ドイツ・バイエルン州南部に位置するケンプテン(Kempten)は、ミュンヘンから日帰りで訪れることができる穴場観光地として注目されています。
アルゴイ地方の中心都市であるケンプテンは、2,000年以上の歴史を誇るドイツ最古の町のひとつで、ローマ時代の遺跡やバロック建築、旧市街散策が楽しめる歴史都市です。
また、アルプスの麓に広がるこの町では、美しい街並みを散策しながら、歴史と文化を存分に楽しむことができます。
今回は、そんなケンプテンの観光の見どころやおすすめ観光スポット、アクセス情報などを、私の実体験をもとにたっぷりとご紹介します。
「ミュンヘンから少し足を伸ばして観光したい」「ドイツの穴場都市を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
・ケンプテンもしくはミュンヘンへの旅行を計画中の方
・ミュンヘンからの日帰り旅行を検討している方
・ドイツの穴場観光スポットに興味のある方
ミュンヘンからケンプテンへのアクセス
ケンプテンは、ミュンヘンから日帰りを旅行するのに適した位置にあります。
列車でアクセスする場合、München Hbf(ミュンヘン中央駅)からKempten Hbf駅(ケンプテン中央駅)までは、1時間半程度です。
ただし、Buchloe駅やMemmingen駅で乗り換えが必要な場合も多くあり、その場合は1時間45分程掛かります。
いずれの場合も、ドイツ鉄道(DB)が運行する特急列車である、Regional Express(RE)を利用するのが一般的な方法です。
Deutschlandticketを持っている場合は、特急列車(REやRB)であれば追加料金なしで移動可能です。
※ただし、ICEやIC、ECは対象外なので注意が必要です。
また、ミュンヘンやアウクスブルクからの場合はバイエルン州内の移動となるため、Bayern-Ticketを利用するのも選択肢のひとつです。
複数人でBayern-Ticketをシェアすれば、より交通費を抑えられます。
ケンプテン中央駅から旧市街までは、徒歩約25分とだいぶ距離があります。
バスの時間帯が合えばバスの利用が可能ですが、タイミングが合わない場合は歩く必要があります。
Altstadt(旧市街)|中世の街並みと広場散策の見どころ
ケンプテンのAltstadt(旧市街)は、歴史的な建造物が立ち並ぶエリアで、散策するだけで中世の雰囲気を味わえます。
石畳の道沿いにはカフェやショップが並び、地元の人々や観光客で賑わいます。
また、主要観光スポットの多くが旧市街エリアに集中しているため、初めて訪れる方でも効率よく観光できます。

特に印象的なのが、Hildegardplatz(ヒルデガード広場)やSt.-Mang-Platz(聖マン広場)、そしてRathausplatz(市庁舎広場)とその周辺。
そこには、数々の重要な観光スポットや名所があり、歴史の息吹を直に感じることができます。
例えばHildegardplatz(ヒルデガード広場)などで市場が開かれる日には、新鮮な農産物や手工芸品が並び、さらに活気に満ちた雰囲気を楽しめます。

Residenz(レジデンツ)|バロック宮殿と豪華ロココ装飾を見学
Residenz(レジデンツ)は、かつてケンプテンの修道院長が居住していた壮麗な宮殿で、バイエルン州で最も美しいバロック建築の一つとされています。
ケンプテン観光の中でも特に人気の高いスポットで、写真映えする外観と内装を目的に訪れる観光客が多くいます。

17世紀に建設されたこの宮殿は、現在では見学可能です。
内部では、バロック様式だけでなく、ロココ様式の影響も強く見られ、豪華な内装が訪れる人々を魅了します。
特に、「Thronsaal(謁見の間/王座の間)」は典型的なロココ様式の部屋です。
壁や天井の装飾、漆喰による繊細で華やかな装飾、明るく軽やかなパステルカラー、象徴的なモチーフ(天使、花、装飾帯)など、 ロココ特有の優美で装飾的な美学がはっきりと見られます。
その様子から、当時の修道院長の贅沢な暮らしぶりを垣間見ることができます。
内部の見学はガイドツアーのみですが、参加すると、宮殿の歴史や建築の特徴について詳しく知ることができるのでおすすめです。
ガイドツアーは、英語またはドイツ語で45分ごとに行われます。
Basilika St. Lorenz(聖ローレンツ大聖堂)|ケンプテンを代表するバロック教会
Basilika St. Lorenz(聖ローレンツ大聖堂)は、ケンプテン観光では外せないランドマークで、旧市街観光に組み込んで訪れる人が多いスポットです。
教会内部は比較的自由に見学できるため、短時間観光でも立ち寄りやすい場所です。

