ドイツでレストランに行く際の注意点3選!

海外旅行や海外生活の楽しみの一つと言えば、その土地ならではの食材や料理を味わうことだと思います。

日本には、様々なレストランがあり、ドイツ料理を出すレストランも存在しています。
しかし、実際にその国で食べると、日本で食べられるものとは味が違ったり、雰囲気が違ったりします。
また、日本では食べられない料理もたくさんあるでしょう。

今回は、ドイツでレストランに行く際の注意点を紹介したいと思います。
今回紹介する内容は、ドイツ料理を提供するレストランに限らない内容ですが、本場の味を本場の雰囲気に浸りながら楽しむためのヒントになれば幸いです。

この記事は、こんな人におすすめ!

・これからドイツに引っ越す予定の方
・ドイツを旅行で訪れる予定のある方
・ドイツのレストラン事情に興味のある方

目次

ドイツには、安いレストランがない!?

日本には、ファミリーレストランや牛丼チェーン店など、1,000円以下で楽しめるレストランや食事処がたくさんあります。

安いレストランだと、メイン一品とドリンクを注文しても1,000円以下なことがあります。
そして、安かろう悪かろうではまったくなく、そのようなお店でも十分に美味しいものを食べたり飲んだりできます。

筆者も含め、庶民にとっては本当にありがたい限りです。

500円以下で食べられる日本の牛丼

その一方で、ドイツには、日本のような低価格で食事を提供するレストランがありません!

そもそも、ファミリーレストランや一人でさっと行くような食事処がほとんどありません
あるとすれば、マクドナルドやサブウェイのような世界規模で展開しているファストフード店やケバブ屋ぐらいでしょう。

マクドナルドも、ドイツではビッグマックが単品で5.99ユーロします。
これは、2024年5月1日の為替レートだと約1,000円ですので、これに飲み物を付けると軽く1,200円を超えてしまいます!

ケバブもだいたい同じぐらいの値段です。
新型コロナ流行前や2022年からのロシア・ウクライナ問題以前はもっと安く、4ユーロでケバブが食べられるお店もありました!
加えて、当時は2024年程の円安ユーロ高ではなかったため、ケバブ1つが500円強であり、飲み物を付けても1,000円を切ることも多かったです。

デュッセルドルフのケバブ屋で購入したケバブは1つ6ユーロ(=約1,000円)
デュッセルドルフのケバブ屋で購入したケバブは1つ6ユーロ(=約1,000円)

それが、今では1,000円以下で外食をするのは難しくなってしまいました…。

日本に、低価格、中価格、高価格のレストランがあるとすれば、ドイツでは中価格と高価格のレストランしかないとお考えいただければと思います。
「ドイツのレストランは高い」という話もよく聞きますが、どちらかというと「非常に気軽に行ける低価格帯のレストランがドイツにはない」という方が正しいと思います。

したがって、現在のドイツでは、外食1人1回あたり、最低1,500円程度を見積もった方が良いと思います。
もちろん、どのようなお店で何を注文するかによりますが、メイン1品と飲み物1杯の相場は、2,000円~4,300円程度(=12~25ユーロ程度)だと考えていただければと思います。

例えば、筆者が2ヶ月に1回程度行くデュッセルドルフにある気取らない感じのイタリアンレストランで、マッシュルームピザとジュースで2,200円程度(=13ユーロ程度)です。
スパゲッティ・カルボナーラとジュースだと2,800円程度(=16.5ユーロ程度)です。

デュッセルドルフのイタリアンレストランで注文した写真のピザは1枚18.9ユーロ(=約3,180円)
デュッセルドルフのイタリアンレストランで注文した写真のピザは1枚18.9ユーロ(=約3,180円)
アーヘンのドイツ料理屋で注文したカツレツ(サラダとフライドポテト付)は15.5ユーロ(=約2,610円)
アーヘンのドイツ料理屋で注文したカツレツ(サラダとフライドポテト付)は15.5ユーロ(=約2,610円)

この値段だと、正直、気軽に外食するのは難しいですよね…。
日本でやっている仕事をドイツでしたら手取りが2倍になってくれればまだいいのですが、残念ながらそうはなかなかいきません。
そのため、ドイツでの外食は、日本からの観光客だけでなく、ドイツで働いてユーロで収入を得ている庶民にとっても高いです…。

ドイツのレストランでは、水を無料でもらえない!?

