再配達はほぼなし!ドイツならではの荷物受け取りルール

ドイツで暮らしたり長期滞在したりする際に意外と戸惑うのが、荷物の受け取り方です。

ドイツでもネット通販や国際配送の利用は一般的ですが、日本のように配達日時指定や再配達が当たり前ではありません。
そんな状況でも、ドイツでの一般的な荷物の受け取り方やルールを知っておくと、よりスムーズに荷物を受け取ることができます。

この記事は、こんな人におすすめ!
  • 近々ドイツへ引っ越す予定の方、あるいはドイツへ引っ越して間もない方
  • ドイツでの生活に興味のある方
目次

ドイツでよく使われる主要配送業者

ドイツには複数の配送業者があり、利用する通販や国際配送の種類によって利用される会社が異なります。
代表的な業者は以下の通りです。

DHL

ドイツ最大手で、国内外の通販で最もよく使われます。
郵便局(Deutsche Post)と連携しているため、街中の代理店やPackstation(宅配ロッカー)での受け取りが可能。
アプリの利便性も高く、ドイツ生活では欠かせない存在です。

Hermes(ヘルメス)

例えば、大手オンラインショップ「OTTO」などでよく利用されます。
再配達はほとんど行われず、不在時は近所のPaketShop(代理店)に荷物が届けられることが多いのが特徴です。
ただし、配送先が集合住宅の場合は、同じ建物に住む誰かが建物のドアを開けてくれれば、業者が自宅のドアの前に荷物を置き配してくれることもよくあります。

DPD

ベッドや机といった大型の荷物を注文した際に、使用されることがあります。
トラブル発生時に電話で問い合わせることができないため、非常に面倒でした。

GLS

ややマイナーですが、国際配送や特定の通販サイトで利用されることがあります。
こちらも、不在時は近所の代理店に預けられるので、自ら取りに行く必要があります。

また、IKEAのような大型家具を多く取り扱うお店で購入した場合は、自社の配送業者によって直接配送されることが多くあります。
この場合は、事前に配達日を調整する仕組みが一般的です。

配達前の通知と事前設定

ドイツの配送業者は、日時指定できないことが多かったり、配送予定の時間枠が広かったりと、日本に比べて不便な点が多くあります。

その一方で、配送前「事前通知」の仕組みはしっかりしています。
多くの場合、配達予定日の前日あるいは当日の朝に、メールやアプリで通知が届きます。

この通知では、以下のような設定が可能です。

配送日時変更

DHLやDPDでは、配達予定日を別の日に変更できるサービスがあります。
時間指定まではできないものの、不在が確定している場合には便利です。

置き配

玄関前や庭、ガレージなどに置いてもらう許可を事前に設定できます。
ただし、集合住宅では難しい場合もあり、盗難リスクもゼロではありません。

受け取り場所変更

DHLの場合は、近くの街中の代理店やPackstation(宅配ロッカー)を受け取り先に変更できます。
HermesやDPDなども、それぞれ代理店への配送に振り替えが可能です。

日本では「不在票を受け取ってから再配達依頼をする」のが一般的ですが、ドイツでは「一度目の配送前に予定を調整する」という考え方が主流です。
アプリやメール通知を活用すれば、留守にする日の配送を避けることができるのは便利な点と言えるでしょう。

ドイツ特有の「近所に預ける」文化

ドイツで荷物を受け取る際に驚くのが、不在時に近所の住人に荷物を預ける仕組みです。
これは配送業者にとって再配達の手間を省きつつ、受け取り人が早く荷物を手にできるようにする合理的な方法とされています。

配達員は不在を確認すると、同じ建物内や近隣の住人に声をかけ、荷物を渡してしまうことが多くあります。
その場合、本来の受け取り人のポストや玄関には、「どの住人が荷物を預かったか」が記載された不在票が残されます。

メリットとしては、再配達を待つ必要がなく、その日のうちに近所に取りに行けば荷物を受け取れる点があります。

一方で、デメリットも存在します。
荷物の中身を知られてしまう可能性や、プライバシー上の不安があること。
また、近所に迷惑をかけてしまうと気まずい雰囲気になることもあります。
さらに、預かってくれた人との都合が合わないと、結局なかなか受け取れないということもあります。

この制度はドイツではごく普通の習慣であり、地域社会の信頼関係の上に成り立っているものです。
初めて経験すると戸惑うかもしれませんが、礼儀として受け取った近所の人に一言「Danke!(ありがとう)」と伝えると良いでしょう。

