今回は、日本の食料品を扱うデュッセルドルフのスーパーマーケット、Hanaro Marktさん(以下、敬称略)についてご紹介します。
こちらも、松竹や大洋食品と同様に、デュッセルドルフ中央駅から伸びているImmermannstraße(インマーマン通り)の近くに立地しています。
松竹や大洋食品よりも店舗が広く、大勢の買い物客でいつも賑わっています。
特に土日は、アジア系の食材を求めるアジア人や現地人で大変混雑しています。
Hanaro Marktは、韓国系のスーパーマーケットであり、韓国の食料品を中心に中国系、東南アジア系のものなど、様々な食料品を扱っています。
日本の食料品も多く扱っているので、お世話になっている日本人もかなり多いのではないでしょうか。
以下で、筆者が思うHanaro Marktの魅力をいくつかご紹介します。
・これからドイツ、特にデュッセルドルフまたはその周辺エリアで暮らす予定のある方
・デュッセルドルフを訪れる予定のある方
・とにかく価格重視で日本の食料品を入手したい方
・和食や日本の食材が大好きな方
・ドイツの和食事情に興味のある方
・ドイツでの日本人の生活に興味のある方
価格勝負のHanaro Markt!
Hanaro Marktの魅力は、なんと言ってもその商品の値段の安さです!
これは、ドイツで販売されている日本の食料品の値段の高さに悩んでいる多くの人にとって、非常に魅力的な点です。
もちろん、すべての商品が松竹や大洋食品などの日本食料品店よりも安いとは限りません。
そして、Hanaro Marktでは購入できない日本の食料品も数多くあります。
しかし、日本で定番の食料品はだいたい揃っており、しかも値段が他店より安いことが非常に多いです。
例えば、日本の本みりん1Lは、2024年3月中旬時点で7ユーロ弱(=約1,100円)で販売されていました。
もちろん、日本での値段より3倍程度高いので、とても高いことには変わりありません。
しかし、他店や他都市では13ユーロ程度で販売されていることも多いので、6ユーロ台というのはドイツでは本当にお買い得な値段です!
筆者も、実際にその7ユーロ弱の本みりん1Lを購入して使ってみましたが、味などに問題はなく、それで美味しい和食を作ることができました。
また、ゴボウもかなり安く売られています。
2023年12月中旬時点で、一本1.7ユーロで販売されていました。
大洋食品や松竹でもゴボウが販売されているのですが、そちらではHanaro Marktの2~3倍程度の値段で販売されています。
産地等に違いがあるのかもしれませんが、3倍の差は非常に大きいです。
4ユーロや6ユーロだと高くてなかなか手が出ないと思いますが、1.7ユーロなら気軽に買える値段かと思います。
ただし、Hanaro Marktのごぼうは、品切れで販売されていないことも多いので、売られていたらラッキーぐらいにお考えください!
そして、抹茶のキットカットも、日本食料品店より安く販売されています。
2024年3月中旬時点で、一袋10枚入って5ユーロ(=約800円)で販売されていました。
日本での価格と比較すると異常に高いことには変わりないですが、他店が7ユーロ前後で販売しているので、これもかなりお得です!
抹茶のキットカットは、日本を訪れた際の定番のお土産だけど、あげると喜んでくれるドイツ人やヨーロッパ人が多いよね!
キットカット自体イギリス生まれでヨーロッパにもあるものだからドイツ人でも取っつきやすいし、抹茶=日本というイメージのドイツ人も多いんだよね。
だから、日本の味とヨーロッパの味が混ざったお菓子という理由でドイツ人も興味持ってくれるんだよね!
日本の調味料の品揃えが豊富!
Hanaro Marktの特徴2つめは、調味料の種類の豊富さです。
Hanaro Marktが扱う商品の中心は、どちらかというと韓国の食料品であるのにもかかわらず、日本の調味料の品揃えも日本食料品店に負けないぐらい充実しています。
日本の醤油に限定しても、様々なメーカーや様々な味のものが販売されていますし、みりん、料理酒、ごま油なども、複数のメーカーのものが販売されています。
松竹や大洋食品のような日本食料品店と比較すると、もしかしたら種類が若干少ないのかもしれませんが、ほとんど劣らない品揃えであり、基本的にはここですべての日本の調味料を揃えることができると思います。
先程も述べた通り、これら調味料も日本食料品店より安く販売されていることが多いので、欲しいものがHanaro Marktにあれば儲けものです!
2024年3月中旬時点で、日本の醤油1Lが、最も安いもので3.9ユーロ(=約640円)で販売されていました!
