ミュンヘンから日帰り旅行:ディンケルスビュール ~中世の面影を色濃く残す町~

ドイツ南部のバイエルン州に位置するディンケルスビュール(Dinkelsbühl)は、ロマンチック街道沿いにある美しい中世の町の一つです。
ローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber)ほどの知名度はないものの、その分観光客も比較的少なく、より落ち着いた雰囲気の中で歴史ある町並みを楽しむことができます。

14世紀に築かれた城壁や色とりどりの木組みの家々が並ぶ旧市街は、まるで中世の世界にタイムスリップしたかのような感覚にさせてくれます。
さらに、ディンケルスビュールでは毎年7月に「Kinderzeche(キンダーツェーヘ)」という歴史的な祭りが開催され、市民が伝統衣装をまとい、町全体が祝祭ムードに包まれます。

本記事では、そんなディンケルスビュールの見どころを紹介していきます。

この記事は、こんな人におすすめ!

・ドイツやディンケルスビュールへの旅行を計画中の方
・ドイツに引っ越してきたばかりの方、またはドイツへの引っ越しを検討中の方
・ドイツの観光スポットに興味のある方

目次

Weinmarkt(ヴァインマルクト)

ディンケルスビュールの観光は、街の中心部にあるWeinmarkt(ヴァインマルクト)から始めるのがおすすめです。
ここは、ディンケルスビュールの歴史的な建物が並ぶ、美しく開けた広場です。

石畳の通りの両側には、カラフルな木組みの家々が立ち並び、中世の雰囲気を色濃く残しています。
特に、Deutsches Haus(ドイチェス・ハウス)と呼ばれる豪華な木組みの建物は、まるでおとぎ話の世界から飛び出してきたかのような美しさです。

広場には、カフェやレストランが並び、地元の人々がくつろぐ様子も見られます。
天気の良い日にはテラス席に座り、コーヒーを飲みながら町の雰囲気を楽しむのも素敵です。

広場では、季節ごとにイベントが開催されることもあり、特にクリスマスシーズンにはクリスマスマーケットが開かれ、イルミネーションに彩られた幻想的な景色を楽しむことができます。

名称:Weinmarkt(ヴァインマルクト)
住所:Marktpl., 91550 Dinkelsbühl
公式サイト:https://www.tourismus-dinkelsbuehl.de/ihr-urlaubsort/stadtrundgang/stationen-rundgang/weinmarkt

Deutsches Haus(ドイチェス・ハウス)

ディンケルスビュールのシンボルとも言える建物が、Weinmarkt(ヴァインマルクト)に面したDeutsches Haus(ドイチェス・ハウス)です。

16世紀に建てられたこの建物は、見事なルネサンス様式の木組み建築で、その繊細な装飾やバルコニーのデザインが特徴です。
ファサードには細かい彫刻が施されており、まるで芸術作品のような美しさを誇ります。

かつてこの建物は貴族の邸宅でしたが、現在は高級ホテルとレストランとして利用されています。
レストランでは、ドイツの伝統料理を楽しむことができ、特に地元産のワインやフランケン地方の郷土料理が人気です。
宿泊施設としても評判が高く、中世の雰囲気を味わいながら贅沢な時間を過ごせるでしょう。

ディンケルスビュールを訪れる際は、この歴史ある建物の前でぜひ記念写真を撮ってみてください。
その美しい外観は、まさに「絵になる」スポットです!

名称:Deutsches Haus(ドイチェス・ハウス)
住所:Weinmarkt 3, 91550 Dinkelsbühl
公式サイト:http://www.deutsches-haus-dkb.de/

Münster St. Georg(聖ゲオルク大聖堂)

Weinmarkt(ヴァインマルクト)に面した場所に、Münster St. Georg(聖ゲオルク大聖堂)があります

この教会は、15世紀にゴシック様式で建設された壮麗な建築物で、ディンケルスビュールの街のシンボルとも言える存在です。
特に、外観の重厚な石造りのファサードと、美しい尖塔が目を引きます。

内部に入ると、天井の高い広々とした空間が広がり、壮麗なステンドグラスや精巧に彫刻された祭壇が訪れる人々を魅了します。
特に見どころなのが、聖ゲオルク像を描いた彫刻と、壮大なパイプオルガンです。
また、教会の塔*に登ることができるようで、塔の上からはディンケルスビュールの旧市街を一望できることでしょう。
(*現在は、一時閉鎖中のようです。)

