皆さんは、ドイツ語を勉強したことがありますか?
ドイツ語を勉強中の方は、単語の暗記に苦戦していませんか?
ドイツ語は、日本語とは大きく異なる言語であるため、ドイツ語習得の際に日本語の知識はほぼ役に立ちません。
ドイツ語の単語を一から覚えていく必要があります。
ドイツ語と英語は似ている点もあり、両言語の単語が一致または類似していることもありますが、それも少数派です。
たとえ、ドイツ語と英語で単語の綴りが一致または類似していても、発音が違うことも多々あります。
今回は、筆者の経験に基づいて、おすすめのドイツ語単語の勉強法を皆さんにお伝えしようと思います。
- ドイツ語を勉強中、もしくは勉強予定の方
- ドイツ語の単語の暗記に苦戦中の方
- ドイツへの引っ越しが決まっている、もしくは引っ越し予定の方(転勤、留学、ワーホリなど)
語彙力の重要性
単語力または語彙力を向上させることは、新しい言語を習得するうえで最も大切なことです!
もちろん、文法も重要ですが、文法を理解していたとしても単語が一つも分からなければ、結局その言語を使うことが一切できず、何も伝えることができません。
反対に、文法が分からなくても単語がある程度分かっていれば、自ら発することも可能であり、相手の言っていることを理解できる可能性もゼロではありません!
また、語彙力が高ければ、文法力が多少劣っていたり、読解や聴解が多少苦手でも、語彙力で乗り切れてしまうことも多々あります!
筆者も、Goethe Zertifikatのドイツ語試験で、語彙力に救われたことが何度もあります。
僕も、以前C1レベルの試験を受けた時、本来の聴解力は恐らくB2レベル程度だったけど、語彙力がC1レベル以上だったから、C1レベルの聴解問題もなんとか解くことができたよ!
単語リストを自分で作成してみよう!
英語同様、ドイツ語についても様々な出版社から単語帳が発行されています。
例文とともに覚えるもの、イラスト付きで視覚的に覚えるものなど、各単語帳の特徴も様々です。
もちろん、そういった単語帳を購入して暗記するというのも一つの手でしょう。
しかし、筆者は、単語リストを自分で作成することを強くおすすめします!
単語リスト作成のポイント1:時間や手間を掛けず、とにかくシンプルに作成
自分で単語リストを作成すると言っても、立派なものを作る必要はまったくありません!
MicrosoftのWordやExcel等を使用して作成する方法がありますが、手書きで作成しても構いません。
スマートフォンで作ってもいいし、単語カードに記入してもいいよ!
逆に立派なものを作ろうとすると、リストを作るのに手間が掛かりすぎて面倒くさくなってしまいますので、おすすめしません。
例えば、見栄えにこだわったり、単語を追加する度に順番を並べ替えたりするなどです。
また、それぞれの単語の横に、用法を理解するための例文を追加しても構いませんが、省略しても構いません。
もちろん、単語を暗記する際に、その単語がどのように使われるのかを理解することは重要です。
ただし、例文を探したり作ったりするのが非常に面倒に感じることも多いでしょう。
毎回例文も記載するとなると、リストに一単語追加するのに掛かる時間が、例文無しの場合と比較して何倍にもなってしまいます。
辞書を引いても、例文が載っていないことも多いんだよね…。
そのため、例文を追加するのが面倒くさいと思ったら、スキップしても良いと思います。
用法が気になったら、辞書などで確認して、必要なら単語の横に軽くメモする程度で良いと思います。
実際にその単語を使ってみて、用法が間違っていることが判明したら、その時にはじめて修正するのでも問題ありません。
とにかく、簡単かつシンプルな単語リストを、できるだけ時間も手間も掛けずに作成することをおすすめします!
各言語に単語は何万と存在するので、語彙力を向上させるにあたって最も重要なのは、継続的に取り組むことだと思います。
単語リスト作成のポイント2:性や複数形も一緒に暗記
ドイツ語の単語を暗記する際に重要なことは、単語とその意味だけでなく、単語が名詞の場合は、その性や複数形を一緒に覚えるということです。
そのため、単語リストを自分で作成する時に、名詞の性と複数形の情報も併記することをおすすめします!
これは、ドイツ語ならではの重要なポイントです。
英語であれば、名詞に性はありませんし、複数形も基本的には名詞の語尾にsもしくはesを付けるだけです。
しかし、ドイツ語では名詞に男性(der)、女性(die)、中性(das)の3種類の性があり、すべての名詞がこの3つのどれかに分類されています。
また、ドイツ語の複数形は、英語のように単純ではなく、複数のパターンがあります。
語尾にnもしくはenを付けるパターン、母音がウムラウト化(aからäに変化等)するパターン、母音がウムラウト化したうえで語尾に何か付け足すパターン、語尾にsを付けるパターンなど、様々です。
そのため、ドイツ語の名詞を覚える際は、その性と複数形も一緒に覚えることを強くおすすめします。
販売されている単語帳には、性や複数形が未記載のものもありますので、そのような単語帳の購入はおすすめできません!
例えば、「die | Uhr[en] | 時計」という感じだよ!
また、動詞を覚える場合は、その動詞が前置詞と一緒に使われることが多いのであれば、その前置詞も一緒に覚えるようにします。
そして、再帰代名詞と呼ばれるものと一緒に使われることが多いのであれば、そのことも単語リストに書き留めておくと良いと思います。
例えば、「sich4 für 4 interessieren | 4格に興味を持つ」という感じだよ!
