ドイツは「静かな国」というイメージを持たれることもありますが、実際に暮らしてみると工事音や芝刈り機などの騒音トラブルに悩む人は少なくありません。
ドイツでは、騒音に関する法律(RuhezeitやRuhetag)が日本より厳しく定められているのですが…
私自身、実際に何度も騒音に悩まされてきました。
この記事では、私が実際に経験した朝7時の騒音問題をもとに、ドイツの騒音ルール、注意点、そして近隣住民としてできる対処法までを詳しく解説します。
ドイツへの移住・留学・駐在を予定している方にも役立つ内容です。
・近々ドイツに引っ越す予定の方、またはドイツへの引っ越しを検討中の方
・ドイツに引っ越して間もない方
・ドイツでの生活に興味のある方
【体験談】ドイツ生活で実際に起きた朝7時の騒音トラブル
世界的に見て、ドイツは「騒音に厳しい国」と言われることもあるのですが、実際には法律で許可されている時間帯には工事や庭作業が積極的に行われるため、予想以上に音が気になる場面もあります。
私自身、2025年の夏の朝は、頻繁に騒音に悩まされました。
ある日を境に、自宅前の道路で下水道の工事が始まりました。
それ以来、朝7時ぴったりに始まる重機の音や工事車両のエンジン音で起こされることが頻繁にありました。
特に夏場は室内が暑くなることも多く、窓を半開きにしたまま寝ることもあります。
すると、外の音がそのまま室内に入ってくるので、外で大きな音を立てられると眠ってはいられません。
目覚まし時計が鳴る前に騒音で起こされるのは非常に不快で、一日のスタートとして最悪です。
しかも、その工事が一段落ついたと思ったら、今度は芝刈り機の音やチェーンソーで木の枝を切る音が毎朝のように聞こえてくるようになりました。
ドイツでは、自宅やアパートの敷地内の手入れをとても丁寧に行う人も多く、業者だけでなく住民自身が早朝から作業していることもあります。
平日は仕事があるので、せめて朝の30分だけでも静かに過ごしたいと思っているのですが、そのたびに「ガーッ!」という機械音で安眠も遮られてしまうのです。
寝不足のまま始まる一日は、気分的にも体力的にもつらいものです。

【体験談】日曜日の芝刈りは違法?ドイツで起きた隣人トラブルの実例
ドイツ生活を始めると、意外と多くの人が戸惑うのが日曜日の騒音規制です。
日本ではあまり意識されないルールですが、ドイツでは生活文化として今も根付いています。
私のとある友人(ドイツ人)は、日曜日の午後にゆっくりと読書をしていたところ、隣人が突然、芝刈り機を持ち出して作業を始めたそうです。
最初は「まあすぐ終わるだろう」と思っていたものの、機械の音が止む気配はなく、読書どころか家の中での会話にも支障が出るほどの騒音だったとのこと。
ドイツでは日曜日は「Ruhetag(休息日)」として、多くの人が静かに過ごすことを大切にしています。
そのため、日曜日の芝刈り機の使用など大きな音を立てる行為は、たとえ自宅敷地内であっても、法律や地域のルールで原則禁止とされています。
友人は最初は我慢していましたが、あまりに音がひどく、ついに隣人(ドイツ人でない)にやんわりと声をかけたところ、隣人は少し驚きながらも「あ、日曜日だったね。気をつけるよ。」と理解を示してくれたそうです。
トラブルには発展しませんでしたが、個人的もしくは文化的な「音に対する感覚のズレ」が、日常の中で思わぬストレスを生むことがあるという好例です。

