ドイツでは、夜8時以降に買い物ができない!?

皆さんがよく利用するスーパーマーケットは、何時から何時まで営業していますか?

筆者が以前都内に住んでいた時、よく利用するスーパーマーケットは、朝9時に開店し、夜は22時や23時まで営業していました。
中には、夜中1時まで営業しているスーパーマーケットもあり、地方都市出身である筆者は、こんなに夜遅くまで営業しているスーパーマーケットがあることにとても驚きました。

ちなみに、筆者が生まれ育った街では、21時から22時頃に閉まるスーパーマーケットが多かったです。

ところが、ドイツではさらに早くスーパーマーケットが閉まることも多いようです。

この記事は、こんな人におすすめ!
  • 近々ドイツで生活する予定のある方
  • ドイツへの旅行を計画中の方
  • ドイツの日常生活に興味のある方
目次

夜遅くと日曜日に営業していないドイツのスーパーマーケット

ドイツでは、スーパーマーケットが日本より早く閉まることが多いので注意が必要です。

ミュンヘンやニュルンベルクなどがあるバイエルン州では、特に早く閉まります。

バイエルン州では、州の法律により、月曜日から土曜日の6時から20時の間でのみお店の営業が認められています。
そのため、ミュンヘンなどの都市も含め、バイエルン州の多くのスーパーマーケットが7時から20時までで営業をしています。

疑問ちゃん

「バイエルン州では、特に早く閉まります」と言っていたけど、スーパーの閉店時間に関する法律って州ごとに違うの?

ドイツ博士

うん、州ごとに法律が違っているよ!

ドイツ博士

バイエルン州では6時から20時までだけど、デュッセルドルフがあるノルトライン=ヴェストファーレン州では0時から24時、つまり24時間営業が認められているよ!

ドイツ博士

また、ドレスデンやライプツィヒがあるザクセン州では、6時から22時までと決められているよ!

疑問ちゃん

でも、実際には、朝6時から営業しているスーパーマーケットはほとんどなくて、7時に開店するお店が多い気がする!

疑問ちゃん

それと、デュッセルドルフでも、実際には24時間営業はしていなくて、
21時から24時頃には閉まるよね!

ドイツ博士

まあ、夜中とか明け方に買い物に行きたいと思う人はかなり少ないだろうから、開いていなくても基本的に問題ないよね!

また、日曜日と祝日は、州にかかわらずドイツ全国のスーパーマーケットが基本的に閉まっています
「夜遅くと日曜日および祝日は、できる限り皆休むべきだ」という考えに基づき、従業員を守る目的で、この法律が存在しています。

つまり、ドイツでは、日本よりも早く開店し早く閉店するスーパーマーケットが多く、日曜日と祝日には営業していないのが特徴です。

ドイツの大手スーパーマーケットEDEKA
ドイツの大手スーパーマーケットEDEKA

どうしても日曜日に買い物をしたい場合、どうすれば良いの?

では、突然足りないものが見つかり、どうしても日曜日や祝日に買い物をしたくなった場合、どうしたら良いのでしょうか。

上記のルールに当てはまらない営業時間のお店が若干あります!

例えば、空港のターミナルにあるスーパーマーケットです。
スーパーマーケットの営業時間は月曜日から土曜日の朝6時から夜8時までと定められているバイエルン州ですが、ミュンヘン空港にあるスーパーマーケットEDEKAは、毎日6時から22時まで営業しています。
本来営業できないはずの日曜日にも、同じ時間帯で営業しています。

ミュンヘン空港のイメージ
ミュンヘン空港のイメージ

同じく、ミュンヘン中央駅にあるスーパーマーケットEDEKAも、日曜日も含めて23時まで営業しています。

筆者が数年前に見た時には、他のEDEKAの店舗や他の大手スーパーマーケットに比べて値段が若干高めだった気がします。
それでも、日曜日や夜遅くに開いているのは、何かあった時には本当に助かります!

同様に、デュッセルドルフ空港のREWEが毎日5時から24時まで営業している他、フランクフルト空港のREWEも毎日7時から23時まで営業しています。

さらに、ガソリンスタンドに併設されている売店やREWE To Go(REWEが展開しているコンビニのようなもの)なども、日曜日も含めて毎日営業していることが多く、24時間営業のものもあります。
スーパーマーケットの閉店時間後にビールやスナックを買い足したい時や、サンドイッチなどの軽食を買いたい時などにそこを利用する方法もあるので、覚えておくといざという時便利です。

ドイツ博士

日曜日に買い物をしたい場合の究極の最終手段として、日曜日も営業しているオランダやチェコのスーパーマーケットに行くという方法があるよ!

疑問ちゃん

私も噂では聞いたことがあるわ!
国境近くに住んでいる人ならできるのかもね(笑)

筆者の体験談

筆者も、このドイツのスーパーマーケットの営業時間になれるまでは、若干苦労しました。

筆者の場合、最初に住んだドイツの都市は、すべてのスーパーマーケットが20時までに閉まるミュンヘンでした。
ただ、より慣れるのに苦労したのは、夜早く閉店することではなく、日曜日や祝日にやっていないことでした。

筆者が最初にミュンヘンに住んだ2014年当時は、先程紹介した日曜日も含めて遅くまで営業している中央駅のスーパーマーケットEDEKAがまだありませんでした。
また、ミュンヘン空港はかなりの郊外にあり、自宅のあるミュンヘン中心部から電車で1時間近く掛かる距離だったので、空港のEDEKAに買いに行くという考えは基本ありませんでした。

そのため、日曜日に友達とホームパーティーを兼ねて一緒に和食を作ろうとして、材料が足りないことが当日に判明すると、とても焦りました。
その際は、とりあえず、ありあわせのもので何とかしましたが…。

また、ドイツでは、毎年12月25日と26日がクリスマスで祝日です。
2023年のように12月24日が日曜日にあたる場合、3日間連続してスーパーマーケットが閉まってしまうことになります。
そのため、何を作ったり食べたりしようか事前に考えたうえで、飢えないように買い溜めをする必要があるのですが、冷蔵庫が小さい家庭の場合、保存場所に困ることでしょう。

日曜日や祝日は皆で休むという文化はとても素晴らしいと思います。
ただ、日本から来た人の場合、それに慣れるのに初めは苦労してしまいます。

まとめ

  • ドイツでは、スーパーマーケットの営業時間に関するルールが、州ごとに異なる
  • ドイツでは、朝7時頃に開店するスーパーマーケットが多い
  • 閉店時間の早いバイエルン州では、20時までには閉店する
  • 日曜日は、ほぼすべてのスーパーマーケットが営業をしていない
  • 空港のスーパーマーケットやガソリンスタンド併設の売店など、例外もある

スーパーマーケットが、夜遅くと日曜日に基本的に営業していないドイツ。

特に、日曜日と祝日が連続でやってくる時には、飢えてしまうことのないようくれぐれもお気を付けください(笑)

また、ドイツへ旅行して、日曜日にばらまき用のお土産をスーパーマーケットで調達しようと考えている方は、予定を見直すことをおすすめします。
日曜日は、スーパーマーケットだけでなく、お土産屋などのお店もすべて閉まってしまうので、お土産を買い損ねることになってしまいます…

ゆとり
ドイツ生活5年目のゆとりです。デュッセルドルフで2年半働き、現在は再度ミュンヘンで働いています。過去にミュンヘンで交換留学およびワーホリも体験しました。
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