前回の記事では、ドイツ人(ヨーロッパ人)に渡すと喜ばれる可能性の高い日本のお土産について、ご紹介しました。
日本のお菓子やサランラップ・クレラップなど、スーパーマーケットで購入できるものが無難かつ失敗も少ないです。
では、反対に、ドイツ人に渡すと気に入ってくれないリスクの高い日本のお土産には、どのようなものがあるのでしょうか。
今回は、ドイツ人にウケない可能性のある日本のお土産を、筆者の体験談に基づいてご紹介したいと思います。
・現在ドイツに住んでおり、ドイツに友人や知り合いがいる方
・現在日本に住んでおり、ドイツの友人や知り合いを訪ねる予定の方
・近々ドイツに引っ越す予定の方
水ようかん:中途半端な甘さで不人気
ドイツ人にウケない日本のお土産、まずは水ようかんです。
大変日本らしく上品であるものの、ヨーロッパではなかなか見つけることができない和菓子です。
そもそも、ドイツで水ようかんの存在はほぼ知られていません。
それゆえに、水ようかんをドイツ人やヨーロッパ人へのお土産にしようと考える方もいるかと思います。
しかし、水ようかんは、気に入ってもらえない可能性が高い商品の一つです!
筆者も、ドイツ人を含むヨーロッパ出身の友人5人ぐらいに、水ようかんを渡して食べてもらいましたが、皆反応がいまいちでした…。
水ようかんは、小豆と砂糖が主原料ですが、「豆が甘い」というのがヨーロッパでは珍しく、ヨーロッパ人には馴染みがありません。
また、日本人は、あの優しくスッキリとした甘さが良いと感じることも多いと思いますが、ヨーロッパ人に言わせると、「甘いのか甘くないのかはっきりしてほしい」とのことです(笑)
つまり、ヨーロッパ人にとって水ようかんのあの上品な甘さは、単なる中途半端であり、美味しいと感じづらいそうです。
それゆえに、重い水ようかんを日本からわざわざ持って行ってドイツ人に渡すことは、基本おすすめできないよ!
魚介類の味が強い食品:魚介類が苦手な人が多いドイツ
ドイツ人へのお土産として避けた方が良いものは、他にもあります。
魚介類の味が強い食品です。
ドイツには、魚介類が好きな人もたくさんいますが、苦手な人も非常に多くいます。
もちろん、魚介類が苦手な人は日本にもいますが、ドイツの方が苦手な人の割合が高いと感じます。
焼き魚などは問題なく食べられたとしても、海老、タコ、イカ、貝などは苦手で食べられないという人も多くいます。
魚とは違った独特の臭いや食感が苦手なようです。
それゆえに、さきいかやエビせんべいのようなおつまみやお菓子は、ドイツ人へのお土産には基本的におすすめできません!
また、いりこのような小魚が入ったお菓子やおつまみ(例えば、味ごのみ)も、魚の風味が非常に強いので、ドイツ人へのお土産としてはおすすめできません。
小魚は、ぎょろっとしたその目が不気味で気持ち悪いと感じるドイツ人も多いので、相手によってはすごい反応をされます(笑)
相手の喜ぶ顔を想像してわざわざ日本から持ってきたのに、嫌そうな顔をしながら食べられたり、鼻をつまみながら食べられたりしたら、悲しいよね…。
追加で調理が必要な食品:完成品の味が分からないと勇気が出ない
次に注意すべきお土産は、カレールーやお好み焼きの粉など、追加で調理が必要な食品です。
完成品の味を知っている人に渡すのであれば、逆にとても良いお土産になることもあるでしょう。
しかし、完成品の味がわからないと、作ってみようという気にもなかなかなりづらいものです。
パッケージに書いてある作り方もたいていは日本語のみであるため、日本語が読めない人にとっては、材料を解読するのも一苦労です。
場合によっては、ドイツの普通のスーパーマーケットでは材料が揃わないこともあります。
そうなると、より一層面倒くさがられてしまい、なかなか作ってもらえません…。
海外旅行時に買ったスープの素や料理の素などが、結局作らずにいつまでも家に残っていたりしませんか。
それと同じことが起きてしまう可能性が高いのです。
ただし、材料調達の手助けをしたり相手と一緒に作ったりしてあげれば、こういった問題も解決されるので、相手も非常に喜んでくれるでしょう!
一緒に作れば、良い思い出にもなるよね!
和食のレシピ本:調味料が揃わないと作れない
そして、和食のレシピ本も要注意です。
料理好きな人への日本のお土産として、英語で書かれた和食のレシピ本を渡すというアイデアもあるかと思います。
しかし、せっかく和食のレシピ本をもらったとしても、和食を作る際に使う定番の調味料をドイツで入手できなければ、そのレシピを試すことができません。
そのため、和食のレシピ本をプレゼントするのであれば、ぜひ日本の調味料もセットで渡してあげてください!
特に、みりん、だしの素、味噌は、ドイツでの入手や代用が困難です。
醤油は、高いですがドイツでも比較的手に入ります。
また、料理酒は、辛口の白ワインで代用してもらえばいいと思います。
みりんも、砂糖と辛口の白ワインを混ぜれば、一応その場しのぎの代用にはなるけど、照りの出方も含めてやっぱりみりんとは違ってしまうよ!
まとめ
- 「豆が甘い」かつ「中途半端な甘さ」の水ようかんは、ドイツ人にウケない可能性が非常に高い
- 魚介類の味の強いおつまみやせんべい、そして小魚も気に入ってもらえないリスクが高い
- 追加で調理が必要な食品も、材料調達の難しさや言語の問題から、放置されてしまう可能性が高い
- もし、和食のレシピ本をプレゼントするなら、和食の調味料も併せて渡すと良い!
以上が、筆者の経験上、ドイツ人に渡して後悔したお土産です。
お土産を渡した相手が喜んでくれるかは、結局相手の好みによるかと思います。
しかし、気に入ってもらえないリスクを下げられるのであれば、それに越したことはないはずです。
もし、ドイツ人やヨーロッパ人に日本のお土産を渡すことがあれば、今回の記事の内容をぜひ参考にしてみてください!
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