ドイツのスーパーマーケットで、ふと目に留まった「Nashi」という名前の果物。
日本語そのままの名前に驚いて、思わず手に取ってみました。
まさかドイツで「梨」に出会えるなんて。
形はりんごのようで、でもどこか懐かしいあの質感。
今回は、ドイツのスーパーで販売されている「Nashi」という商品について、その正体や買った時の様子、そして実際に食べてみた感想を紹介します。
・今後ドイツに長期滞在予定の方
・ドイツの果物に興味のある方
「Nashi」とは?ドイツで見かけるアジアの梨
ドイツのスーパーで「Nashi」として売られている果物は、日本や韓国、中国などでおなじみのアジア梨のこと。
英語では 「Asian Pear」 や 「Japanese Pear」 と呼ばれています。
日本語の「梨」という言葉がそのままドイツ語の商品名として使われているのは、ちょっと嬉しい発見です。
形は洋ナシ(Birne)のような縦長ではなく、りんごのように丸いのが特徴。
皮は薄いベージュ色で、表面に細かな斑点があり、つやがあります。
輸入品として扱われることが多く、主な産地は韓国、中国、スペインなど。
ドイツ産のNashiは見かけたことがなく、秋から冬にかけて大手スーパーマーケットや八百屋の果物コーナーに登場します。
生鮮食品を扱うアジア食料品店でも見かけたこともあります。
スーパーでの販売の様子(実際の購入体験)
私が「Nashi」を見つけたのは、近所の大手スーパーマーケットNetto。
果物コーナーの一角、りんごや洋ナシの売り場のすぐ隣に並んでいました。
1個ずつ白い緩衝材に包まれ、見た目にも大切に扱われている様子が伝わってきます。
値札には「Nashi-Birne, Herkunft: China」とあり、産地は中国。
価格は、広告の品であったこともあり1個あたり0.69ユーロ(=約120円)でした。
高くもなく安くもないという価格です。

手に取ってみると、思ったよりも軽い。
日本の梨の半分ほどの体積で、ずっしり感は控えめです。
表面の色は日本の梨よりも淡く、黄土色というよりはクリーム色に近い柔らかな色合い。
つやはありますが、少しマットな印象もあり、表面に細かな斑点があります。
また、形はりんごのように綺麗に丸く整っていて、小ぶりながらも可愛らしい見た目です。
家に持ち帰って半分に切ってみると、日本の梨と同じく果肉は真っ白で透き通るよう。
切った瞬間にシャリッという音がして、日本の梨そのもの。
ただ、果汁が滴るようなジューシーさは控えめで、包丁の刃が濡れる程度。
切って数分もすると断面がほんのり赤く変色してきて、「ああ、日本の梨と同じだな」と懐かしさを感じました。

ドイツの近所のスーパーマーケットで日本の梨に近いものが買えるとは思っていなかったので、日本の梨との違いはあるものの軽い感動すら覚えました。
まだそれほど知られていないのか、カゴに1~2個入れていく人がちらほらいる程度で、ドイツ人にとってはまだ「珍しいアジアの果物」という位置づけのようでした。
実際に食べてみた感想
冷蔵庫でよく冷やしたNashiを、実際に食べてみました。
包丁を入れた瞬間のシャクッという音が心地よく、果汁が少しだけ滲み出ます。
ひと口かじると、食感はまさに日本の梨そのもの。
シャリシャリ、ジャリジャリとしたあの独特の歯ざわりがしっかりあります。
繊維が細かく、噛むたびにほんのり甘さが広がります。
ただし、日本の梨と比べるとジューシーさは控えめ。
果汁が滴るようなみずみずしさではなく、口の中でじんわり潤う程度です。
そのため、手がベトベトになるようなこともありません。
おそらく、ドイツのNashiは水分量が少なく、甘みも全体的に穏やか。
日本の梨が「みずみずしく甘い」とするなら、ドイツのNashiは「軽やかであっさりした甘さ」といった印象です。
味そのものは確かに日本の梨と同じで、どこか懐かしい香りと清涼感があります。
皮ごと食べてみると、やや硬めですが食べられないほどではなく、シャリッとした歯ごたえが加わって心地よいアクセントになります。
皮をむくとより滑らかで、梨本来の甘さを感じやすくなります。
ドイツ人の友人にも食べてもらったところ、「りんごのような見た目なのに、食べると違う!」と驚いていました。
「Birne(洋ナシ)」とも違う爽やかで新鮮な味わいは、彼にとって新たな発見のようでした。
それでも、このアジアの梨(Nashi)という存在は、ドイツでも少しずつ認知され始めているようです。
最後に
ドイツで暮らしていると、日本の食材や味に出会える機会はそう多くありません。
そんな中でスーパーの果物棚に並ぶ「Nashi」を見つけたときは、思わず足を止めてしまいました。
手に取ると日本の梨よりも小ぶりで、色も淡く、どこか異国らしい雰囲気。
それでも、かじった瞬間のシャリッという音と、口に広がるあの懐かしい味は、まぎれもなく「日本の梨」を思い出させてくれました。
ドイツのNashiは、日本のものよりも控えめな甘さと、さらりとしたみずみずしさが特徴です。
滴るほどのジューシーさはありませんが、その分さっぱりと食べやすく、外出先でかぶりつくのにもぴったり。
りんごや洋ナシとはまた違う、上品で自然な甘さが魅力です。
まだドイツでは一般的な果物ではありませんが、NettoやREWEなどの大手スーパーマーケット、またはアジア食料品店などで見かけることがあります。
もしドイツのスーパーで「Nashi」という名前を見かけたら、ぜひ一度手に取ってみてください。
シャリッと広がる爽やかな甘さが、懐かしさとともに、ちょっとした「日本」を体内に運んでくれるはずです。

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