ドイツとオーストリアの国境に位置する美しい街、パッサウ(Passau)。
三つの川、ドナウ川、イン川、イルツ川が交わるこの街は、「三つの川の街(Drei-Flüsse-Stadt)」として有名です。
バロック建築と豊かな歴史と自然が調和した景観が、訪れる人々を魅了する人気の観光地です。
今回は、ヨーロッパ在住の日本人やドイツ旅行を計画中の方々に向けて、パッサウの見どころを写真付きでわかりやすく紹介します。
ミュンヘンからローカル鉄道の特急(RE)2時間強でアクセスできますので、ミュンヘンからの日帰り旅行も可能です!
・パッサウへの旅行を計画中の方
・バイエルン州に引っ越してきたばかりの方、またはバイエルン州への引っ越しを検討中の方
・ドイツの観光スポットに興味のある方
ミュンヘンからパッサウへのアクセス
ミュンヘンからパッサウは、日帰り旅行に十分可能な距離にあります。
バイエルン州東部に位置し、オーストリア国境にも近い街ですが、鉄道でのアクセスは比較的シンプルです。
鉄道を利用する場合、München Hbf(ミュンヘン中央駅)からPassau Hbf(パッサウ中央駅)まで約2時間〜2時間15分。
ドイツ鉄道(DB)が運行するRE(Regional-Express)の直通列車があり、乗り換えなしで移動できるのが便利です。
時間帯によっては1時間に1本程度運行しているため、計画も立てやすい印象です。
Deutschlandticketを持っている場合は、特急列車(REやRB)であれば追加料金なしで移動可能です。
※ただし、ICEやIC、ECは対象外なので注意が必要です。
また、ミュンヘンからの場合はバイエルン州内の移動となるため、Bayern-Ticketを利用するのも選択肢のひとつです。
複数人でBayern-Ticketをシェアすれば、より交通費を抑えられます。
Passau Hbf(パッサウ中央駅)から旧市街までは徒歩15分前後。
ドナウ川沿いを歩きながら街に入っていく感覚があり、到着してすぐに観光を始められる点も、日帰り旅行先としてパッサウが人気な理由のひとつです。
Dom St. Stephan(聖シュテファン大聖堂)|パッサウで必見の観光スポット
Dom St. Stephan(聖シュテファン大聖堂)は、パッサウ旧市街で最も有名な観光スポットのひとつです。
荘厳なバロック様式の大聖堂で、ドナウ川とイン川の合流地点からすぐの場所にあります。
17,974本ものパイプを持つ世界最大級のパイプオルガンが見どころとしてあり、歴史と芸術が融合した空間として世界中の旅行者に人気です。
また、内部は、黄金の装飾が施された天井や、精巧な彫刻が施された祭壇が豪華で圧巻です。
ドイツ博士パイプオルガンは、筆者が訪れた2024年11月5日は大聖堂内の工事のために見ることができなかったよ…。



でも、私はこんなに豪華な天井を今までに見たことが無かったから、とっても感動したわ!
建物自体は、17世紀にイタリアの建築家カルロ・ロドゥルゴによって設計され、イタリアン・バロックの影響を色濃く受けています。
ここではコンサートも頻繁に開催され、壮麗な音楽体験が楽しめます。
訪問者や観光客は、宗教施設としてだけでなく、歴史的な雰囲気と音楽の芸術を堪能し、心洗われるような時間を過ごせることでしょう。






Veste Oberhaus(オーバーハウス城)|歴史を感じるパッサウの高台展望スポット
Veste Oberhaus(オーバーハウス城)は、パッサウを見下ろす高台にそびえる中世の要塞で、1219年にバイエルン公の命令で建てられました。
長い歴史の中で、何度も戦争や占領を経験し、そのたびに改修されてきました。




現在は、パッサウ市立博物館が入っており、地域の歴史や中世の生活を学べる展示が充実しています。
博物館内の展示は、考古学的な発掘品や古代の武器など、興味深いものばかりです。
博物館にあまり興味のない筆者ではありますが、カタツムリの貝殻などが中世において歯磨き粉として利用されたという事実には驚かされました!










Georgskapelle(ゲオークチャペル)という小さなチャペルも、城の建物内に存在しています。


また、要塞の展望台は絶好のフォトスポットでもあります。
パッサウの旧市街を高台から見下ろすことができる他、三つの川が交わるDreiflüsseeck(三川合流地点)も眺めることができるなど、パッサウの街を一望できます。


レストラン(Das Oberhaus)も併設されているので、そこで景色を眺めながら一息つくのもおすすめです。
シュヴァイネハクセ(Schweinshaxe)、ケーゼシュペッツレ(Käsespätzle)、カイザーシュマーレン(Kaiserschmarren)などのドイツ語圏の料理を堪能することができます!
Stadtpfarrkirche St. Paul(聖パウル市教会)|静かなバロック建築と美しい内装
Stadtpfarrkirche St. Paul(聖パウル市教会)は、パッサウの中心部に位置し歴史的に重要な存在です。
この教会は1666年から1678年にかけてバロック様式で再建されました。
内装には繊細なスタッコ装飾が施され、特に1910年に行われた内装改修が印象的です。
祭壇や天井画が壮麗な雰囲気を醸し出し、訪れる人々に深い感銘を与えます。
教会の建築は、17世紀のバロック建築を象徴する要素が随所に見られ、静かに祈りを捧げたり、芸術的な美しさを堪能したりするのに最適な場所です。




