ドイツ南部の街ウルム(Ulm)は、ミュンヘンやシュトゥットガルトから日帰りでアクセスしやすいドナウ川沿いに広がる歴史ある街です。
ウルムは、日本で暮らす日本人にはあまり知られていない都市です。
しかし、世界一高い教会の塔を誇るウルム大聖堂(Ulmer Münster)をはじめ、中世の雰囲気を残す旧市街、ユニークな建築物、歴史ある博物館など見どころが満載。
この記事では、ウルム観光の必見スポットと楽しみ方、アクセス情報をわかりやすくまとめました。
・ドイツやウルムへの旅行を計画中の方
・ミュンヘンやシュツットガルトからの日帰り旅行を検討している方
・ドイツの観光スポットに興味のある方
ミュンヘンからウルムへのアクセス
ミュンヘンからウルムは、日帰り旅行に非常に適した距離にあります。
アクセスしやすく、主要な観光スポットの場所がまとまっているため、限られた時間でも効率よく観光できるのが魅力です。
特急列車(RE)を利用する場合、München Hbf(ミュンヘン中央駅)からUlm Hbf(ウルム中央駅)まで約2時間20分です。
ドイツ鉄道(DB)が運行するRE(Regional Express)が、ミュンヘン=ウルム間を頻繁に運行しており、直通列車も多いため乗り換えなしでアクセス可能です。
また、ICEを利用する場合は、1時間10分程で到着します。
Deutschlandticketを持っている場合は、特急列車(REやRB)であれば追加料金なしで移動可能です。
※ただし、ICEやIC、ECは対象外なので注意が必要です。
また、ウルムはバイエルン州の隣のバーデン=ヴュルテンベルク州に属しているものの、Bayern-Ticket(バイエルンチケット)を利用して、ミュンヘンなどのバイエルン州各地からUlm Hbfまで行くことも可能です。
ウルム中央駅から旧市街までは、徒歩約15分。
主要観光スポットのほぼすべてが徒歩圏内に集まっているため、到着後すぐに観光をスタートできる点も、ウルムが日帰り旅行に向いている理由のひとつです。
Ulmer Münster(ウルム大聖堂)|世界一高い教会の塔を備える大聖堂
ウルムを訪れるなら、まず外せないのがUlmer Münster(ウルム大聖堂)です。

高さ161.53メートルを誇るこの大聖堂の塔は、世界一高い教会の塔として知られています。
14世紀に建設が始まり、19世紀に完成したゴシック様式の傑作で、今もなおウルムのシンボルとして君臨しています。
141m地点にある塔の展望台へは、768段の階段を登る必要がありますが、その先には息をのむような絶景が広がります。
晴れた日にはアルプス山脈まで見渡せることもあるようです!
また、大聖堂内部には、美しいステンドグラスや見事な彫刻が施された説教壇など、見どころがたくさんあります。


ウルム大聖堂はただの観光スポットではなく、歴史と信仰が息づく場所でもあります。
その壮大な雰囲気をぜひ体感してみてください。
Ulmer Rathaus(ウルム市庁舎)|壁画と天文時計が印象的な旧市街のランドマーク
ウルムの旧市街を歩くと、ひときわ目を引く華やかな建物があります。
それがUlmer Rathaus(ウルム市庁舎)です。

14世紀に建てられたこの市庁舎は、ゴシック様式の壮麗な建築に加え、ルネサンス時代に描かれたカラフルな壁画が特徴的です。
壁画には様々な寓話や歴史的なシーンが描かれており、じっくり眺めるだけでも楽しめます。
市庁舎の外壁には、16世紀に設置された天文時計もあります。
この時計は、天文学的な要素を取り入れた精巧なデザインで、現在もその機能を果たしています。

市庁舎前の広場にはカフェやレストランが並び、美しい建築を眺めながらのんびり過ごすのもおすすめです。
Fischerviertel(フィッシャー地区)|木組みの家が並ぶ中世の面影残るエリア
ウルムのFischerviertel(フィッシャー地区)は、中世の雰囲気を色濃く残す美しいエリアです。

かつて漁師や職人が暮らしていたこの地域には、木組みの家々が立ち並び、石畳の道が続いています。
特に有名なのが「Schönes Haus Ulm」と呼ばれる美しい家ですが、その周りの建物も含めてカラフルな外観と独特のデザインが目を引きます。
エリア内を流れる小川が景観に趣を添え、歩くだけでまるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。
フィッシャー地区にはカフェやレストランも多く、川沿いでのんびりとした時間を過ごすのにぴったりのスポットです。

Schiefes Haus(斜めの家)|写真映え必至のユニークな傾いた建物
ウルムには、まるでおとぎ話の世界から飛び出したかのようなユニークな建物があります。
それが「Schiefes Haus」(斜めの家)です。

その名の通り、この建物は大きく傾いており、一見すると今にも倒れそうに見えますが、しっかりとした構造で現在もホテルとして営業しています。
この家が建てられたのは14世紀〜15世紀。
元々は船長や漁師が住んだり利用したりしていましたが、長い年月を経て徐々に傾いていきました。
現在ではギネス世界記録にも「世界で最も傾いたホテル」として登録されており、観光客にも大人気。
宿泊することもできますが、予約が取りにくいことでも有名です。

フィッシャー地区に位置するこの建物は、周囲の木組みの家々とともに美しい景観を作り出しています。
近くには運河が流れ、散策するだけでもウルムの歴史的な雰囲気を存分に味わうことができます。
写真映えスポットとしても人気が高く、街歩きの際に立ち寄る価値のある場所です。
Metzgerturm(肉屋の塔) & Ulmer Stadtmauer(ウルムの城壁)|ドナウ川沿いに残る中世の塔と城壁
ウルムには、かつての防衛施設の一部として今も残る旧市街の城壁があります。
その中でも特に有名なのが「Metzgerturm(肉屋の塔)」です。
この塔は14世紀に建てられたもので、高さ約36メートルのレンガ造りの建造物です。
傾いていることでも知られ、「ウルムの斜塔」とも呼ばれることがあります。

城壁沿いを歩けば、ウルムの歴史を感じることができ、塔の周辺からはドナウ川の美しい景色も楽しめます。
散策しながらウルムの歴史に思いを馳せるのも、旅の楽しみのひとつです。
Museum Ulm(ウルム博物館)|先史時代から現代までを学べる文化施設
Museum Ulm(ウルム博物館)は、ウルムとその周辺地域の歴史や文化を知ることができる場所です。
考古学的な展示も豊富で、特に有名なのが「Löwenmensch(ライオン人間)」と呼ばれる彫像です。
この像は約40,000年前のもので、世界最古の動物と人間を融合した造形物とされています。
また、ルネサンス期やバロック時代の美術品、ウルムの伝統工芸なども展示されており、幅広いジャンルのコレクションを楽しむことができます。
歴史好きにはたまらないスポットです。
Kloster Wiblingen(ヴィブリンゲン修道院)|ドイツで最も美しい図書館!?
ウルム中心部から少し離れた場所にあるKloster Wiblingen(ヴィブリンゲン修道院)は、バロック建築の美しさが際立つ荘厳な修道院です。

特に有名なのが、息をのむほど美しい図書館です。
天井画や装飾が施された空間はまるで芸術作品のようで、訪れる人々を魅了します。
修道院の歴史は11世紀に遡り、長い年月をかけて増改築が行われてきました。
現在は博物館として公開されており、修道院の歴史や修道士たちの生活について学ぶことができます。
静かで落ち着いた雰囲気の中で、優雅なバロック建築を堪能してみてはいかがでしょうか。

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