今回も、お得なDeutschlandticketを使ってデュッセルドルフから行けるおすすめの日帰り旅行先をご紹介したいと思います!
Deutschlandticketは、2023年5月からドイツで販売されている公共交通機関用のチケットです。
1ヶ月49ユーロで、ICE、IC、EC(日本でいう新幹線のようなもの)以外の列車がドイツ全国乗り放題になるというお得なチケットです。
今回は、そのDeutschlandticketを使ってデュッセルドルフから片道3時間半~4時間半以内で行けるおすすめの日帰り旅行先を、3ヶ所ご紹介したいと思います!
デュッセルドルフからの移動時間がPart 1やPart 2よりも長いですが、体力があって長時間の電車移動が苦にならない方はぜひお試しください。
(なお、出発地をデュッセルドルフ中央駅として、所要時間を計算しています。)
・ドイツ、特にデュッセルドルフやケルンで暮らしている方
・観光等の目的で、デュッセルドルフやケルンまたはその周辺に数日以上滞在予定の方
・旅行好きな方
・ドイツの名所をお得に巡りたい方
・体力があり、長時間の電車移動が苦にならない方
デュッセルドルフから片道4時間以内
Trier(トリーア)
トリーアは、ルクセンブルクとの国境に近いドイツの南西部に位置する都市であり、ラインラント=プファルツ州の州都です。
ドイツ最古の都市の一つであり、古代ローマ時代にはローマ帝国の重要な都市の一つでした。
トリーアには、古代ローマ時代の遺跡や建築物が豊富に残っており、特にポルタ・ニグラと呼ばれる石造りの市門は有名です。
トリーアの歴史地区は、1986年よりユネスコの世界文化遺産にも登録されています。
また、現代のトリーアは、歴史的な魅力だけでなく、1473年に創立されたトリーア大学によって大学都市としても知られています。
デュッセルドルフ中央駅からコブレンツ中央駅までは、RE (Regional Express, 特急列車)で約3時間30分です。ケルンで乗り換えが必要な場合、約4時間20分掛かります。
Porta Nigra(ポルタ・ニグラ)
ポルタ・ニグラは、なんと今から1850年も前である西暦170年のローマ帝国時代に、ローマ人がその礎石を築いたとされています。
この大きな石造りの門であるポルタ・ニグラは、アルプス山脈以北に現存するローマ時代の市門としては、最も保存状態の良いものであると言われています。
1986年には、「トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂、聖母聖堂(Roman Monuments, Cathedral of St. Peter and Church of Our Lady in Trier)」として、ポルタ・ニグラも世界文化遺産に登録され、現在も多くの観光客が訪れています。
大人1人4ユーロ(2024年3月29日現在)と有料ではありますが、門の内部に誰でも入ることができます。
貴重なローマ帝国時代の遺跡に触れられるのはもちろんのこと、門の上層階からは、トリーアの街並みを一望することができます。
Hauptmarkt(中央広場)
中央広場は、トリーアの旧市街に位置するトリーア大聖堂からも程近い大きな広場です。
広場の周りには、様々なお店やレストランなどが立ち並んでおり、買い物客や観光客でいつも賑わっています。
ルクセンブルク王室御用達の洋菓子店Oberweisも、このトリーアの中央広場に出店しています。
どの方角を見ても、歴史と可愛らしさを感じる建物が立ち並んでいるのですが、中でもJudenpforteと呼ばれる赤く美しい木組みの家は必見です!
また、広場の傍にあるSt. Gangolf Kirche(聖ガンゴルフ教会)のオレンジと白の塔も、一際存在感を放っています。
加えて、Petrusbrunnen(ペトルスの泉)と呼ばれる、様々な彫刻が美しい噴水もこの広場に位置しています。
観光や写真撮影だけでなく、買い物や休憩をするにも良い場所なので、トリーアを訪れたらぜひ立ち寄ってください!
Trierer Dom(トリーア大聖堂)
トリーア大聖堂は、聖ペテロ大聖堂とも呼ばれるドイツ最古の大聖堂です。
大聖堂の長さは112.5メートル、幅は41メートルにも及びます。
古代ローマ時代である4世紀には、既にこのトリーア大聖堂の基礎となる最初の建築物がここに建てられました。
破壊と再建を繰り返し、その度にその時代の建築様式(ロマネスク様式、ゴシック様式、バロック様式など)で修復や増築が行われながら、司教座教会としての目的を果たし続けてきました。
1986年には、「トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂、聖母聖堂(Roman Monuments, Cathedral of St. Peter and Church of Our Lady in Trier)」として、このトリーア大聖堂も世界文化遺産に登録されました。
内部は無料で見学することができ、例えば、バロック様式である漆喰細工の大きな丸天井は必見です!
