ドイツのスーパーで目にする 「植物性ミルク(Plant-based milk)」 は、もはや特別なものではなく、日常的な選択肢のひとつになっています。
オーツミルク、アーモンドミルク、豆乳、ライスミルクなど、種類が豊富で、乳糖不耐症の人やヴィーガン、健康志向の人にも人気です。
本記事では、ドイツで手に入る代表的な植物性ミルクの種類、味の違い、栄養面と選び方、そしておすすめの利用シーンまでわかりやすく解説します。
- 近々ドイツへ引っ越す予定の方、またはドイツへの引っ越しを検討中の方で、牛乳アレルギーや乳糖不耐症を持っている方
- ドイツの食文化に興味のある方
Plant-based milk(植物性ミルク)とは?
植物性ミルクとは、その名の通り植物由来の原料から作られた牛乳代替品のことを指します。
牛乳の代わりとして使われることが多く、乳製品を避けたい人やヴィーガンの人にとって欠かせない存在です。
ドイツ語では「pflanzliche Milch」や「Milchalternativen」と表記されることが多く、「Plant-based milk」という英語表記そのままも見たことがあります。
植物性ミルクが豊富に売られている背景
ドイツではここ数年で、植物性食品の需要が急速に高まっています。
その背景には、さまざまな社会的・健康的な要因が存在します。
まず注目すべきは、ベジタリアンやヴィーガンの増加です。
ドイツはヨーロッパの中でも動物性食品を避ける人が多い国のひとつで、2023年時点で人口の約10%がベジタリアン、1〜2%がヴィーガンとされています。
動物福祉への意識や環境保護の観点から、牛乳の代わりに植物性ミルクを選ぶ人が増えているのです。

次に挙げられるのは、乳糖不耐症の存在です。
ドイツを含むヨーロッパでも、乳糖をうまく消化できない人が一定数おり、牛乳を飲むとお腹の調子を崩すという声もよく聞かれます。
そうした人々にとって、植物性ミルクは日常的な代替手段となっています。
さらに、環境への配慮も見逃せません。
植物性ミルクは、牛乳に比べて温室効果ガスの排出量や水資源の消費量が少なく、サステナブルな選択肢として注目されています。
特に若い世代を中心に「地球にやさしい消費」を心がける人が多く、環境負荷の小さい食品の需要が高まっています。
このように、健康志向・倫理的配慮・環境意識といった複数の要素が重なり、ドイツでは植物性ミルクが非常に豊富に流通するようになっています。
ドイツで手に入る代表的な植物性ミルクとその特徴
ドイツのスーパーでは、実に様々な種類の植物性ミルクが並んでいます。
それぞれのミルクには異なる味や用途があり、個人の好みに応じて選ぶことができます。
以下では、特に人気のある4種類をご紹介します。
オーツミルク(Hafermilch)
近年、特に人気が高まっているのがオーツミルクです。
ドイツのブランド「Oatly(オートリー)」や「Alpro」などが有名です。
クセが少なく自然な甘みがあり、コーヒーとの相性が抜群です。
泡立ちが良いため、ラテアートにも向いており、カフェでも多く使われています。

アーモンドミルク(Mandelmilch)
ナッツの風味が特徴的なアーモンドミルクは、健康志向の人に人気です。
カロリーが低めで、スムージーやシリアルにもよく合います。
ただし、ナッツアレルギーのある人は注意が必要です。
甘味のないタイプに加え、加糖タイプやバニラ風味などがあります。

豆乳(Sojamilch)
植物性ミルクの定番でもあり日本人にも馴染みのある豆乳は、たんぱく質が豊富で栄養バランスに優れています。
味に独特の風味がありますが、慣れれば料理やお菓子作りにも幅広く使える便利なミルクです。
オーガニックタイプも多く、また無調整タイプやバニラ風味など種類が豊富です。
ただし、大豆アレルギーのある人は注意が必要です。