ドイツの騒音ルールまとめ|工事・芝刈りは何時からOK?Ruhezeitを解説
ドイツでは一般的に、工事や電動芝刈り機の使用など大きな音を伴う作業は「平日・土曜の7時〜20時」にのみ許可されています。
一方で、日曜日と祝日は原則として騒音の出る作業は禁止されており、違反すると近隣トラブルや罰金につながる可能性があります。
特に、モーターを使用する機械(芝刈り機、チェーンソー、電動工具など)は、原則として使用できません。
これは「Ruhetag(休息日)」というドイツ文化に根差した考えに基づいており、静けさを尊重するための重要なルールです。
私の周囲の在独日本人を含む在独外国人の間でも、「ドイツの日曜日は静か」という声をよく耳にします。
しかし、このルールゆえに、「日曜日に洗濯機を回していいのか」「日曜日に掃除機がけはしていいのか」など、生活音に関する疑問を持つ外国人も多く見られます。
そこらへんのルールについて、ドイツの法律上きっちりと定められてはいないようです。
ただし、洗濯機や掃除機の使用は「生活に必要な家事」とみなされるため、常識の範囲内であれば使用しても問題ないでしょう。
また、マンションやアパートのような集合住宅に住んでいる場合は、建物ごとの管理規則(Hausordnung)が別途設けられていることもあり、「昼の静寂時間(Mittagsruhe)」として12時~15時の作業を制限しているケースも見られます。
これは子どもの昼寝時間や休息を守る文化的背景によるもので、日本人を含む外国人が見落としやすいポイントでもあります。
こうしたルールは入居時の書類や掲示板で確認できることが多いので、注意が必要です。


騒音に悩んだときの対処法|ドイツで苦情を伝える方法と防音対策
とはいえ、規則があっても実際には騒音に悩まされる場面はあります。
では、私たち住民はどう対応すればいいのでしょうか?
ドイツでは騒音トラブルが発生した場合、感情的に抗議するのではなく、段階的に問題を解決する文化があります。
まず、個人でできる対応としては以下のようなものがあります:
・耳栓やホワイトノイズアプリの使用
→ 外の音を和らげ、少しでも静かで穏やかな空間を作る(短期間の騒音の場合に特に有効)
・防音カーテンや二重窓の設置
→ 騒音の侵入を物理的に減らす
・寝室の配置を見直す
→ 可能であれば、騒音源から離れた部屋にベッドを移すなどの工夫
それでも我慢できないほどの騒音がある場合、次のようなステップで対応することが一般的です。
1.まずはフレンドリーに話しかける
→ドイツでは、冷静かつ丁寧に事情を伝えることで、意外とすんなり解決することもあります。穏やかに切り出すのがポイントです。
2.建物の管理会社や大家さんに相談
→共用住宅であれば、管理会社や大家さんに騒音の日時や内容を記録して伝えると、注意喚起をしてもらえることがあります。
3.Ordnungsamt(秩序局)に報告
→どうしても改善が見られない場合は、地方自治体のOrdnungsamt(秩序局)に相談することも可能です。Ordnungsamtは生活ルールを管理する行政機関で、騒音以外にも公共マナー違反など幅広く対応しています。騒音が継続的で法に違反している場合、警告や罰金が科されることもあります。
騒音の日時や継続時間を記録しておくと、相談時や報告時に状況を説明しやすくなります。
ドイツでは、「苦情を言う=文句を言っている」ではなく、自分と相手の快適な生活を守るための建設的なアプローチとして受け取られることが多いのも特徴です。

まとめ|ドイツで快適に暮らすために知っておきたい騒音マナー
ドイツで暮らすうえで、騒音ルールを理解することは、近隣トラブルを防ぐためにも非常に重要です。
ドイツに住んで6年以上が経ちますが、騒音にどう対処するかは今も試行錯誤の連続です。
一見静かで穏やかに見えるこの国でも、生活音や業者の作業音は避けがたい現実です。
だからこそ、ルールを知り、自分なりの対処法を身につけることが大切だと感じています。
ドイツ移住や長期滞在を予定している方は、住宅契約時にHausordnungを確認し、国や地域の騒音ルールを事前に把握しておくと安心です。
また、ドイツでは「静かであるべき時間」に対する社会的合意が強いため、苦情も伝えやすく、改善の余地があることが多いです。
とはいえ、「お互い様」の精神も忘れず、他人の生活音にも多少の寛容さを持つことも、長く暮らす上で必要な姿勢かもしれません。

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