ドイツのバイエルン州にある美しい都市、ミュンヘン。
その魅力は歴史的な建物や豊かな文化だけでなく、街中に広がる壮大な自然にもあります。
特に有名なのが「Englischer Garten(イングリッシュガーデン)」です。
世界でも最大級の都市公園のひとつで、ミュンヘン市民や観光客にとってリラックスの場となっています。
今回は、ミュンヘンをまだ訪れたことがない方にも楽しんでいただけるよう、その魅力を細かく紹介します。
・ミュンヘンへの旅行を予定している方、または検討中の方
・ミュンヘンに引っ越してきたばかりの方
・近々ミュンヘンに引っ越す予定の方、またはドイツへの引っ越しを検討中の方
Englischer Gartenとは
ミュンヘンの中心部に位置する「Englischer Garten(イングリッシュガーデン)」は、都市公園として世界でも最大規模を誇る緑地です。
面積はおよそ3,750,000平方メートルにも及び、その広さはニューヨークのセントラルパークをも上回ります。
ちなみに、東京都の新宿御苑は583,000平方メートル、昭和記念公園は1,650,000平方メートルです。
1789年にバイエルンの選帝侯カール・テオドールの命令により造られ、もともとは軍隊の訓練用地として利用されていました。
しかし、公共の公園として一般開放されて以来、市民や観光客にとって重要な憩いの場となっています。
Englischer Gartenは、名前の通りイギリス式の風景庭園を模して設計されました。
イギリス式庭園の特徴は、自然の風景を人工的に演出し、自由な形状の草地や湖、小川を組み合わせて作られた広々とした空間です。
このデザイン哲学は、自然の美しさを最大限に生かしながら、散策やピクニックなど、訪れる人々が自然と調和したリラックスした時間を過ごせるよう意図されています。
Englischer Gartenでは、四季を通じて魅力的な姿を見ることができます!
春には花々が咲き誇り、夏には青々とした木々の下でピクニックやサイクリングを楽しむことができます。
秋には色とりどりの紅葉が公園全体を彩り、冬には雪景色の中でそり遊びをする人々の姿が見られます。
このように、年間を通して様々なアクティビティや自然美を堪能できる場所となっています。
Englischer Gartenは、南北に細長く広がっており、エリアごとに異なる魅力があります。
南部には賑やかな観光スポットが多く、地元の人々と観光客が混ざり合って賑わう場所が多いです。
対照的に、北部はより静かで自然そのものを楽しむことができ、森林や広大な草原が広がっています。
公園内には、美しい景観や歴史的な建築物、レジャーアクティビティを楽しめるスポットがいくつもあります!
Englischer Garten内の見どころ
このセクションでは、Englischer Garten内でぜひ訪れていただきたいスポットについて詳しくご紹介します。
Eisbachwelle(アイスバッハウェレ)
Englischer Gartenの南端にある「Eisbachwelle」は、サーフィン好きにはたまらないスポットです。
Eisbachという小さな川が園内を流れており、その中でもこのエリアでは人工的に作られた波が一年中楽しめます。
川サーフィンのスポットとしては世界的に有名で、上級者サーファーたちが次々と波に挑む姿が見られます。
流れはかなり速く、初心者向けではないため、見るだけでも十分に楽しめるアクティビティです。
夏の日には、川の周りでピクニックをしながらサーフィンを見学するのもおすすめです。
Englischer Gartenの爽やかな風と自然の中で、サーファーたちのパフォーマンスを眺めるのは、ミュンヘンならではの贅沢な体験です。
Japanisches Teehaus(日本庭園・日本茶室)
Englischer Garten内には、ドイツと日本の親睦を象徴する「Japanisches Teehaus(日本茶室)」があります。
1972年のミュンヘンオリンピックの際に、京都の裏千家大宗匠(裏千家第15代当主)である千宗室氏から寄贈されたもので、Englischer Gartenの南部に位置しています。
この日本庭園は、静かな池や美しい庭が広がっており、ヨーロッパの都市の中心にいながら、日本の伝統的な雰囲気を感じることができます。
また、定期的に茶道のデモンストレーションが行われており、訪問者は実際にお茶をいただくことができます。
日本文化に興味のある方や、静かで落ち着いた時間を過ごしたい方にはぴったりのスポットです。
Monopteros(モノプテロス)
Englischer Gartenの中央部に位置する「Monopteros(モノプテロス)」は、園内で一番美しい展望スポットのひとつです。
19世紀にギリシャの神殿を模して建てられたこの円柱の建物は、丘の上にあり、そこからミュンヘン市街地やアルプス山脈の遠景を一望することができます。
天気の良い日には、この周辺でピクニックを楽しむ地元の人々や観光客で賑わいます。
Monopterosの周りには広大な芝生が広がっており、ゆったりとした時間を過ごすには理想的です。
カメラを持って、絶景の写真を撮りに行くのもおすすめです。
Chinesischer Turm(中国塔)
Englischer Gartenのもう一つの名所といえば「Chinesischer Turm(中国塔)」です。
この五重塔は、1789年に中国建築の影響を受けて建設され、今日ではビアガーデンとともに人気の観光スポットとなっています。
塔自体は登ることができませんが、その周囲にはドイツ最大級のビアガーデンが広がっており、バイエルン料理や地元のビールを楽しむことができます。
夏には、このビアガーデンは地元の人々や観光客でいっぱいになります。
伝統的なバイエルンの音楽が流れる中で、美味しいビールやプレッツェルを片手に、のんびりとした時間を過ごすのはまさにミュンヘンらしい体験です!
Kleinhesseloher See(クラインヘッセロー湖)
Englischer Gartenの北部に位置する「Kleinhesseloher See(クラインヘッセロー湖)」は、美しい湖で、ボートに乗って水上から自然を楽しむことができます。
湖畔にはカフェもあり、そこでリラックスしながら美しい景色を楽しむのも魅力的です。
ボートレンタルは暖かい季節に利用可能で、手漕ぎボートやペダルボートで湖を巡ることができます。
湖周辺の歩道も整備されており、散策やジョギングを楽しむ人々の姿も見られます。
自然の中でアクティブな一日を過ごしたい方には、特におすすめのエリアです。
まとめ
・ミュンヘンにあるイギリス式庭園のEnglischer Gartenは、都市公園として世界でも最大規模を誇る
・Eisbachwelleでは、サーフィンをする人やそれを見学する人で賑わう
・Englischer Garten内には、Japanisches Teehausおよび日本庭園がある
・ギリシャの神殿を模して建てられたMonopterosは、展望スポットとして人気である
・Chinesischer Turmの周囲には、規模の大きなビアガーデンがある
・Englischer Gartenの北部には、Kleinhesseloher Seeという湖がある
Englischer Gartenは、ミュンヘンを訪れたら絶対に外せない観光スポットです。
その広大な敷地と多彩な魅力により、訪れる人々にさまざまな楽しみ方を提供してくれます。
サーフィンやビアガーデン、ボート遊びや絶景スポットなど、自然とアクティビティが融合したこの公園は、家族連れや友達、カップルで訪れるのにぴったりです。
次回、ミュンヘンに訪れる際には、ぜひEnglischer Gartenを散策して、その美しさを体験してみてください!
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