この教会は、ディンケルスビュールで開催される伝統的なお祭り「Kinderzeche(キンダーツェーヘ)」の舞台にもなっており、歴史と文化が交差する特別な場所でもあります。
中世の面影が残るこの街にふさわしい、大聖堂の荘厳な雰囲気をぜひ体感してみてください。

名称:Münster St. Georg(聖ゲオルク大聖堂)
住所:Marktpl. 1, 91550 Dinkelsbühl
公式サイト:https://st-georg-dinkelsbuehl.de/
拝観料:無料(2025年3月3日現在)

St. Paulskirche(聖パウル教会)

ディンケルスビュールの旧市街にひっそりと佇むSt. Paulskirche(聖パウル教会)は、19世紀に建てられた比較的新しいゴシック様式の教会です。
他の歴史的建築物に比べると観光客の訪問は少ないですが、その分静かな雰囲気の中でゆっくりと見学することができます。

内部には美しいステンドグラスや精巧な彫刻が施された祭壇があり、荘厳な雰囲気が漂っています。

観光の合間に静かに祈りを捧げたり、歴史的な建築美を堪能するのもよいでしょう。

名称:St. Paulskirche(聖パウル教会)
住所:Nördlinger Str. 2, 91550 Dinkelsbühl
公式サイト:https://www.kirchengemeinde-dinkelsbuehl.de/
拝観料:無料(2025年3月3日現在)

Segringer Tor(ゼグリンガー門)

Segringer Tor(ゼグリンガー門)は、ディンケルスビュール旧市街地の西部に位置する城門です。
この門は14世紀に建設され、現在も城壁とともに当時の面影を残しています。

門の上部にはがあり、中世の雰囲気を色濃く感じることができます。
かつては町を守るための要塞の一部でしたが、現在は観光客が自由に通ることができ、写真スポットとしても人気があります。
ゼグリンガー門をくぐると、ディンケルスビュールの静かな住宅街へと続いています。

名称:Segringer Tor(ゼグリンガー門)
住所:Segringer Str. 58, 91550 Dinkelsbühl
公式サイト:https://www.tourismus-dinkelsbuehl.de/ihr-urlaubsort/stadtrundgang/stationen-rundgang/segringer-tor/

Rothenburger Tor(ローテンブルガー門)

ディンケルスビュール旧市街地の北側にあるのが、Rothenburger Tor(ローテンブルガー門)です。
この門は、Rothenburg ob der Tauber(ローテンブルク・オプ・デア・タウバー)へと続く道の起点となっていたことから、この名前が付けられました。

赤い屋根と塔を持つこの門は、他の城門と同じく中世の雰囲気を今に伝えています。
周囲には趣のある石畳の道が続いており、門の外から見上げると、その堂々たる姿に圧倒されることでしょう。

名称:Rothenburger Tor(ローテンブルガー門)
住所:Dr.-Martin-Luther-Straße 12, 91550 Dinkelsbühl
公式サイト:https://www.tourismus-dinkelsbuehl.de/ihr-urlaubsort/stadtrundgang/stationen-rundgang/rothenburger-tor/

Wörnitz Tor(ヴェルニッツ門)

Wörnitz Tor(ヴェルニッツ門)は、ディンケルスビュールを流れるヴェルニッツ川に近い位置にある城門です。
この門を抜けると、すぐに川沿いの風景が広がり、のどかな雰囲気を楽しむことができます。

かつてはこの門を通じて物資の輸送が行われ、町の重要な交易路として機能していました。
現在では、門の周辺に広がる緑豊かな景観が魅力で、散策や写真撮影にもぴったりの場所です。
特に、夕暮れ時には川の水面に門のシルエットが映り、幻想的な雰囲気を醸し出します。

名称:Wörnitz Tor(ヴェルニッツ門)
住所:Altrathauspl. 8, 91550 Dinkelsbühl
公式サイト:https://www.tourismus-dinkelsbuehl.de/ihr-urlaubsort/stadtrundgang/stationen-rundgang/woernitztor

Nördlinger Tor(ネルトリンガー門)

Nördlinger Tor(ネルトリンガー門)は、ディンケルスビュール旧市街地の南東に位置する城門で、かつてはネルトリンゲン方面からの主要な出入り口として使われていました。

