日本では、しょっぱいお菓子といえば、せんべい、ポテトチップス、カール、さやえんどう、じゃがりこなど、バラエティに富んだ選択肢が頭に浮かびますよね。
しかも、味も非常に豊富で、塩味や醤油味はもちろん、のり塩味、梅味、海老味、枝豆味などがあります。
また、せんべい一つをとっても、ぬれせんべいのようなしっとり系から薄焼きせんべいのようなパリパリ系まで、また味も甘じょっぱいものから辛いものまで、無限のバリエーションが楽しめます。
また、地域限定の味など、地域ごとに特色あるしょっぱいお菓子が展開されています。
日本のしょっぱいお菓子の文化は、本当に奥が深いですよね!
では、ドイツではどうでしょうか?
今回は、ドイツのしょっぱいお菓子についてご紹介したいと思います。
・今後ドイツに長期滞在予定の方
・ドイツに旅行する予定のある方
・ドイツのスナック菓子に興味のある方
しょっぱいお菓子のバリエーションが少ないドイツ
ドイツに来るとまず感じるのは、甘いお菓子の多さです。
チョコレートやクッキー、ケーキなど、甘いものは至る所にあふれています。
街中のパン屋にも、シュトルーデルやベルリーナーといった砂糖をふんだんに使用した甘いパンやデザートが必ずあります。
しかし、しょっぱいお菓子となると…ちょっと種類が少ないなと感じることが多いのです。
特に、日本からドイツに来るとそのように思うことが多いでしょう。
例えば、ドイツで見かけるしょっぱいお菓子の定番は、ポテトチップスとクラッカー。
これらは確かに美味しいのですが、日本のように「いろんな味が楽しめる!」と感じることは少ないです。
以下で、ドイツのしょっぱいお菓子の実態についてさらに迫っていきたいと思います!
ドイツで定番!パプリカ味のお菓子!
ドイツのスナック菓子売り場で驚かされるのは、パプリカ味の圧倒的な存在感です!
ポテトチップスなどのスナック菓子といえば、一般的には塩味が主流です。
その一方で、ドイツでは、スーパーマーケットのスナック菓子売り場に行くと、驚くほど多くのパプリカ味のスナックを見かけます!
どのブランドもパプリカ味を展開していて、塩味よりも目立つことさえあります。
ポテトチップスだけでなく、クラッカーやピーナッツ菓子でもパプリカ味が定番となっており、ドイツのスナック文化を象徴していると言っても過言ではありません。
代表的な商品としては、Funny-Frisch社が製造している「Chipsfrisch」やLorenz社が製造している「Crunchips」という名前のパプリカ味のポテトチップスが有名です。
パプリカ味のスナックは、ドイツにおいて非常に人気があり、その特有の味はドイツ人曰く一度食べるとやみつきになるほどだそうです。
他にも、ClarkysやChioといったメーカーも同様にパプリカ味のスナックを展開しています。
では、なぜパプリカ味のお菓子がドイツでこんなに人気なのでしょうか。
その理由の一つは、ドイツ料理自体にあると言われています。
ドイツの伝統料理では、パプリカを使った料理が古くから親しまれており、ハンガリーや東欧の影響も受けてパプリカが普及したことが背景にあります。
その結果、スナックの味にもパプリカが自然と取り入れられるようになったようです。
甘辛さのバランスが良く、ビールにも合うため、ホームパーティーや映画のお供にぴったりなのです。
ちなみに、パプリカ味のお菓子の味や香りですが、生のパプリカのような青臭さや野菜感はありません。
このパプリカ味は甘いパプリカパウダーを使っており、辛味はほとんどなく、マイルドでほんのり甘い味わいが特徴です。
そのため、生のパプリカが嫌いでも、パプリカ味のお菓子なら食べられるという方も多いのではないかと思います。
日本の「さやえんどう」というお菓子のような感覚かもね!
確かに、私は生のさやえんどうはあまり好きじゃないけど、「さやえんどう」というスナック菓子なら大好きだわ!
プレッツェルを模したスナック菓子
ドイツのプレッツェル(Brezel)は、パン生地をツイストさせて焼き上げた伝統的なパンですが、それを模したスナック菓子も非常に人気があります。
このスナックバージョンのプレッツェルは、カリカリに焼き上げた小さなサイズの塩味のスナックで、ビールとの相性も抜群です!
例えば、Lorenz社の「Saltletts」シリーズは、プレッツェルスナックの定番商品で、ドイツのほとんどのスーパーマーケットで手に入ります。
このプレッツェルスナックは軽く、サクサクした食感で、ほどよい塩加減が癖になります。
形が小さく食べやすいので、パーティーやお酒のおつまみとしても人気が高いです。
また、単なる塩味に限らずチョコレートでコーティングされたものや、スティックタイプのものも販売されており、種類がいくつかあります。
ちなみに、パプリカ味はないみたいだよ(笑)
ドイツ人に大人気のナッツ
ドイツのスナック文化の中で忘れてはならないのがナッツの存在です。
特にピーナッツ、アーモンド、カシューナッツが人気で、スナックとしてのナッツはヘルシー志向の人々にも好まれています。
ナッツは栄養価が高く、食べ応えがあり、ドイツのビール文化にもぴったり合うため、多くの家庭やバーでスナックとして楽しまれています。
でも、カロリーが高いから食べ過ぎに要注意!
特に人気が高いのは、LorenzやÜltjeといったメーカーが製造している塩味などのピーナッツです。
どちらもドイツのナッツスナック市場をリードするブランドで、シンプルな塩味のほかに、バーベキュー風味やハニーローストなどのフレーバーも展開しています。
また、ピーナッツにチョコレートやキャラメルを加えた甘じょっぱいバージョンもあり、バリエーションは豊富です。
ナッツは一口サイズで手軽に食べられるため、映画を観る時やオフィスでの軽い間食としても利用されます。
まとめ
・ドイツでは、甘いお菓子は豊富にあるが、しょっぱいお菓子のバリエーションは少ない
・ドイツでは、パプリカ味のお菓子が定番である
・ドイツでは、プレッツェルを模したスナック菓子やナッツも人気がある
結論として、ドイツのしょっぱいお菓子市場は日本に比べてまだ発展途上ですが、パプリカ味の強い存在感や伝統的なプレッツェルを模したスナックなど、独自の文化が反映されています。
ドイツを訪れた際には、ぜひパプリカ味のお菓子を試してみてください!
日本の多彩なフレーバーと比較しながら楽しむのも一興です。
ドイツのお菓子市場がより多様化する日が来るのか、これからも注目していきたいですね。
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