店に比べて品揃えが若干少ない感じのするWayoですが、物にもよります。
野菜に関しては、ごぼう、山芋、大根、ぶなしめじ、えのき、里芋、かぼちゃ(冷凍)、レンコン(冷凍)なども販売されており、日本でメジャーな野菜は一通り揃っています!
ドイツでは貴重な紫蘇(大葉)も、パックに入って販売されています。
(15枚で3.99ユーロ(=約640円)なので、気軽に買える値段ではないですが…(笑))
餃子の皮は冷凍で販売されていますが、餃子作りに欠かせないニラについては、これまでに見かけたことがありません。
冷凍食品:よりお手頃な中国製の冷凍の餃子の皮
餃子の皮以外の冷凍食品については、唐揚げやチャーハン、タコ焼き、餃子、エビフライ、納豆、カニカマなどがあり、おでんセットや練り物もありました。
また、鯛焼きや団子も冷凍で販売されており、あずきバーも販売されています。
ちょっと高級そうな日本の粗挽きソーセージも冷凍で販売されていました!
ドイツと言えばソーセージだけど、日本のソーセージもとても美味しいよね!
さらには、Reweで扱っている冷凍食品や中国の冷凍食品も多く置かれています!
先程触れた餃子の皮は、日本のメーカーのものもありますが、より安い中国製のものもあります。
筆者は両方試してみましたが、中国製の餃子の皮でも、(生の皮の独特の匂いが少々気になりますが)日本と同じ味の美味しい焼き餃子を作ることができました!
魚介類:手巻きずしに便利な冷蔵のお刺身も!
Wayoでは、刺身も冷蔵で販売されています!
定番のマグロとサーモンの他、鯛、いか、たこなどが冷蔵で売っており、いくらに似たますこも売っています。
ますこは、カラフトマスの卵で、いくらよりも小粒で皮が薄く、味がより濃厚なのが特徴です。
(年末に行ったときには、いくらも冷蔵で販売されていました。)
また、甘エビや寿司用ボイルえびが冷凍で販売されており、手巻き寿司のネタが色々と揃っています!
その他にも、銀鮭や秋刀魚、サバ(塩焼き、みそ焼き)、ししゃも、明太子など、和食を作る時に活躍しそうなものが、冷蔵もしくは冷凍で販売されています。
肉類:薄切り肉と言えばWayo!
肉の種類は、非常に豊富で、特に薄切り肉の質がとても良いです!
豚肉の薄切りが、豚バラ、しゃぶしゃぶ用、焼肉用と販売され、煮豚用の豚バラブロックも販売されています。
また、牛肉の薄切りも、しゃぶしゃぶ用と焼肉用が売られています。
以前、店員から牛タンを受け取っている人を見かけたので、事前に問い合わせれば、牛タンも販売してくれるのかもしれません。
筆者は、こちらのしゃぶしゃぶ用の豚肉と牛肉を使って自宅でしゃぶしゃぶをしてみましたが、脂身が少ないためあっさりしてはいるものの、柔らかくて癖もなく、とても美味しかったです!
また、Wayoの薄切り肉は、生姜焼きや牛丼を作る際にも便利で、筆者も度々購入しています。
さらに、松竹より値段は高めですが、唐揚げを作る時に便利な骨無し皮付き鶏モモ肉も販売されています。
その他の食料品
調味料も、日本のものを中心にある程度揃っているので、和食作りの際に必要な調味料は、Wayoでも基本的にすべて揃うはずです。
また、飲み物については、お茶(爽健美茶、伊右衛門、おーいお茶、午後の紅茶など)に加え、Bossの缶コーヒー、缶入り野菜ジュース、酒類(日本酒、梅酒、キリンビールなど)も常温で販売されています。
子供にも大人気なカルピスウォーターやカルピスの原液も見かけました!
日本のお菓子も、定番商品を中心に並べられている他、常温の鯛焼きや大福のようなお茶菓子も売られています。
また、先述した通りドイツの一般的なお菓子(Milkaのチョコレートなど)も売られていて、加えて、フランスや中国のお菓子も色々と販売されています。
少々高めの値段設定
このように、Oberkassel/Niederkassel地区にある日本食料品店Wayoでも、様々な日本食料品を購入することができます。
しかし、値段はインマーマン通り周辺の日本食料品店と比較すると少々高めです!
例えば、定番のお菓子でドイツ人にも喜ばれる抹茶のキットカットは、2023年12月中旬時点で、Hanaro Marktで5ユーロ、大洋食品で6.8ユーロ、Wayoでは7.99ユーロで販売されていました。
野菜や調味料なども、他店より高いものが多いよ。
また、Wayoでも日本米が複数種類販売されていますが、日本産の日本米よりもより安価なことの多いヨーロッパ産の日本米5kgなどはこちらでは販売されていないようで、見かけたことがありません。
まとめ
- 寿司やおにぎりがショーケースに入って販売されており、イートインスペースも用意されている
- 日本の食料品だけでなく、REWEの商品、そしてフランスや中国などの食品も販売されている
- 専用の無料駐車場を完備している
- 品揃えは、他の日本食料品店と比較すると若干少ないが、定番のものは一通り揃っている
- 豚肉や牛肉の薄切り肉がおすすめ!
- お値段が、他の日本食料品店よりも少々高めである
インマーマン通り周辺の日本食料品店よりも若干品揃えが少なく、値段も全体的に高めではありますが、清潔感がとてもあり、車で来る方にも便利なお店です!
何よりも、ドイツ生活中の日本人が恋しくなりがちな薄切り肉の質は、(筆者は)他店よりも良いと思います!
ちなみに、松竹や大洋食品と異なり、日本の雑貨や日用品は基本的に販売されていません。
ただし、ドイツの日用品(掃除用洗剤や洗濯洗剤など)は一部扱っているようです。
いつもとは別の日本食料品店に行きたい方、車で来て買い込みたい方、ぜひ足を運んでみてください。
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