ドイツの野菜 ~パプリカ編~

パプリカは、日本でもドイツでもスーパーマーケットなどで販売されています。

パプリカには様々な色があり、日本でパプリカと言えば、赤、オレンジ、黄色のものを指します。
緑色のものはピーマンと呼ばれています。

その一方で、ドイツでは、緑色のものもパプリカという名前で販売されています。

日本で緑色のピーマンはメジャーな野菜であり、だいたいどのスーパーマーケットでも簡単に見つかります。
その一方で、赤や黄色のパプリカは、小さなスーパーマーケットでは扱っていないこともあります。
つまり、日本でパプリカは、そこまでメジャーな野菜ではありません。

これに対してドイツでは、パプリカがメジャーな野菜であり、緑色のものも含めてどこのスーパーマーケットでも季節を問わず販売されています。

筆者も、日本でパプリカを買ったことはあまりありませんでしたが、ドイツではよく買っています。

今回は、そんなパプリカについて、日本とドイツのものを比較しながら軽くお話ししたいと思います。

この記事は、こんな人におすすめ!

・今後ドイツに長期滞在予定の方
・ドイツで暮らしていて自炊をしている方
・ドイツの野菜に興味のある方
・ピーマンやパプリカが大好物な方

目次

ドイツのパプリカは巨大!?

今回のテーマであるパプリカですが、日本とドイツでは、緑色の物がパプリカと呼ばれるかどうか以外にも違いがあります。

それは、大きさです!

ドイツで最も多く出回っているパプリカは、日本のものよりもサイズがだいぶ大きいのが特徴です。
日本のパプリカの2倍から3倍ぐらいの大きさがあります!
日本でも、パプリカの大きさにはばらつきがありますが、ドイツのものと比べると小さいです。

その違いは、緑色のもの、つまりピーマンで比べるとよくわかります。
赤やオレンジ、黄色のパプリカは、日本のスーパーマーケットでも稀に巨大なものが売られています。
しかし、ドイツのものぐらい巨大な緑色のパプリカ(ピーマン)は、日本ではまず見かけません。

各色とも、日本のピーマンやパプリカと比較して味に大きな違いはありませんが、ドイツの方が甘みが強く、皮が厚いような気がします。
甘みの強さは、日本のピーマンとドイツの緑色のパプリカを比較することで、特によくわかります。

少量だけ使用したい時には、日本のような使いきりサイズの小さなピーマンやパプリカの方が便利です。
しかし、たくさん使う場合には、ドイツのような大きなものの方が使い勝手が良いです。
サイズが小さいと、使用する個数が増え、何度もヘタと種を取り除かなければならないからです。

ドイツで最も一般的なパプリカのイメージ
ドイツで最も一般的なパプリカのイメージ

その他のパプリカ

ミニサイズのSnackpaprika

ちなみに、ドイツには小さなパプリカもあります!
Snackpaprikaと呼ばれており、日本のパプリカよりもさらに小さいサイズです。

大手スーパーマーケットを中心に販売されていて、赤や黄色、オレンジのものがミックスになって袋詰めで売られていることが多いです。
味は、普通のパプリカとかなり似ていて、甘みが強く、よりパリっとした食感が特徴です。

ドイツで外を歩いていた時に、お母さんが小さな子供にそのSnackpaprikaをおやつとして与えているのを見たことがあります(笑)
子供におやつとしてパプリカを渡すというのは、日本では見たことがないです(笑)

Snackpaprikaのイメージ
Snackpaprikaのイメージ

細長い形のSpitzpaprika

さらに、ドイツには別の形のパプリカもあります。

ドイツで最も定番の巨大なパプリカは、Blockpaprika(ブロックパプリカ)とも呼ばれています。
これに対して、Spitzpaprika(シュピッツパプリカ)と呼ばれているパプリカもあり、膨らみが少なく細長いのが特徴です。

ドイツ語でspitzは「先のとがった」という意味の形容詞です。
その名の通り、先端に向かうにつれて細くなっていきます。
味は、辛みが若干あることが多いですが、甘みの強いものが多いです。

Spitzpaprikaのイメージ
Spitzpaprikaのイメージ

ドイツにもピーマンの肉詰めがある!?

ピーマンの肉詰めという家庭料理が日本にはありますが、似たような料理がドイツや他のヨーロッパの国にもあります

日本では、ピーマンを縦に半分切ったものに肉ダネを詰めて作ります。
赤や黄色のパプリカを使うことは珍しく、縦に切らずに作ることも珍しいかと思います。

日本のピーマンの肉詰め
日本のピーマンの肉詰め

その一方で、ドイツでは、赤や黄色などのパプリカも使ってピーマンの肉詰めを作ることが多くあります。

また、縦半分に切らず、上部を横に切ってヘタと種を取り除き、大きなパプリカを器のようにして肉ダネを詰めます。家庭によっては、も一緒に詰めることがあります。
そして、それを蒸し焼きにしたりオーブンで焼いたりして調理することが多いです。

そのため、日本のピーマンの肉詰めよりもだいぶボリュームがあります。
また、日本のものよりも色鮮やかで見栄えが良く、見た目のインパクトもあるので、おもてなし料理にも向いています。

疑問ちゃん

切った時に残ったパプリカのヘタの部分を蓋のようにして横に添えると、より一層おしゃれに見えるよ!

ドイツ博士

チーズを上にトッピングして焼いても美味しいよね!

ドイツ(ヨーロッパ)のピーマンの肉詰めの例1
ドイツ(ヨーロッパ)のピーマンの肉詰めの例1
ドイツ(ヨーロッパ)のピーマンの肉詰めの例2
ドイツ(ヨーロッパ)のピーマンの肉詰めの例2

まとめ

  • ドイツでは、緑色のものも含めてパプリカと呼ぶ
  • ドイツで最も一般的なパプリカは、日本のパプリカの数倍大きい
  • ドイツには、日本のものより小さなパプリカ(Snackpaprika)や細長いパプリカ(Spitzpaprika)もある
  • ドイツ(ヨーロッパ)のピーマンの肉詰めは、緑以外のパプリカも使用する

ドイツのパプリカは巨大であるため、それを初めて見る日本人は、その味等に関して不安に感じるかもしれません。
しかし、味は、日本で販売されているピーマンやパプリカとあまり変わりませんので、心配無用です!
強いて言えば、ドイツの緑色のパプリカ(ピーマン)は、日本のピーマンより甘みが強いということぐらいでしょうか。

値段も安いので、ぜひ、その大きさに圧倒されず試してみてください!

ゆとり
ドイツ生活5年目のゆとりです。デュッセルドルフで2年半働き、現在は再度ミュンヘンで働いています。過去にミュンヘンで交換留学およびワーホリも体験しました。
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