皆さんは、海外生活や海外旅行をするにあたって、日本から何を持って行きましたか?
もしくは、今からドイツで1年間住むとしたら、日本からドイツに何を持って行きますか?
日本国内での引っ越しも十分大変ですが、日本から海外への引っ越しとなると、さらに何倍もの手間と体力が必要になります。
日本国内での引っ越しの場合は、引っ越し業者に依頼することもできますが、郵便で荷物を迅速に送ることも簡単にできます。
また、距離によっては、最悪自分で旧居と新居の間を何往復かすることもできるでしょう。
しかし、海外への引っ越しとなると、引っ越し業者の料金や郵便料金が何倍(場合によっては何十倍)も高額になってしまいます。
また、荷物運搬のために自分で何往復かすることも基本不可能です。
そのため、引っ越し先で何が本当に必要になるか、そして引っ越し先の国で買えないものは何かをよく考えたうえで、荷造りをする必要があります。
そこで今回は、日本からドイツに持ってくる必要のなかった物、もしくは持ってきて後悔した物についてご紹介します!
皆さんがドイツに引っ越し際の荷物が少しでも減れば幸いです。
- 近々ドイツへ引っ越す予定のある方
- ドイツでの長期滞在を検討中の方
- ドイツでの生活に興味のある方
シャンプー:日本のシャンプーが泡立たない!?
持ってきて後悔した日本のもの1つめは、シャンプーです。
日本には様々なシャンプーがあって、こだわりやお気に入りのものがある人も多いよね!
筆者は、シャンプーに特別こだわりがあるわけではありません。
しかし、初めてのドイツ生活の際は、ドイツにどのようなシャンプーがあるかわからないし、日本人に合うシャンプーがないかもしれないと、日本からシャンプーを1本(300mlぐらい)持って行きました。
ですが、これは日本から持ってくる必要がなかったです…。
確かに、ドイツで日本人である自分の髪質に合うシャンプーがなかなか見つからないという問題はあると思います。
ドイツで売っているどのシャンプーを使って洗髪しても、日本のようにサラサラで艶のある髪にならないという悩みを抱える方も多いでしょう。
もちろん、原因の一つとして、ドイツのシャンプーが自分の髪質に合っていないということも考えられます。
しかし、髪がサラサラにならずにゴワゴワしてしまうのには、別の原因があります。
それは、ドイツの水道水が硬水であるということです!
日本の水道水は一般的に軟水ですが、ドイツの水道水は硬水であることが一般的です。
硬水にはミネラルが豊富に含まれているのですが、中でも炭酸カルシウムやマグネシウムが、髪に含まれるたんぱく質と反応し、髪がゴワゴワになってしまいます。
また、硬水に多く含まれる炭酸カルシウムやマグネシウムは、シャンプーの泡立ちも抑えてしまうようです。
それ故に、ドイツのシャンプーは基本的に日本のもの程泡立たないと感じることが多いです。
この泡立ちの悪さは、日本のシャンプーをドイツの硬水とともに使った場合も同じです。
日本だとよく泡立ち洗髪後に髪がサラサラになるシャンプーであっても、ドイツで使うと泡立ちが悪く、髪が日本のようにサラサラにならないことが多いです。
つまり、ドイツで髪を洗うとゴワゴワになってしまうという問題は、ドイツの硬水問題に起因するところが大きいのです。
そのため、お気に入りのシャンプーを日本からわざわざ持ってきても、ドイツのシャンプー以上の効果は得られないことが多いです。
そもそも、日本のシャンプーは日本の水道水(軟水)で使うことを前提に開発されているため、ドイツの水道水(硬水)との相性も良くないでしょう。
ゴワゴワになってしまうのをある程度諦める必要があるのかもしれないね…。
もちろん、日本のシャンプーがドイツで使えないというわけではないので、日本から持ってきても問題はありません。
しかし、ドイツには様々な人種の方が暮らしていますので、ドイツにも様々なシャンプーがあります。
そもそも、シャンプーを日本から持ってくるとなると、重くてかさばるうえ、容器からの液漏れの心配もあります。
したがって、特段の事情が無ければ、日本からシャンプーを持ってくる必要はないかと思います。
片栗粉:ドイツのスーパーマーケットにもある!?
持ってきて後悔した日本のもの2つめは、片栗粉です。
唐揚げの衣に使用したり、あんかけのとろみをつけるために使用したりと、和食を作る際に使用することの多い材料です。
筆者自身、洋食作りで片栗粉を使用したことがほとんどなかったこともあり、ドイツで片栗粉を見つけるのは難しいと思っていました。
そのため、片栗粉をわざわざ日本から持って行ったことが何回かあります。
しかし、片栗粉はドイツでも購入できます!