単語リスト作成のポイント3:興味のある単語から記入
単語リストを自ら作る際のポイントは、他にもあります。
それは、自分が興味のある分野の単語や、日常生活を送っていて気になった単語からリストに記入していくということです。
もちろん、このやり方をすると、語彙の豊富な分野とそうでない分野で大きな差が出てしまうかもしれません。
しかし、自分が興味のない分野の話をすることは、興味のある分野の話をする頻度よりも自然と少ないはずです。
何より、自分が興味のある単語や気になった単語が並んだ単語リストの方が、長続きします!
もちろん、ドイツ語の資格を取得するのが目的であれば、自分が無関心な分野の単語も多少は覚える必要があるけどね…。
筆者の場合、スーパーマーケットに買い物に行った後は、食べ物関連の単語をずらずらと追加していました。
ドイツ語でハリーポッターを観た日には、その映画で登場した単語が続々と追加されました。
「Ge」から始まる単語ばかり、ひたすらリストに追加したこともあります(笑)
でも、とりあえずはそれで問題ありません!
私は、植物の名前ばかりで1ページ埋まったわ(笑)
売られている単語帳を使用して勉強すると、1ページ目から順番に暗記しなければいけないような気がする人も多いはずです。
そうすると、退屈に感じて長続きしませんし、自分が興味のない分野の単語がまとまったページはやる気が出ず、それをきっかけに挫折してしまいがちです。
そのため、一旦は、興味のある分野の単語や自分がその日に触れた単語、気になった単語を中心に、自作の単語リストに追加していけば良いと思います。
単語リスト作成のポイント4:触れた単語すべてをリストに追加しない
単語リストに、新たな単語を次々と追加するのは良いことですが、見たり聞いたりした単語をすべて追加することはおすすめしません!
これは、単語リストが無駄に長くなったり、退屈なものになることを避けるためです。
例えば、日本語でも稀にしか使用しない単語です。
そのような単語にドイツ語でたまたま出くわしたとしても、次に出会うのは5年後かもしれません。
単語は、繰り返し触れることで徐々に頭の中に定着していくものです。
そのため、日本語でも非常に稀にしか使わない単語は、一度覚えたとしても、次出くわした時には時間が経ち過ぎて忘れている可能性が非常に高いです。
そして、日本語ですら意味があまり理解できないような単語も、覚える必要性は低いです。
日本とドイツの文化や習慣の違いから、そのような単語が稀にあります。
そのような母国語や母語でも理解が難しい単語は、結局使い方もよく理解できないため、記憶にも残りにくくなります。
例えば、自分が信仰していない宗教の用語は、理解が難しいし見聞きする頻度もかなり少ないね。
したがって、日本語でも稀にしか使用しない単語や日本語でも意味の理解が困難な単語は、一旦スキップしてしまってオッケーです!
もし、何度も出くわすようであれば、その時に理解したり覚えたりする努力をすれば問題ありません。
単語リスト作成のポイント5:決まり文句や熟語もリストに追加する
単語リストには、決まり文句や熟語もぜひリストに追加してください!
ドイツ語の決まり文句の例として最も簡単なものは、「Wie geht’s dir?(英語のHow are you?)」でしょう。
熟語には、例えば、「nicht nur A, sondern auch B(AだけでなくBも)」などが挙げられます。
決まり文句や熟語は、ドイツ語の資格試験にも出やすいので、特にドイツ語の試験を受ける予定の方は、非常に重要です。
また、これらを習得することで、ドイツ語での自分の表現をより豊かなものにすることができます。
ドイツ語の熟語も、インターネットで検索すれば、ドイツ語学習者用のリストが複数見つかるよ!
ただし、難しい慣用句をむやみに次々と覚える必要はありません!
もちろん、慣用句を多く知っているに越したことはありません。
しかし、日本語でもことわざを一切使わずに説明することが可能なように、慣用句を知らなくても何とかなることは多いです。
ドイツ人と話していて、各単語の意味は知っているが全体の意味が分からない時は、慣用句である場合が多いので、その時は、その意味を遠慮なく質問すれば良いと思います。
まとめ
- 語彙力が高ければ、文法力が多少劣っていたり、読解や聴解が多少苦手でも、語彙力で乗り切れてしまうことも多い
- 単語リストを自分で作成することをおすすめ!
- 簡単かつシンプルな単語リストを、できるだけ時間も手間も掛けずに作成する
- 単語リストには、名詞の性や複数形、動詞と併せて使われる前置詞、再帰代名詞等の情報も簡単に併記する
- 自分が興味のある分野の単語や、日常生活を送っていて気になった単語からリストに記入していく
- 日本語でも稀にしか使用しない単語や日本語でも意味の理解が困難な単語は、一旦スキップ!
- 決まり文句や熟語もたまにリストに追加する
大量の単語を暗記することは、決して簡単なことではありません。
しかし、単語の暗記だけは、語学学校に通ったとしても、授業時間外に自力でやるしかありません。
単語力や語彙力を向上させるコツは、継続することだと思います。
単語の勉強を継続して行うためには、自分に合った方法を見つけることが大切です。
今回ご紹介した方法は、筆者の性格にはとても合った方法ですが、合わない方もいるはずです。
その場合は、この方法に無理に固執することなく、さらに別の方法を試してみてください!
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