ミュンヘンから日帰り旅行 ~ノイシュヴァンシュタイン城とホーエンシュヴァンガオ城を訪ねて~

ドイツ南部・バイエルン州にあるシュヴァンガオ(Schwangau)は、まるでおとぎ話のような風景が広がる美しい町。
ここには世界的に有名なノイシュヴァンシュタイン城をはじめ、ホーエンシュヴァンガオ城やバイエルン王家博物館といった見どころが集まっています。

この記事では、各観光スポットの見どころやアクセス情報を交えながら、それぞれの魅力をたっぷりご紹介します!

この記事は、こんな人におすすめ!

・ノイシュヴァンシュタイン城もしくはホーエンシュヴァンガオ城への旅行を計画中の方
・ミュンヘンからの日帰り旅行を検討している方
・ドイツの観光スポットに興味のある方

目次

Schloss Neuschwanstein(ノイシュヴァンシュタイン城)

バイエルン王ルートヴィヒ2世が夢見た幻想の城、ノイシュヴァンシュタイン
その白亜の外観は世界中から訪れる観光客を魅了し、ディズニーのシンデレラ城のモデルになったと言われています。

豪華な内装と独自の美学が詰まったこの城は、ロマンチック街道のハイライトとして外せない存在です。
歴史好きはもちろん、写真や絶景が好きな方にも強くおすすめできる観光スポットです。

見どころ

ノイシュヴァンシュタイン城の最大の魅力は、19世紀のロマン主義を体現したその壮麗な建築様式と内装です。
特に「王座の間(Thronsaal)」は、ビザンチン様式を取り入れたきらびやかな空間で、床のモザイクや天井のフレスコ画に息をのむ美しさがあります。

さらに、「歌人の間(Sängersaal)」では、リヒャルト・ワーグナーのオペラ「タンホイザー」をテーマにした壁画が並び、ルートヴィヒ2世の芸術への深い愛情を感じ取れます。

そして、城の外にあるMarienbrücke(マリエン橋)は、ノイシュヴァンシュタイン城を背景に記念写真を撮るベストスポット。
断崖にかかるこの吊り橋からは、ノイシュヴァンシュタイン城とシュヴァンガオの街、そして山々や湖の美しいパノラマが広がります。

ただし、このマリエン橋は、昼間やハイシーズンにあたる夏には大変混雑し、入場制限が掛かることが頻繁にあります。
混雑を回避するため、朝早い時間に訪れるのがベストです!

ツアー

ノイシュヴァンシュタイン城の内部見学はガイド付きツアーのみで、ドイツ語または英語のいずれかを選択可能です。
所要時間は約30分。
日本語を含むオーディオガイド付きのツアーも利用できます。

つまり、ガイド無しでの自由な見学は残念ながらできません!

ツアーでは「王座の間」「寝室」「歌人の間」など、各部屋に込められた王の理想や物語が紹介され、ただの建築美にとどまらない知的な体験となります。

入場チケットはオンラインで事前予約することを強くおすすめします!
特に、夏季や土日祝日のチケットはすぐに売り切れるため、計画的な訪問が肝心です。

売り切れていない場合、城の麓かつ城の最寄りのバス停である「Schloss Neuschwanstein, Schwangau」の近くにあるチケットセンターでも入場チケットを購入することができます。
しかし、坂を上った先にある城の周辺では、チケットが一切販売されていないため、注意が必要です!

オンラインで購入する場合の入場チケットの料金は、ノイシュバンシュタイン城のみで大人一人23.50ユーロです(2025年4月14日現在)。
(オンラインでのチケット購入はこちら:https://www.hohenschwangau.de/tickets-fuehrung/tickets-neuschwanstein-hohenschwangau

ドイツ博士

残念ながら、城内での写真やビデオの撮影は禁止されているよ…。

チケットセンター
チケットセンターの外観

アクセス方法

最寄り駅はフュッセン(Füssen)で、ミュンヘン中央駅から電車で約2時間。
フュッセン駅からは「Schloss Neuschwanstein, Schwangau」方面に行くバス(73番や78番など)に乗り、約8分で到着します。
バス停からチケットセンターまでは250m程です。

そこからノイシュヴァンシュタイン城へは、徒歩(約30分)またはシャトルバス+徒歩(有料)、あるいは馬車+徒歩(有料)で登ります。
どの移動手段を選んでも最終的には徒歩の区間があり、また坂はやや急なので、歩きやすい靴が必須です。

Schloss Hohenschwangau(ホーエンシュヴァンガオ城)

ノイシュヴァンシュタイン城のすぐ近くにあるホーエンシュヴァンガオ城は、ルートヴィヒ2世が幼少期を過ごした実際の住居です。
華美さよりも家庭的な温かさを感じさせるこの城は、ルートヴィヒの人格形成にも大きな影響を与えました。