日本でレストランに行くと、超高級レストランでない限りお水やお茶を何杯でも無料でもらうことができます。
それは、並盛1杯500円以下で提供している牛丼屋であっても同じです。

しかし、ドイツのレストランでは、無料で水をもらえることはまずありません!
マクドナルドのようなファストフード店であっても、サービスがしっかりしているそこそこのレストランであっても、水やお茶は有料です。
また、和食レストランであっても同じく有料です。

例えば、先程登場したデュッセルドルフのイタリアンレストランだと、水250mlが3ユーロ(=約500円)、水750mlが6ユーロ(=約1010円)もします!
また、デュッセルドルフ市内のとある和食レストランでは、水250mlが3ユーロ(=約500円)、水750mlが7.5ユーロ(=約1270円)で、緑茶250mlは3.5ユーロ(=約590円)です!

ちなみに、コーラやオレンジジュース、そしてビール等も1杯3~4ユーロ程度です。
水と同じぐらいの値段なので、家でも簡単に飲める水を注文すると、なんだか損したような気分にさえなってしまいます。

Brauerei im Füchschenのメニューより
Brauerei im Füchschenのメニューより(リンク
水(Tafelwasser)が0.2Lで2.5ユーロなのに対し、ビール(Füchschen Alt)0.25Lは2.9ユーロ

ちなみに、ドイツのレストランでは、まず飲み物を注文し、その後に食べ物を注文するのが一般的です。
筆者がよく困るのは、「飲み物は何にしますか」的なことを必ず店員に聞かれる点です。

筆者は、食事の時にあまり飲み物を飲まないことが多いです。
それは、自宅で食事をする場合も同じです。
そのため、レストランで食事をする場合も、飲み物を注文したくないと思うことが多いです。
どうせ注文しても、飲み切れずにほとんど残してしまうことになるからです。

しかし、ドイツのレストランでは、ほぼ確実に、店員から飲み物の注文を期待されてしまいます。
飲み物を注文しないと失礼なのではと思い、仕方なく注文する時もあります。
どうせ飲めないので断る時もありますが、正直断りづらいです。

ドイツ博士

飲み物はいらないと伝えても、「うちのビールは美味しいよ」的なことを言われてちょっとしつこいんだよね…。

疑問ちゃん

食事の時に飲み物を必要としない人にとっては、有難迷惑に感じてしまうね…。

テーブルでのお会計とチップの支払い

レジに行かずにテーブルでお会計

レストランでのお会計の仕方も日本とは異なるので、注意が必要です。

ドイツのレストランでのお会計は、入口付近のレジではなく、食事をしたテーブルで行うことが多いです。

食事が済み、お会計をするタイミングになったら、まずウェイター(特に今までにオーダーを取ったり料理を運んできてくれたりしたウェイター)を呼びましょう。
その時に、「すみませ~ん」などと大声を出してウェイターを呼ぶのは避けた方が良いです!
できるだけ目線で用があるとの合図を送り、それで気づいてくれなさそうな場合には、ウェイターがこちらを見た瞬間に軽く手を挙げると良いと思います。

ドイツ博士

急いでいるのにどうしても気づいてくれない場合は、ウェイターを呼びに行ってもいいと思うよ(笑)

すると、ウェイターが自分のテーブルに来てくれるので、そこでお会計をしたい旨を伝えます。
お会計したいことを伝える最も簡単なドイツ語表現は「Zahlen, bitte.(ツァーレン ビッテ)」です。
もっと丁寧に言う方法はいくらでもありますが、この2単語で失礼なくお会計したいことをウェイターに伝えることができます。

ウェイターから次にされる質問は、恐らく、カードで払うか現金で払うか、もしくは複数人で食事をした場合には、一人がまとめて払うか別々に会計するかでしょう。
カードで払う場合は、入り口近くのレジに行ってお会計するよう言われるケースもあります。

また、別々に会計するか聞かれなかったとしても、別々に会計をしたいと言えば個別に会計してくれます!
筆者の経験では、別々の会計を断られたとは今までにありません。
別々に会計をする場合は、自分が頼んだ食事や飲み物をウェイターに伝えてください。
そうすると、個別の合計金額を計算してくれます。

チップってどのように渡したらいいの?

