バンベルク(Bamberg)は、ドイツ・バイエルン州にある街で、1993年にはその美しい旧市街がユネスコ世界遺産に登録されました。
中世の面影を色濃く残す街並み、壮麗な大聖堂、歴史を感じさせる宮殿や修道院、さらには「リトル・ヴェネツィア」と呼ばれる運河沿いの風景など、見どころが満載です。
加えて、バンベルク名物の「燻製ビール(ラオホビール)」もぜひ味わいたい一品。
今回は、そんなバンベルクの必見スポットをたっぷりとご紹介します!
・バンベルク、もしくはミュンヘンやニュルンベルクへの旅行を計画中の方
・ミュンヘンやニュルンベルクからの日帰り旅行を検討している方
・ドイツの観光スポットに興味のある方
Bamberger Dom(バンベルク大聖堂)
Bamberger Dom(バンベルク大聖堂)は、街のシンボルともいえる存在です。
正式名称は「Dom St. Peter und St. Georg(聖ペーター・聖ゲオルク大聖堂)」。
13世紀初頭に建設され、ロマネスク様式とゴシック様式が融合した美しい建築が特徴です。

特に有名なのが、ドイツ唯一の教皇の墓である「クレメンス2世の墓」と、謎めいた表情を浮かべる「Der Bamberger Reiter(バンベルクの騎士)」の彫刻です。
この騎士像が誰なのか、いまだに確定していないというミステリアスさも魅力のひとつ。
さらに、内部には壮麗な祭壇や装飾品が並び、厳かな空気が漂います。

天井にある落書きのようにも見えるこの不思議な顔の絵は、いったい何なのでしょうか(笑)

また、大聖堂広場からの眺めも素晴らしく、バンベルクの街を一望できる絶好のスポットです。
Alte Hofhaltung(旧宮殿)
大聖堂のすぐ隣にあるAlte Hofhaltung(旧宮殿)は、かつてバンベルク司教の居城だった場所です。
15世紀から16世紀にかけて建てられたこの建物は、木組みのファサードや中庭が美しく、中世の雰囲気がそのまま残されています。

現在は博物館として公開されており、バンベルクの歴史や文化に関する展示が楽しめます。
中庭を歩いているだけでも、まるでタイムスリップしたかのような気分に浸れるでしょう。
Neue Residenz(新宮殿) & Rosengarten(ローゼンガルテン)
旧宮殿と対をなすNeue Residenz(新宮殿)は、17世紀から18世紀にかけて建てられたバロック様式の豪華な建物です。

内部には絢爛豪華な宮廷の部屋や、美術館として使われているギャラリーがあります。
特に「Kaisersaal(皇帝の間)」は圧巻の美しさ!
天井画や壁の装飾が見事で、まるで王侯貴族の時代に迷い込んだかのような気分を味わえます。
さらに、新宮殿の裏手には「Rosengarten(ローゼンガルテン)」と呼ばれる美しいバラ園が広がります。
ここには約4,500本ものバラが植えられ、春から夏にかけて色とりどりの花々が咲き誇る絶景スポットに変身します。
庭園からはバンベルクの旧市街を一望でき、カメラを持っているなら間違いなく撮影スポットとして押さえておきたい場所です。

Kloster Michaelsberg(ミヒャエルスベルク修道院)
バンベルクの丘の上にそびえるKloster Michaelsberg(ミヒャエルスベルク修道院)は、元々ベネディクト会修道院として11世紀に創建された歴史ある建物です。

外観は威厳に満ちた印象を与えますが、内部は意外にも優美なバロック装飾が施されています。
かつては修道士たちがハーブを栽培し、薬草を作っていたことから、今でも周囲には庭園が残されています。
修道院の庭園やテラスからは、バンベルクの街並みや大聖堂、新宮殿などを一望できる絶好のビューポイントでもあります。
現在は一部が改装され、カフェやレストランとして利用できるエリアもあるため、散策の合間にひと息つくのにもぴったりです。
Altes Rathaus(旧市庁舎)
バンベルクの中でも最も写真映えするスポットのひとつが、Altes Rathaus(旧市庁舎)です。

レグニッツ川の中州に建てられたこの建物は、まるで水の上に浮かぶように見える独特の造り。
14世紀から15世紀に建設された当初、市庁舎を建てる場所をめぐって市民と司教が対立し、結局妥協案として川の上に建てることになったという伝説もあります。
外壁には美しいフレスコ画が描かれており、橋の上から眺めるとその芸術性に圧倒されることでしょう。


また、この旧市庁舎の南北には、旧市庁舎をつなぐ二つの橋、「Obere Brücke(オーベレブリュッケ)」と「Untere Brücke(ウンターレブリュッケ)」が架かっています。

Klein Venedig(リトル・ヴェネツィア)
レグニッツ川沿いに並ぶカラフルな漁師の家々が、まるでイタリアのヴェネツィアを思わせることから「Klein Venedig(リトル・ヴェネツィア)」と呼ばれるエリアです。
川にはボートが浮かび、のんびりとした雰囲気が漂います。

夏にはボートレースなどのイベントも行われるので、運が良ければ賑やかな風景を楽しめるかもしれません。
Jakobskirche(聖ヤコブ教会)
バンベルクの巡礼路にあるJakobskirche(聖ヤコブ教会)は、11世紀から12世紀にかけて建てられたロマネスク様式の教会です。

装飾は控えめながらも、静かで厳かな雰囲気が漂い、訪れる人々の心を落ち着かせます。
内部には巡礼者の守護聖人である聖ヤコブを祀る祭壇があり、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の一部として、多くの巡礼者が足を運ぶ場所でもあります。

素朴ながらも深い歴史を感じることができる、隠れた名所のひとつです。
St. Martinskirche(聖マルティン教会)
バンベルクの旧市街中心に佇むSt. Martinskirche(聖マルティン教会)は、バロック様式の優美な外観が印象的です。
内部に入ると、天井を彩る華やかなフレスコ画や精緻な祭壇が目を引きます。
かつてイエズス会の教会として建てられたこの場所は、現在も地域の信仰の中心地。
ときおり開かれるコンサートでは、教会独特の響き渡る音色を楽しむことができます。

Altenburg(アルテンブルク城)
バンベルクで最も高い丘の上にそびえるAltenburg(アルテンブルク城)は、1109年に建設された要塞です。
かつて司教の避難所として利用され、その後は見張り塔や通信拠点としての役割も果たしました。
現在は一部がレストランとして営業しており、美味しい料理とともにバンベルクの街並みを一望できます。
城の塔に登ると、オレンジ色の屋根が広がる旧市街やレグニッツ川の流れが一望でき、まるで絵画の中にいるような気分に浸れます。

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