日本でよく見かけるのにドイツではほとんど見かけないもの ~Part 2~

ドイツに住んでみると、日本では当たり前に見かけたものがほとんど存在しないことに気づくことがあります。
ドイツにも便利なものや合理的なシステムはたくさんありますが、「あれ、これってドイツにはないの?」と驚くことも少なくありません。

今回はPart 1に続き、ドイツ生活の中で気づいた、日本ではよく見かけるのにドイツではほとんど見かけないものを紹介します。
ドイツでの生活に興味がある方や、これから移住を考えている方にとって、文化の違いを知るヒントになればと思います。

この記事は、こんな人におすすめ!

・ドイツでの生活に興味のある方
・ドイツに関する雑学に興味のある方

目次

1. エアコン ~夏の暑さはどうする?~

日本の家庭やオフィス、商業施設には必ずと言っていいほど設置されているエアコン。

しかし、ドイツには、エアコン付きの家がほとんどありません
駅や図書館、レストランやカフェでもエアコンがないことが多くあり、特に日本のような壁や天井に設置するタイプのエアコンは見かけることが非常に少ないです。

その理由は以下のようなものです。

  • 夏の平均気温が日本より低い
  • 建物の断熱性が高いため、室内では夏でも比較的涼しく過ごせることが多い
  • 環境意識が高く、エネルギー消費を抑えたいという考え方が強い

そのため、夏の暑さ対策としては扇風機を使用したり、シャッターやブラインドで日差しを遮ったりするなど、日本とは違う工夫が求められます。
また、夏にドイツのホテルに宿泊する際は、そのホテルの部屋にエアコンがあるかどうかも予約時のチェックポイントの一つとなります。

ただし、ドイツでも、近年の猛暑によりエアコンの需要が増加中です。
まだまだ普及率は非常に低いものの、ドイツでエアコンを導入する家は、今後増え続けるのではないかと思われます。

2. コンビニ ~小規模スーパーやキオスクはあるけれど…~

「ちょっとコンビニ寄って帰ろう」ができないのがドイツの現実。

一応、ドイツにも「REWE To Go」などの小規模スーパーマーケットや「Kiosk(キオスク)」が、駅や街角などにたまにあります。
また、「YORMA’S」という主に食品に特化した小型のコンビニのようなものが、大きな駅に入っていたりします。

しかし、それらは以下の点で日本のコンビニとは程遠い存在です。

  • お弁当や総菜の種類が非常に少ない(あったとしてもサンドイッチやホットドッグ、パン、簡単なサラダ程度)
  • 雑貨や文房具、日用品の品揃えが少ない
  • 24時間営業ではないことが多い(日曜は休みのことも)
  • 店舗数が少なく、ついでに寄れる距離にないことが非常に多い

そのため、日本人がドイツでコンビニのようなお店に初めて入ると、「え、これだけ?」と驚くかもしれません。

3. 公衆トイレ ~探すのが大変!しかも有料~

日本では、駅や公園、デパート、高速道路のサービスエリアなど、至るところに無料の公衆トイレがあります。

しかし、ドイツでは公衆トイレの数が圧倒的に少ないです。
さらに、あったとしても有料(50セント~1ユーロ程度)のことが多いです。

特に駅のトイレは、以下のような特徴があります。

  • 設置されていない駅が非常に多い
  • 有料トイレがほとんど
  • 列車内には無料トイレがあるが、汚かったりトイレットペーパーがないことも多い…

ドイツではトイレに行きたくなるのを待つことなく、トイレが近くにあるうちに済ませておくのが鉄則です。
また、大学の建物内にあるトイレを利用するという裏技もあります。

4. 自動販売機 ~ペットボトル1本買うのもひと苦労~

日本では、街中の至るところに自動販売機が設置されています。
特に旅行時や夏の暑い日には、お世話になる人も多いのではないでしょうか。

しかし、ドイツではほぼ見かけません。
その理由としては、以下の点が考えられます。

  • 破壊や盗難のリスクが高い(設置コストが高くなる)
  • スーパーマーケットで買うのが一般的な文化
  • エネルギー消費を抑えるため(環境保護の観点から普及していない)

唯一、自動販売機を見かけるとすれば駅の構内ですが、日本の自動販売機のように品揃えが良いとは言えません。
喉が渇いたときにすぐに気軽に飲み物を買えないのは、自動販売機のある生活に慣れた日本人にとって、意外と不便に感じるポイントかもしれません。

5. スーツを着た人 ~ビジネスカジュアルが主流~

ドイツでは、日本のようにスーツを着た人をあまり見かけません。
特に以下のような違いがあります。

  • 多くの職場で「ビジネスカジュアル」が一般的(ポロシャツやジーンズOKの会社も多い)
  • スタートアップ企業を中心に、服装規定無しの会社も多い
  • ネクタイを締める文化があまりない
  • フォーマルな場でもジャケット+シャツのみの人が多い

金融業界やコンサル業界などではスーツを着ることもありますが、日本のように「とりあえずスーツ」という文化はありません。

6. 短パン ~夏でも意外と履かない!?~

日本では、夏に短パン姿の男性を外でよく見かけます。

しかし、ドイツでは大人の男性が外で短パンを履くことは少なめです。
理由としては、

  • 「大人の男性は長ズボン」という価値観が根強い
  • 気候的にそこまで暑くならない日も多い
  • カジュアルすぎると見なされる(特に仕事や正式な場ではNG)

もちろん、夏の暑い日には短パンを履く人もいますが、日本ほど一般的ではありません。
しかし、ドイツでも、運動を行う際にはスポーツ用の短パンを履くことが多くあります。

7. 前あきの紳士下着 ~ドイツの下着はシンプル構造~

日本の男性用下着(ブリーフやボクサーパンツ)には前あきのデザインが一般的です。

しかし、ドイツでは前あきの男性用下着はほとんど売られていません
それどころか、筆者自身、ドイツで見かけたことがまったくないような気がします。

  • ドイツの男性用下着は前あき無しが主流
  • 「わざわざ前を開けなくても下ろせばいい」という考え方
  • スポーツタイプの下着が多い

ドイツで前あきの紳士下着を探すのは一苦労なので、必要に応じて日本から持ってくるのがおすすめです。

ゆとり
ドイツ生活6年目のゆとりです。デュッセルドルフで2年半働き、現在は再度ミュンヘンで働いています。過去にミュンヘンで交換留学およびワーホリも体験しました。
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