他の門と同様に中世の雰囲気を残しつつ、特にこの門の上部にあるは印象的なデザインとなっています。
現在でも門の周辺は城壁に囲まれており、かつての防衛拠点としての役割を感じさせます。
門をくぐると、旧市街の美しい街並みが広がり、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。

名称:Nördlinger Tor(ネルトリンガー門)
住所:Nördlinger Str. 62, 91550 Dinkelsbühl
公式サイト:https://www.tourismus-dinkelsbuehl.de/ihr-urlaubsort/stadtrundgang/stationen-rundgang/noerdlinger-tor-stadtmuehle

Deutschordensschloss(ドイツ騎士団の城館)

ディンケルスビュールの歴史を語る上で欠かせないのが、Deutschordensschloss(ドイツ騎士団の城館)です。
この建物は、14世紀にDeutscher Orden(ドイツ騎士団)によって建設され、その後、長い間この地で影響力を持っていた騎士団の拠点として機能していました。

現在の建物は18世紀に改築されたものですが、外観にはバロック様式の優雅なデザインが施されており、当時の荘厳な雰囲気を今に伝えています。

現在、この建物の一部は行政機関として利用されていますが、外からでもその歴史的価値を感じることができます。
ディンケルスビュールの中世の面影を探しに、ぜひ訪れてみてください。

名称:Deutschordensschloss(ドイツ騎士団の城館)
住所:Föhrenberggasse 30, 91550 Dinkelsbühl
公式サイト:https://www.tourismus-dinkelsbuehl.de/ihr-urlaubsort/stadtrundgang/stationen-rundgang/deutschordensschloss

Ehemaliges Spital Zum Heiligen Geist(旧聖霊病院)

Ehemaliges Spital Zum Heiligen Geist(旧聖霊病院)は、その名の通り、かつて貧しい人々や病人を受け入れていた中世の病院施設でした。

現在は病院としての役割を終えていますが、建物自体は見事なゴシック様式のデザインを保ち、ディンケルスビュールの歴史を伝える貴重な遺産となっています。
特にアーチ型の窓は、当時の建築技術の高さを物語っています。

この建物も旧市街に位置しているため、ディンケルスビュール散策の際に気軽に立ち寄ることができます。
中世の福祉施設の歴史に思いを馳せながら、外観を眺めるのも興味深いでしょう。

名称:Ehemaliges Spital Zum Heiligen Geist(旧聖霊病院)
住所:Dr.-Martin-Luther-Straße 6a-6d, 91550 Dinkelsbühl

Rathaus(市庁舎)

ディンケルスビュールの旧市街の西側に位置するRathaus(市庁舎)は、この町の歴史と権威を象徴する建物の一つです。
現在の市庁舎は14世紀に建てられたゴシック様式の建物で、その後ルネサンス時代に改築されました。

特に印象的なのは、美しく装飾された壁面と窓です。

市庁舎の周辺にはレストランバーが立ち並び、観光の合間にのんびりと休憩するのにも最適です。
ディンケルスビュールの歴史に触れながら、ぜひこの市庁舎の前で記念撮影をしてみてください。

名称:Rathaus(市庁舎)
住所:Segringer Str. 30, 91550 Dinkelsbühl
公式サイト:https://www.tourismus-dinkelsbuehl.de/ihr-urlaubsort/stadtrundgang/stationen-rundgang/neues-rathaus

Jörgensteg(ヨルゲンシュテーク)

Jörgensteg(ヨルゲンシュテーク)は、ディンケルスビュールの旧市街を囲む堀の上に架かる歴史あるです。
この橋の周辺は自然豊かで、特に朝や夕方には幻想的な風景が広がります。

橋を渡ると、町の城壁や塔を異なる角度から眺めることができるため、写真撮影にもおすすめのスポットです。
観光客で賑わう旧市街から少し離れ、静かな雰囲気の中でディンケルスビュールの魅力をじっくり味わってみてはいかがでしょうか?

名称:Jörgensteg(ヨルゲンシュテーク)
住所:Oberer Mauerweg 30, 91550 Dinkelsbühl

ゆとり
ドイツ生活5年目のゆとりです。デュッセルドルフで2年半働き、現在は再度ミュンヘンで働いています。過去にミュンヘンで交換留学およびワーホリも体験しました。
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