ところで、欧米にチップの文化があることは、日本人にもよく知られた話です。
ドイツでも同様に、チップを渡す文化が現在もあります。

もちろん、義務ではないので渡さないという選択肢もあります
特に、サービスが良くなかったと感じた場合には、チップを渡す必要はありません。
しかし、サービスが悪くない場合、合計金額に対して5~10%程度のチップを一般的に渡します。

その際に、電卓等を使ってきっちり計算する必要はありません。
1ユーロ以下のセントの部分を切り上げたり、それだと少なすぎる場合はそれに数ユーロ足したりすれば良いと思います。

ドイツ博士

例えば、お会計が23.3ユーロの場合、25ユーロに切り上げる人が多いよ!

ドイツ博士

もちろん、24ユーロや26ユーロなどでも問題ないよ!

現金払いで、チップを含めたちょうどの金額がある場合には、「Stimmt so.(シュティムト ゾー)(これで正しいです)」などと言ってウェイターに渡します。
現金払いでちょうどの金額を用意できない場合は、チップ込みの支払う金額をウェイターに伝えると、残りをお釣りとして返してくれますので、細かいお金がなくても心配不要です!

カードで支払う場合には、チップ込みの支払う金額をウェイターに伝え、ウェイターが正しい金額を端末に入力したことを確認し、支払います。
これで、お会計終了です。

日本人の旅行者でよくあるのが、渡したい金額は決まっているけど、細かいお金がなくてちょうど渡せず困ってしまうという状況です。
例えば、お会計が23.3ユーロだけど、手持ちに50ユーロ札しかないという場合です。
その場合は、もちろんチップを渡さないというのも一つの手ですが、チップ込みの払いたい金額をウェイターに伝えると、残りをお釣りとして返してくれるので心配無用です。

返ってきたお釣りは、その場ですぐにチェックするようにしてください。
計算があまり得意でない方が多いのか、お釣りが正しくないことがたまにあります。
もし、お釣りが正しくなければ、その場で指摘するようにしましょう。

ドイツ博士

ユーロに紛れて他の通貨のコインがお釣りとして返ってくることもあるから、注意してね!

まとめ

  • 気軽に行けるファミリーレストランや牛丼チェーン店のような低価格帯のレストランが、ドイツにはない
  • メイン1品と飲み物1杯の相場は、2,000円~4,300円程度(=12~25ユーロ程度)
  • ドイツのレストランでは、無料で水をもらえない
  • ドイツのレストランでは、まず飲み物を注文し、その後に食べ物を注文するのが一般的
  • ドイツのレストランでのお会計は、入口付近のレジではなく、食事をしたテーブルで行うことが多い
  • ドイツにはチップの文化があり、チップ込みの支払い金額を店員に伝えお金を渡すと、残りをお釣りとして返してくれる

ドイツには、日本のように気軽に行けるレストランがないため、子連れの家族が夕食をすると、1回1万円を超えてしまうこともあります!

また、水を無料でもらえなかったりチップを渡すことが推奨されていたりと、メニューに記載された料理の値段以上の金額を、最終的に支払う可能性が高いです。
そのため、庶民にとっては、正直頻繁に行ける場所ではないような気がしますが、たまにはご褒美として、そして旅行した際には、その土地の料理や雰囲気を味わう機会として行ってみるのも悪くないと思います!

ゆとり
ドイツ生活5年目のゆとりです。デュッセルドルフで2年半働き、現在は再度ミュンヘンで働いています。過去にミュンヘンで交換留学およびワーホリも体験しました。
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