ノイシュバンシュタイン城と比較しても、歴史的背景や王室の日常を知るにはより最適な場所です。

見どころ

ホーエンシュヴァンガオ城の外観は黄色い壁が特徴的で、山の緑と美しいコントラストを描いています。
内部には中世の騎士物語を描いた壁画や、バイエルン王室の調度品が数多く残されており、宮廷生活の様子をリアルに感じられます。

特に印象的なのは「王妃の書斎(Berchter-zimmer)」や「東洋の間(Orient-zimmer)」。
王妃の寝室として利用された後者は、東洋趣味あふれる装飾が施されており、19世紀ヨーロッパにおける異国情緒への憧れが伺えます。

また、アルプ湖(Alpsee)を望む窓やバルコニーからは、静寂な自然と湖の景色が心を癒してくれます。

ツアー

ホーエンシュヴァンガオ城も内部見学はガイドツアーのみで、所要時間は約45分。
ドイツ語・英語いずれも対応しており、日本語を含むオーディオガイドも利用可能です。

つまり、ホーエンシュヴァンガオ城でもガイド無しでの自由な見学は残念ながらできません!

入場チケットはオンラインで事前予約することを強くおすすめします!
特に、夏季や土日祝日のチケットは売り切れることもあるため、計画的な訪問が肝心です。

売り切れていない場合、城の麓かつ城の最寄りのバス停である「Schloss Neuschwanstein, Schwangau」の近くにあるチケットセンターでも入場チケットを購入することができます。
しかし、坂を上った先にある城の周辺では、チケットが一切販売されていないため、注意が必要です!

ツアーでは、王室の居住空間や迎賓用の間など、豪華さよりも実用性を重視した設計や生活空間を見ることができます。
また、ルートヴィヒ2世の幼少期の話や家族との関係なども語られるため、ノイシュヴァンシュタイン城では味わえない「王の原点」に触れることができます。

オンラインで購入する場合の入場チケットの料金は、ホーエンシュヴァンガオ城のみで大人一人26.00ユーロです(2025年4月14日現在)。
(オンラインでのチケット購入はこちら:https://www.hohenschwangau.de/tickets-fuehrung/tickets-neuschwanstein-hohenschwangau

ドイツ博士

こちらも、残念ながら、城内での写真やビデオの撮影は禁止されているよ…。

アクセス方法

最寄り駅はフュッセン(Füssen)で、ミュンヘン中央駅から電車で約2時間。
フュッセン駅からは、ノイシュヴァンシュタイン城と同じく「Schloss Neuschwanstein, Schwangau」方面に行くバス(73番や78番など)に乗り、約8分で到着します。
バス停からチケットセンターまでは250m程です。

そこからホーエンシュヴァンガオ城へは、徒歩10分程度で到着します。
有料ですが、馬車を利用することも可能です。

ノイシュヴァンシュタイン城と合わせて訪れる方がほとんどなので、同日見学も可能ですが、移動時間を十分に確保したうえで計画を立てましょう。

Museum der bayerischen Könige(バイエルン王博物館)

ノイシュヴァンシュタイン城とホーエンシュヴァンガオ城の見学後に立ち寄りたいのが、バイエルン王博物館です。

アルプ湖の湖畔に建つこの美しい建物では、ヴィッテルスバッハ家の歴史を中心に、バイエルン王室の足跡や文化を視覚的に学ぶことができます。
両城を見た後に訪れることで、ルートヴィヒ2世やその家族の背景をより深く理解できるスポットです。

見どころ

館内では、ルートヴィヒ2世をはじめとするバイエルン王家の系譜や政治・芸術活動、王族の私物、衣装、絵画などが展示されており、彼らの生活ぶりが生き生きと伝わってきます。

デジタルメディアや模型を活用した展示方法が特徴で、子どもから大人まで楽しめる工夫がなされています。
特にルートヴィヒ2世が夢見た理想の王国や彼の人格に焦点を当てた展示コーナーは、両城の見学と組み合わせることでその理解をより深められるよう工夫されています。

アクセス方法

最寄り駅はフュッセン(Füssen)で、ミュンヘン中央駅から電車で約2時間。
フュッセン駅からは、ノイシュヴァンシュタイン城と同じく「Schloss Neuschwanstein, Schwangau」方面に行くバス(73番や78番など)に乗り、約8分で到着します。
バス停からバイエルン王博物館までは、徒歩10分程度です。

オンラインで購入する場合の入館チケットの料金は、バイエルン王博物館のみで大人一人17.00ユーロです(2025年4月14日現在)。
二つの城と合わせて1日で訪れることが可能で、共通チケットの利用もおすすめです。

ゆとり
ドイツ生活6年目のゆとりです。デュッセルドルフで2年半働き、現在は再度ミュンヘンで働いています。過去にミュンヘンで交換留学およびワーホリも体験しました。
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