再配達がほとんどない点

日本では、不在時に再配達を依頼できるのが一般的ですが、ドイツでは再配達はほぼ期待できません。

DHLやHermes、DPDといった配送業者は、一度配達に来て不在であれば、荷物を近所の住人や代理店に預けてしまいます。
再配達の依頼が可能な場合も稀にありますが、多くのケースでは、利用者が近所の住人を訪ねたり代理店に行ったりして自分で荷物を引き取る必要があります。

特に、代理店に荷物を取りに行く際には、以下のものが必要です。

  • 不在票(Benachrichtigungskarte)
  • パスポートや滞在許可証などの身分証明書

代理店は、雑貨屋や食料品店のような比較的小さな商店であることが多いです。
受付やレジで、不在票と身分証を提示すれば、その場で荷物を渡してもらえます。
ただし、当然のことながら営業時間内でないと対応してもらえないため、営業日や営業時間を事前に確認してから出向くのが安心です。

例外として、大型家具や家電などの配送では再配達が設定されることがあります。
特にIKEAなどは注文時に配送日を調整するため、不在のリスクは比較的少ないといえるでしょう。

置き配・パッケージボックスの利用

ドイツでは置き配(Abstellgenehmigung)や宅配ロッカーの仕組みが普及しています。

置き配(Abstellgenehmigung)

配送業者に、「玄関前」「ガレージ」「庭」などの指定場所に荷物を置いてよいと事前に許可を出す方法です。
配送業者のウェブサイトやアプリで置き配の場所を設定でき、例えばDHLでは、一度設定すると以後は自動的にその場所に置き配されます。
ただし、集合住宅では場所の指定が難しい場合もあり、盗難リスクもゼロではないため注意が必要です。

Packstation(宅配ロッカー)

DHLが運営する宅配ロッカーで、街の至る所に設置されています。
利用には事前登録が必要ですが、一度登録すれば24時間好きな時間に受け取れる便利なサービスです。
通知メールで暗証番号やQRコードが届き、それを使ってロッカーを開ける仕組みになっています。
ちなみに、DPDの宅配ロッカーも見かけたことがあります。

こうしたシステムを活用すれば、ドイツ特有の「再配達がほぼない」文化の中でも、ストレスなく荷物を受け取ることができます。

初めて利用する人へのアドバイス

ドイツでの荷物受け取りは、日本と仕組みが大きく異なるため、初めての方は戸惑うことも多いでしょう。
ここでは、スムーズに対応するためのポイントをいくつかご紹介します。

宅配ロッカーを積極的に活用する

都合により自宅で受け取るのが難しい場合は、宅配ロッカーや代理店を受け取り場所に設定するのがおすすめです。
自分の生活スタイルに合わせて、柔軟に利用しましょう。

配送業者を意識して選ぶ

通販サイトによって配送業者が異なりますが、選択できる場合はDHLがおすすめです。
アプリやPackstation(宅配ロッカー)など利便性が高く、ドイツ国内でのサポート体制も(比較的)整っています。

通知メールやアプリを必ず確認する

配達前に届く通知は非常に重要です。
受け取りの日時を変えたり、置き配を設定したりできるため、不在時のトラブルを避けやすくなります。

近所との関係を大切にする

近所の人に荷物を預けられるケースがドイツでは度々あるため、顔を合わせたときに挨拶を交わしておくと安心です。
荷物を受け取った際には、感謝の言葉を伝えることも忘れないようにしましょう。

不在票と身分証は必須アイテム

不在票を受け取った際には、なくさないことが大切です。
代理店で荷物を受け取る際には、不在票と併せてパスポートやIDカードなどの身分証明書が必要になります。

最後に

ドイツの荷物受け取りは、日本のように時間指定や再配達が当たり前ではなく、「一度の配達を逃さないこと」「不在時は自分で取りに行くこと」が基本となります。
また、近所に預けられる文化や宅配ロッカーといった仕組みは、ドイツならではの合理的な工夫ともいえるでしょう。

最初は戸惑うかもしれませんが、配送業者の通知を上手く活用し、近所預けや宅配ロッカーの文化に慣れていけば、日常生活に溶け込んでいきます。
特に長期滞在や移住を考えている方にとっては、これらを理解しておくことが暮らしを快適にする鍵になります。

ドイツでの生活を始める方は、ぜひ今回ご紹介した仕組みを参考に、安心して通販や国際配送を楽しんでみてください!

ゆとり
ドイツ生活6年目のゆとりです。デュッセルドルフで2年半働き、現在は再度ミュンヘンで働いています。過去にミュンヘンで交換留学およびワーホリも体験しました。
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