Dreiflüsseeck(三川合流地点)|三つの川が織りなすパッサウ名物の絶景スポット
ドナウ川、イン川、イルツ川が交わる場所、Dreiflüsseeck(三川合流地点)は、パッサウならではの自然の魅力を楽しめるスポットです。
川ごとに色や流れが微妙に異なるため、写真映えスポットとしても人気が高く、パッサウ観光の名物として多くの旅行者が足を運びます。
川辺を歩いたり、ベンチに座って風景をゆったりと眺めるのがおすすめです。
晴れた日には川の上をボートで巡るクルーズも楽しめ、通常の街歩きとは違った角度からパッサウを満喫できます。
先程ご紹介したVeste Oberhaus(オーバーハウス城)の展望台からも、この場所を綺麗に見ることができますので、そちらもぜひ訪れてみてください!



ドイツ西部のコブレンツでも、街中で川が合流する地点(Deutsches Eck)があるよ!






Schaiblingsturm(シャイブリング塔)|イン川沿いの中世の塔と川沿い散策
Schaiblingsturm(シャイブリング塔)は、15世紀にイン川沿いに建てられた中世の防御塔で、その円形のフォルムが特徴的です。
歴史的な建造物として、イン川のほとりに立つ姿は絵画のように美しく、パッサウの写真スポットとしても人気です。
塔の周辺にはイン川沿いの遊歩道「Innkai(インカイ)」が広がり、散歩やサイクリング、さらには写真撮影にも最適です。
川の風を感じながらのんびりと過ごすのは、パッサウでの至福のひとときです。
自然と歴史が調和する風景をぜひ堪能してみてください!






Glasmuseum Passau(ガラス博物館)|世界有数のガラスコレクションを楽しむ
Glasmuseum Passau(ガラス博物館)は、世界有数のガラス工芸品のコレクションを誇る施設です。
ボヘミアガラスを中心に、約30,000点以上の作品が展示されています。
19世紀から20世紀初頭にかけてのガラス工芸の変遷を学べるだけでなく、繊細なデザインや色彩の美しさに感動すること間違いなしです。
この博物館は、歴史のホテルである「Hotel Wilder Mann」内に位置しています。
ガラスの芸術に触れながら、心の豊かさを感じられるスポットです。



隣にある旧市庁舎とHöllgasseという小道も、写真スポットとしておすすめだよ!


Roman Museum Castle Boiotro(ボイオトロ城ローマ博物館)|歴史ファンにおすすめの博物館
Roman Museum Castle Boiotro(ボイオトロ城ローマ博物館)は、古代ローマ時代の遺跡を基にしたユニークな博物館です。
ここでは、かつてローマ帝国がこの地で築いた要塞の歴史を詳しく知ることができます。
展示には、考古学的な発見物や当時の生活を再現した資料が揃い、子供から大人まで楽しめる内容です。
歴史好きにはたまらないスポットで、パッサウが長い歴史の中でどのように発展してきたかを学ぶ良い機会になります。




ScharfrichterHaus Passau(シャーフリヒター・ハウス)|パッサウのアートの拠点
ScharfrichterHaus Passau(シャーフリヒター・ハウス)は、地元の文化とアートが集うパッサウの名所です。
この建物の由来は、かつてこの建物内に刑務所が存在しており、死刑執行人(Scharfrichter)がここで仕事をしていたという伝説から来ているようです。
現在ではコンサートやキャバレーなどのパフォーマンスが行われるアートスペースとなっています。
ユニークな歴史を持つこの場所は、ドイツ語圏でも有名なキャバレーの舞台として、数多くのアーティストが活躍してきました。
パッサウの文化を肌で感じることができるスポットとして、ぜひ訪れてみてください!




コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは。
来年の夏に家族でパッサウに行く計画をしています。先にオーストリアの湖水地方を観光してからパッサウに行く予定です。
静かで美しい街ですね。
パッサウで、川沿いをレンタル自転車でサイクリングをしたいのですが、現地に行ってから自転車を借りれますか?
時間が読めないので、できれば現地に着いてからレンタルしたいと考えています。
こんにちは。コメントありがとうございます。
例えば、以下のパッサウ中央駅前のお店では、一日単位で自転車をレンタルしているようです。
RENT A BIKE – FAHRRADVERLEIH PASSAU/RENT A BIKE STORE GMBH(住所:Bahnhofstraße 29D, 94032 Passau)(公式サイト:https://www.rent-a-bike.store/passau/preise-prices/)
値段は自転車の種類によって異なりますが、現時点では1日15ユーロ~のようです。
ただし、昼休みが設けられているようで、12時から15時はお店が閉まっているようなので、その点は留意する必要がありそうです。