日本の醤油をこの値段で売っているお店は、ドイツで他に見たことがありません。
和食を頻繁に作り醤油を多く使う家庭にとっては、本当に嬉しい限りです!
また、カレールーやふりかけなども種類豊富に取り揃えていて、自分の好みのものを見つけることができると思います。
幅広い米の品揃え
Hanaro Marktの3つめの特徴は、米の種類の豊富さです。
日本産の日本米はもちろんのこと、スペイン産やイタリア産の日本米、そして韓国や中国のお米も販売されています。
日本米は、松竹や大洋食品などでも購入できますが、Hanaro Marktでは1kg、2kg、5kg、10kgなど、様々な大きさの袋で販売されています。
扱っている日本米の種類も松竹や大洋食品に劣りません。
同じ商品でも値段が他店より安いことも多く、価格の安い(といっても味は悪くない)日本米も複数販売されています。
もちろん、日本で販売されている日本米や、日本米に比較的近い味と見た目でドイツの大手スーパーマーケットで買えるMilchreisよりも値段が高いです。
しかし、日本人にとっての主食である日本米が度々食卓に上がるだけでも、日本に対する恋しさがだいぶ減る気がします。
筆者は、このHanaro Marktで、5kg約23ユーロ(=約3,700円)の日本産日本米、もしくはヨーロッパ産日本米を買うことが多いです。
筆者が最近頻繁に購入しているのは、新潟県産のこしいぶき5kgです。
こしいぶきは、コシヒカリの孫にあたる品種で、あっさりとしていて粘り気は特別強くないですが、和食にもよく合い、筆者もいつもとても美味しくいただいています。
Hanaro Marktのその他の特徴
このように、Hanaro Marktには松竹や大洋食品とは違った魅力があり、特に価格の安さは非常に魅力的です。
広い店舗の奥では、刺身も豊富に販売されています!
定番のマグロやサーモンだけでなく、タコ、甘えび、ホタテなども冷蔵で売られています。
マグロについても、赤身だけでなく、中トロや大トロも販売されていることがあります。
また、ひらめやカレイのサク、あさりなども売られています。
Hanaro Marktで販売されている野菜で和食にも使えるものはあまり多くないですが、ここではレンコンが冷凍ではなく冷蔵で販売されています。
韓国でも頻繁に食べられている食材なのでしょうか。
その一方で、松竹とは違って和風のお弁当は販売されていません。
韓国のお惣菜や、韓国風巻き寿司、韓国風おにぎり(キムチ入りなど)、そして韓国の手作り蒸し菓子などは販売されています。
しかし、日本で定番の具が入ったおにぎりや、唐揚げ弁当などは見かけたことがありません。
また、牛豚の薄切り肉も販売されているものの、韓国風焼肉用のもの(カルビなど)が多い印象です。
しかし、筆者は、サムギョプサル用の薄切り豚バラ肉を購入して豚汁作りに使用したことがありますが、味・質ともに問題ありませんでした。
ちなみに、松竹では販売されているような皮付き骨無し鶏もも肉はありません。
日本の冷凍食品の種類も多くはなく、餃子、唐揚げ、タコ焼き、秋刀魚、納豆などがある程度です。
そして、日本の海苔も扱ってはいるものの、2023年12月中旬時点では1種類しか販売されていません。
韓国には有名な韓国海苔がありますので、韓国食料品店であるHanaro Marktで、韓国海苔を多く扱っていて日本の海苔をほとんど扱っていないのも納得です。
同様に、松竹や大洋食品などで年末に販売されているお節料理(例えば、栗きんとんやかまぼこなど)も、韓国食料品店であるHanaro Marktでは基本扱っていないようです。
雑貨も全体的に少なく、炊飯器もCUCKOOという韓国メーカーのもののみ扱っているようです。
(それでも、日本米も美味しく炊けるのかもしれませんが…)
まとめ
- Hanaro Marktは、他店より価格が安い商品が多い
- Hanaro Marktは、韓国系スーパーマーケットだが、日本の食料品も多く扱っている
- 日本の調味料や米は多く販売されているが、和食作りに使える野菜や冷凍食品などは少なめ
韓国の食料品だけでなく、日本や中国、東南アジアの食料品を多く扱っているHanaro Markt。
確かに、松竹や大洋食品などの日本食料品店と比較すると、野菜や肉などを中心に和食に使える食材の品揃えが少なめで、本格的な和食作りをするには十分な品揃えではないかもしれません。
また、野菜など、日本食料品店ほど品質が良くないものもあります。
しかし、他店よりも値段が安いことが多いので、このHanaro Marktで欲しいものを見つけられれば儲けものです!
店舗も非常に広いので、少なくとも一度は行ってみる価値が十分にあると思います。
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