ドイツで生活を始めると、電子レンジを持っていないドイツ人が多いことに気が付きます。
日本で電子レンジを持っていない人は珍しいので、ドイツで日本ほど電子レンジが普及していないことは、日本人がドイツで受ける定番のカルチャーショックでもあります。
その背景には、日本とドイツの食文化や住宅事情の違いがあります。
この記事では、ドイツの電子レンジ普及状況や、なぜ所有していない人が多いのか、その理由を実体験を交えながら解説します。
ドイツ移住や留学を予定している方にも参考になる内容です。
・ドイツのキッチン事情やアパート事情に興味のある方
・近々ドイツに引っ越す予定の方、またはドイツへの引っ越しを検討中の方
ドイツのキッチンに電子レンジがない?最初に驚いた住宅事情
ドイツでは、日本のように電子レンジが生活必需品とみなされているわけではなく、家庭によってはまったく持っていないケースもあります。
実際に、ドイツでは、電子レンジが日本ほど普及していません!
日本の電子レンジ普及率が約95%(2023年 | 参考:リンク)なのに対し、ドイツの電子レンジ普及率は約74%(2021年 | 参考:リンク)と大きな差があります。

実際に、筆者の知り合いのドイツ人でも、電子レンジを持っていない人が多くいます。
一人暮らし世帯だけでなく、夫婦で暮らしている複数の知り合いも電子レンジを所持していません。
疑問ちゃん電子レンジがない生活なんて考えられない!不便じゃないの??
ちなみに、ドイツでは、賃貸物件であってもキッチン自体の備え付けがない物件が多く存在します。
この場合、電子レンジどころか冷蔵庫やコンロさえ設置されていないことになります。
では、こんなに便利な電子レンジが、なぜドイツではあまり普及していないのでしょうか。
これには様々な理由があるかと思いますが、今回は2つの理由を挙げたいと思います。
理由1:電子レンジを使用して調理する商品が少ないドイツ
まず、ドイツでは、電子レンジを使用して調理する商品が少ないことです。
日本には、電子レンジで調理できるレトルト食品が、ご飯やカレーをはじめとして非常に多くあります。
また、日本で製造・販売されている多くの冷凍食品が、電子レンジで加熱して解凍・調理することを前提に作られています。
電子レンジで加熱して食べる唐揚げやチャーハン、パスタ、お好み焼きに加え、お弁当用の冷凍おかずも多種多様に販売されています。
さらには、複数のメーカーが販売している中華まん(肉まんやあんまんなど)も、電子レンジで調理して食べるように作られています。
コンビニにも、電子レンジで温めることを前提に作られた製品が多くあり、お弁当なども基本的に電子レンジで温めてから食べるように作られています。



私は、毎日のように電子レンジにお世話になっているわ!
その一方で、ドイツでは、電子レンジを使用して調理することを前提とした商品がほとんどありません!
つまり、ドイツでは、冷凍食品やコンビニ弁当を温めるという習慣が日本と違って一般的ではありません。
電子レンジで温めて食べるレトルトのシチューが、大手スーパーマーケットのREWE等で数種類販売されている他は、ほぼ見かけません。


そもそも、レトルト食品自体ドイツにはほとんどありません!
温めるだけで食べられるというおかずやスープもドイツには多少ありますが、たいていの場合、プラスチック容器などに入っているのではなく、缶詰に入っています。
そして、その缶詰に入った料理も、基本的には鍋などで温めて食べることを前提としています。
また、電子レンジで調理・加熱する冷凍食品も、ドイツにはほぼありません!
ドイツでも多種多様な冷凍された料理が販売されているのですが、オーブンやフライパンなどで調理するものばかりです。
そのため、ドイツでは、電子レンジを使う場面が限定的となります。
加えて、ドイツのキッチンにはオーブンが標準装備されていることが多くあります。
その結果として、電子レンジは持っていないけれど、オーブンは持っているという家庭が、ドイツには多く存在しているのです。
家庭によっては、料理の温め直しもオーブンで行うそうです。



確かに、電子レンジで調理する冷凍食品をドイツで見かけたことは、今のところ一度もないかも…。
理由2:温かいものを食べる機会が少ないドイツ人
次に考えらえるドイツで電子レンジがあまり普及していない理由は、ドイツ人には、日本人ほど温かい食べ物を頻繁に食べる習慣がないということです。
ドイツ人はよく、昼食時のみ温かい料理を食べ、朝食と夕食は冷たい料理を食べると言われています。
実際に、知り合いのドイツ人の食生活を見てみても、朝食と夕食はサンドイッチのような火を一切使わない冷たい料理を食べていることが多いです。
場合によっては、1日3食もパンを食べていることがあります!



こんなにパンばかり食べていて飽きないのかな?



1日3食もしくは2食温かいものを食べる日本人にとっては、退屈すぎる食事だよね(笑)
つまり、冷たい食事を好んで食べることの多いドイツ人は、火を使うこと自体少なく、調理・加熱目的で作られた電子レンジが必要な機会も必然的に少ないというわけです。


もちろん、ドイツ人でも、前日に調理した料理を再度温めて食べる機会はあります。
電子レンジがある家庭では、電子レンジで温めることも多いですが、無い家庭では、フライパンや鍋で再加熱することが多いようです!
ドイツで電子レンジを購入する場合
ドイツでも、電子レンジは家電量販店やネット通販で簡単に購入できます。
日本製のものも販売されており、我が家のものも東芝製です。
価格は、シンプルで機能の少ないタイプで50〜100ユーロ前後が目安です。
もちろん、解凍機能やオーブンレンジ機能が付いたもの、またサイズが大きいものの場合、値段も高くなりがちです。
ただし、ドイツのキッチンも日本同様スペースが限られていることが多いため、設置場所とサイズを事前に確認してから選ぶのがおすすめです。
賃貸住宅であっても自分で家電を揃えるケースが一般的なため、生活スタイルに合わせて必要かどうかを判断するとよいでしょう。
まとめ
- ドイツでは、電子レンジが日本ほど普及していない
- ドイツでは、電子レンジを使用して調理する商品が少ない
- ドイツでは、レトルト食品がほとんどなく、冷凍食品(料理)も電子レンジではなくオーブンやフライパンで調理するものが多い
- ドイツでは、電子レンジを所持していないが、オーブンは所持している家庭も多い
- ドイツ人は、温かい料理を食べる頻度が日本人よりも少ないため、電子レンジを使う機会も少ない
日本人にとっては、生活に欠かせない家電製品である電子レンジ。
その一方で、ドイツでは電子レンジが必須の家電とは限らないようです。
電子レンジの無い生活自体考えられないという日本人も多いのではないかと思います。
しかし、必要であれば購入は難しくなく、自分の生活スタイルに合わせて選ぶことが可能です。
もし、ドイツで友人宅に料理を持って行ってそこで温めたいと思っているのであれば、電子レンジがあるか事前に確認しておくことをおすすめします!


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