ケンプテンを象徴する壮麗なバロック様式の教会で、17世紀に建設されました。
白を基調とした外観と二つの塔が特徴的で、内部に足を踏み入れると、繊細な装飾が施された天井画や壮麗な祭壇が広がります。
特に主祭壇の装飾は見事で、細やかな彫刻と金箔が施されたデザインに圧倒されます。

また、パイプオルガンの音色が響くミサの時間には、厳かで神聖な雰囲気が漂い、訪れる人々を魅了します。

観光の際には、ぜひ内部の見学だけでなく、外観の美しさもじっくりと堪能してください。
Hofgarten(宮廷庭園)|レジデンツ隣の癒し散策スポット
Hofgarten(宮廷庭園)は、Residenz(レジデンツ)の隣に広がる緑豊かな庭園で、静かなひとときを過ごすのにぴったりのスポットです。
観光の合間に休憩できるスポットとして知られており、特に春から夏にかけては地元の人々にも人気の散策場所です。
庭園内には色とりどりの花々や整えられた芝生が広がり、散策や読書を楽しむ人々の姿が見られます。

また、北側には、現在市立図書館として利用されているオランジェリー(Orangerie)があります。
歴史的な建造物に囲まれたこの庭園は、観光の合間の休憩にも最適な場所です。
Kempten-Museum im Zumsteinhaus(ケンプテン博物館)|ローマ時代から学べる歴史ミュージアム
Kempten-Museum im Zumsteinhaus(ケンプテン博物館・ツムシュタインハウス)は、ケンプテンの歴史を深く学べる博物館です。
ケンプテンはドイツ最古級の都市として知られており、その歴史を理解するうえでこの博物館の見学はおすすめです。

かつての貿易商の館を利用したこの施設では、ローマ時代から現代に至るまでの町の発展を豊富な展示物とともに紹介しています。
特に、古代ローマの遺物や中世のケンプテンの姿を再現した展示が見どころです。
インタラクティブな展示もあり、家族連れでも楽しめる内容となっています。
Rathaus(市庁舎)|ルネサンス建築が美しい旧市街のランドマーク
Rathaus(市庁舎)は、ケンプテン旧市街の中心に位置し、美しいルネサンス様式の外観が特徴です。
市庁舎の外壁には歴史的な紋章や装飾が施されており、細部まで見応えがあります。

現在も行政の中心として機能しているこの建物は、周囲の歴史的な街並みに溶け込みながら、町のシンボル的な存在となっています。
また、市庁舎周辺は旧市街の中心エリアで、レストランやカフェも多く、観光途中の食事休憩場所としても便利です。
St.-Mang-Kirche(聖マング教会)|プロテスタント文化を感じる歴史教会
St.-Mang-Kirche(聖マング教会)は、ケンプテンで最も重要な福音ルーテル教会の一つです。
カトリック文化が強い南ドイツの中で、プロテスタント文化を感じられる貴重な歴史建築でもあります。

15世紀に建てられて以降、18世紀から20世紀の複数回にわたる改築を経て現在の姿になりました。
シンプルながらも荘厳な内装が特徴で、美しいステンドグラスとオルガンの音色が訪れる人々を魅了します。
Schauraum Erasmuskapelle, Museum der Stadt(エラスムス礼拝堂・市立博物館)|地下遺構が残る隠れた歴史スポット
Schauraum Erasmuskapelle, Museum der Stadt(エラスムス礼拝堂・市立博物館)は、ケンプテンの歴史と宗教の関係を学べる施設です。
一般的な観光ガイドでは紹介が少ない穴場スポットで、歴史好きや遺跡好きの旅行者に人気があります。
エラスムス礼拝堂は、地下にある小さな礼拝堂で、考古学的な発掘を通じてその歴史が明らかにされました。
照明を使った展示が特徴で、独特の雰囲気の中で歴史を感じることができます。
ツアーでのみ内部の拝観が可能です。
Archäologischer Park Cambodunum(カンボドゥヌム考古学公園)
Archäologischer Park Cambodunum(カンボドゥヌム考古学公園)は、ケンプテンのローマ時代の遺跡を見学できる公園です。
ケンプテンは古代ローマ都市「カンボドゥヌム」として発展した歴史を持ち、ドイツ南部でも貴重なローマ遺跡観光が楽しめる都市です。
それゆえに、ローマ都市の遺構が複数保存・再現されており、神殿や浴場の跡などを見ることができます。
古代ローマの生活様式を学べる展示も充実しており、歴史好きにはたまらないスポットです。




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