ドイツにおいて片栗粉は、確かに日本ほどは普及しておらず、常備していないという家庭も多くあります。
しかし、片栗粉は、ドイツの大手スーパーマーケットでも扱っていて、KartoffelmehlやKartoffelstärkeという名前で販売されています。
すべてのスーパーマーケット、すべての店舗で販売されているわけではないようですが、これまでに、REWE、EDEKA、そしてNettoで見かけたことがあります。
値段は、例えば近所にあるデュッセルドルフのREWEで、1箱(500g)1.29ユーロ(=約210円)とお手頃価格です!
日本と同じぐらいか、ドイツの方がちょっと安いね!
ドイツの片栗粉は、一般的に、写真にあるような紙箱に入って売られています。
紙箱の中に紙袋が入っており、その中に500gほど片栗粉が入っています。
その紙袋は、なぜか紙箱に糊付けされており、紙袋を容易に取り出すことができません。
つまり、片栗粉を取り出す際にやや不便であり、また一度に使い切らない場合も袋にしっかりと封をすることができません…。
そのため、片栗粉の入っている紙袋を紙袋を開封したら、何か別の容器に移して使用・保管するのが最適だと思います。
ドイツのスーパーマーケットで片栗粉を購入する際には、一点注意が必要です!
それは、似たようなデザインの箱でコーンスターチが販売されていることです。
例えば、以下の写真のようなパッケージでコーンスターチが販売されています。
それもややこしいことに、「Speisestärke」という名前でコーンスターチが販売されています。
なぜややこしいのかと言うと、Speisestärkeを日本語に直訳すると「食用でんぷん」だからです!
日本人が食用でんぷんと聞くと、普通コーンスターチではなく片栗粉を想像しますよね!
しかし、ドイツで「食用でんぷん」と言えば一般的にはコーンスターチですので、片栗粉と間違って購入しないようお気を付けください。
コーンスターチでもとろみをつけることは可能ですが片栗粉と違って、汁が白く濁った色になってしまいます。
また、筆者は、ミュンヘンに住んでいた時に、日本食料品店で日本の片栗粉を何度か購入したことがあります。
主に唐揚げを作るために購入したのですが、その時は、ドイツのスーパーマーケットで片栗粉を売っていると知りませんでした。
そのため、高いお金を払って、わざわざ日本の片栗粉を購入していました。
ドイツで日本の片栗粉は、300gで約4ユーロ(650円ぐらい)もするよ!
ただ、ミュンヘンの近所にある普通のスーパーマーケットで片栗粉を販売していると知ってからは、日本食料品で片栗粉を購入しなくなりました。
やはり、両者の値段の差が大きすぎます…。
パン粉:「PANKO」という謎の商品!?
持ってきて後悔した日本のもの3つめは、パン粉です。
パン粉は、コロッケやとんかつなどの揚げ物を作る時だけでなく、ハンバーグを作る時に使う方も多いかと思います。
日本では、どのスーパーマーケットでも販売されていて、コンビニエンスストアなどでも購入可能です。
そんなパン粉は、今やドイツでも販売されています。
しかも、なんと「PANKO」という日本語そのままの名前で販売されています!
今のところREWEとEDEKA以外のスーパーマーケットで見たことがないため、扱っているスーパーマーケットは限られています。
しかし、REWEやEDEKAはドイツ全国各地に店舗を設けているので、購入難易度はあまり高くないと思います。
また、値段は、例えば近所にあるデュッセルドルフのREWEで、1箱(140g)1.29ユーロ(=約210円)とこれまた比較的お手頃です!
このPANKOという商品は日本のパン粉にかなり似ていますが、粒は粗く硬めで、クッキーの細かい欠片のような感じです。
(写真だとちょっとわかりづらいと思いますが…)
日本のパン粉と同様の使い方ができ、日本のパン粉の代用品としても十分です!
ただし、粒が粗いのでパン粉の存在感の強い料理ができあがります。
パン粉のザクザク感が好きな方には、とても良い商品だよ!
ちなみに、ドイツにはSemmelbröselというパン粉があります。
こちらは、ドイツで一般的なパン粉で、だいたいどのスーパーマーケットでも扱っています。
日本のパン粉と比較すると、粒子が丸くてとても細かいのが特徴で、ドイツ語圏で人気のカツレツSchnitzelを作る際に欠かせない材料です。
このSemmelbröselで日本で定番の揚げ物を作れないこともないのですが、ザクザク感が少なく味も日本のパン粉を使った場合と大きく異なります。
特にこれでとんかつやエビフライを作ると、日本のものと違いすぎて、美味しくないと感じる方も多いと思いますので注意が必要です。
ただ、先程も述べた通り、日本のパン粉の代用に十分なるPANKOという商品がドイツのスーパーマーケットREWEやEDEKAで売っていますので、わざわざ日本から大量のパン粉を持ってくる必要はないかと思います。
でも、スーツケースのスペースに余裕があれば、スーツケース内の緩衝材として袋入りのパン粉を使うというのはありかも…(笑)
コメント