ライスミルク(Reismilch)
お米から作られるライスミルクは、非常にあっさりとした味が特徴で、アレルギーリスクが少ないのが強みです。
水っぽく感じる人もいるかもしれませんが、牛乳や豆乳が合わない人にとっては貴重な選択肢です。
ただし、糖質が比較的高めで、たんぱく質の含有量は少ないため、栄養面では他のミルクに比べて劣る面もあります。
これら以外にも、カシューナッツミルクやココナッツミルク、ヘーゼルナッツミルクなど、バラエティはさらに広がっています。
どれも牛乳のように冷蔵されたものや、常温保存可能なロングライフタイプがあり、用途に応じて選べます。
ドイツのスーパー・ドラッグストアでの購入事情
ドイツにおいて植物性ミルクは、もはや「特別な食品」ではなく、日常的に誰でも手に取れるものになっています。
大手スーパー(REWE、EDEKA、Lidl、Aldiなど)では、常に複数種類の植物性ミルクが陳列されており、価格も1Lあたり1〜2.5ユーロ程度と手頃です。
オーガニックショップ(Alnatura、denn’sなど)では、さらに多彩なオーガニック商品を選ぶことができます。
また、ドラッグストア(dmやRossmann)でも植物性ミルクが販売されており、自社ブランドの低価格品も見かけます。
常温保存が可能なロングライフタイプは、まとめ買いしてストックしておくのにも便利です。

植物性ミルクの使い方
植物性ミルクは、以下のような場面で活用されることが多いです:
- 朝食のミューズリーやシリアルにかける
- コーヒーに入れる(特にオーツミルクが人気)
- スムージーやプロテインドリンクのベース液として
- ケーキやパンケーキなどの焼き菓子作りに使用
- 動物性食材を使いたくない時の料理の代替材料
ベジタリアンやヴィーガンだけでなく、普通の消費者も気軽に取り入れており、「今日は気分でオーツミルク」など、好みに合わせて選ぶのが当たり前になっています。

牛乳と植物性ミルクの違い|栄養面の比較
植物性ミルクは見た目も用途も牛乳に似ていますが、成分面では大きな違いがあります。
栄養バランスや健康面に適した選び方をするためにも、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。
たんぱく質の量
牛乳は高たんぱくで、200mlあたり約6.5〜7gのたんぱく質が含まれています。
植物性ミルクの中では、豆乳が最も牛乳に近いたんぱく質量を持ち、同じく約6.5〜8gです。
一方、オーツミルクやアーモンドミルク、ライスミルクは1〜2g程度と少なめです。
カルシウムとビタミンD
牛乳は自然にカルシウムが豊富に含まれていますが、植物性ミルクにはカルシウムやビタミンDが添加されていることも多く、商品によって含有量は異なります。
特に子どもや高齢者の場合、強化された製品を選ぶのが望ましいでしょう。

脂質とカロリー
牛乳には脂肪分が含まれていますが、植物性ミルクの多くは低脂肪または無脂肪で、カロリーも抑えられています。
ただし、加糖タイプを選ぶと糖分が多くなるため、「ungesüßt / zuckerfrei(無糖)」タイプを選ぶことがポイントです。
アレルギー・消化面
牛乳に含まれる乳糖は、乳糖不耐症の人には消化の負担になります。
その一方で、植物性ミルクには乳糖が含まれておらず、アレルギーや消化トラブルの回避に役立ちます。
ただし、大豆やナッツにアレルギーがある場合は注意が必要です。
まとめ|ドイツ生活で植物性ミルクは当たり前の存在
ドイツでは、植物性ミルクは特別なものではなく、日常生活に溶け込んだ存在です。
スーパーマーケットに行けば必ず複数の選択肢があり、価格も手頃。
動物性食品を避ける人だけでなく、健康や環境、ライフスタイルに合わせて自由に選べる点が魅力だと感じます。
スーパーに行けば必ず数種類が並んでおり、「今日はオーツミルクでカフェラテを」「明日は豆乳でスムージーを」など、自由に使い分ける楽しさもあります。
ちなみに、私の個人的なおすすめは、「オーツミルク」です。
自然な甘みとコーヒーとの相性が抜群で、ヴィーガンでなくても美味しく楽しめます。
また、料理にはクセの少ない無糖タイプの豆乳を使うことが多いです。
ドイツに住んでいる方や、これからドイツでの生活を予定している方にとって、植物性ミルクは一度試してみる価値のある食品です。
牛乳にこだわらず色々試してみることで、新しい発見があるかもしれません。

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