Palastgarten(宮殿庭園)
この宮殿庭園は、トリーアの旧市街の南東に位置するKurfürstliches Palaisという宮殿の前庭です。
宮殿自体は、16世紀から18世紀にかけて、ルネッサンス様式とロココ様式の影響を強く受けながら拡張と改築を繰り返しました。
また、同時期にあたる16世紀から18世紀後半までは、この宮殿がトリーアの大司教と選帝侯の住居として使用されました。
現在は、政府関係の事務所が宮殿内に入っており、クラシック音楽のコンサートが開催されることも度々あるようです。
宮殿の前庭である宮殿庭園は一般公開されており、緑色の芝と色鮮やかな花、そして白い彫刻と噴水が大変美しいです。
宮殿およびその横に立つ福音教会の建物を背景に良い写真が撮れる場所であり、夏を中心に、散歩をする地元客や観光客で賑わっています。
Kaiserthermen(皇帝浴場)
宮殿庭園のさらに南に位置している皇帝浴場は、西暦300年頃のローマ帝国の皇帝がコンスタンティヌスであった時代に造られた共同浴場です。
古代ローマ時代に建設された浴場としては、規模が非常に大きなものです。
1986年には、「トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂、聖母聖堂(Roman Monuments, Cathedral of St. Peter and Church of Our Lady in Trier)」として、この皇帝浴場も世界文化遺産に登録されました。
ドイツではなく、ローマにいるかのような気分にさせてくれるこの遺跡は、大人1人4ユーロ(2024年3月29日現在)の入場料を払えば見学をすることができます。
遺跡の外観だけでなく、地下にある迷路のように入り組んだ狭い通路も見学することができます。
トリーアのその他の観光名所
- Liebfrauenkirche(聖母聖堂)
- Sankt Georgsbrunnen(聖ゲオークスの泉)
- Konstantinbasilika(コンスタンティヌスのバシリカ)
- Amphitheater(円形劇場)
Bremen(ブレーメン)
ブレーメンは、ハンブルクと並んで、産業および文化の観点でドイツ北部の重要な都市の一つです。中世から続く歴史的な街並みや重要な商業地として知られており、ハンザ同盟の一員として、中世には重要な交易拠点として栄えました。
ブレーメンの旧市街にあるブレーメン市庁舎およびローラント像は、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。また、ブレーメンの音楽隊でも大変有名で、観光客に人気のスポットとなっています。
デュッセルドルフ中央駅からコブレンツ中央駅までは、RE (Regional Express, 特急列車)で約3時間40分です。
Die Bremer Stadtmusikanten(ブレーメンの音楽隊像)
「ブレーメンの音楽隊」は、グリム童話に登場する物語です。
4匹の老いた動物(ロバ、犬、猫、そして鶏)が、年を取り飼い主の役に立つことがもうできないという理由で、それぞれの家から追放されます。
ブレーメンには動物の音楽隊があるため、そこで雇ってもらおうとブレーメンを目指します。
彼らはブレーメンの町へ向かう途中、ご馳走が並べられた泥棒の屋敷を見つけ、中に入ることを決めます。
彼らは重なって一つの大きな影を作り出し、一斉に声を上げることで、泥棒を追い出すことに成功します。
さらに、様子を見に来た泥棒の子分を撃退することにも成功した彼らは、ブレーメンに行かず屋敷に住み着くことを決め、そこで幸せな余生を送ります。
このような物語を持つブレーメンの音楽隊ですが、その4匹の老いた動物が重なった像が、ブレーメン市庁舎の横に設置されています。
「ブレーメンと言えばこれ!」というような観光スポットですので、ブレーメンに訪れたら写真にも収めたい場所です!
Bremer Marktplatz(ブレーメン広場)
ブレーメン広場は、ブレーメン市の中心に位置する広場です。
この広場は、ブレーメンを象徴する建築物が集まる場所であり、観光名所としても知られています。
例えば、ブレーメン市庁舎(Rathaus)や聖ペトリ大聖堂(St. Petri Dom Bremen)、ローラント像(Bremer Roland)など、多くの歴史的な建造物がこの広場周辺に位置しています。
このブレーメン広場の周りにはレストランもあるため、観光スポットのみならず、地元客の憩いの場としても人気があります。
また、この広場でイベントが行われることもあります。
St. Petri Dom Bremen(聖ペトリ大聖堂)
聖ペトリ大聖堂は、ブレーメンの中心となるブレーメン広場(Bremer Marktplatz)やブレーメン市庁舎(Rathaus)のすぐ傍に位置するゴシック様式のカトリックの大聖堂です。
歴史的にも宗教的にもブレーメンを象徴する建築物である聖ペトリ大聖堂は、1200年以上の歴史を持っています。
西暦789年頃に建てられた初期の建築物は木造でしたが、その後何度か改築され、12世紀から15世紀にかけて石造りの大聖堂として再建されました。
内部は無料で拝観することができるため、信者だけでなく多くの観光客が訪れる場所です。
内部には、美しいステンドグラスや彫刻があり、建築や芸術の愛好家にとっても興味深い場所です。
Schnoor(シュノーア地区)
シュノーアは、ブレーメン市内にある中世の雰囲気が残る歴史的なエリアであり、ブレーメンを訪れたら絶対に見逃せないスポットです。
狭い石畳の路地に沿ってカラフルな歴史的な建築物が立ち並ぶ場所であり、その独特の雰囲気は、観光客だけでなく地元の人々にも愛されている場所です。
この歴史的な建築物には、カフェ、レストランの他、アートギャラリーや工芸品店など、様々なお店や施設が入っています。
散策するだけでも十分楽しいのですが、カフェなどに入って中世の雰囲気により浸るのもおすすめです。
また、このおとぎ話で登場するような景観を持つシュノーア地区では、どこで写真を撮っても絵葉書のような写真が撮れることでしょう。
Teerhof(テーアホーフ)
テーアホーフは、旧市街の南西に位置する人工の半島で、ヴェーザー川に挟まれています。
テーアホーフ自体は、特別な観光スポットではないのですが、そこからヴェーザー川を挟んで眺める旧市街は非常に美しいです。
観光客が少ない静かな場所ではありますが、その景観を眺められる水辺の散策路はおすすめで、写真スポットとしても大変良い場所です。
ブレーメンのその他の観光名所
- Bremer Rathaus(ブレーメン市庁舎)
- Böttcherstraße(ベットヒャー通り)
- St. Martini Kirche(聖マルティーニ教会)
- Martinianleger
- Weser Promenade Bremen(ヴェーザープロムナーデ)
- Kunsthalle Bremen(ブレーメン美術館)
- Metropol Theater Bremen(メトロポール劇場ブレーメン)
- Theater am Goetheplatz
- Bürgerpark Bremen(ブレーメン市民公園)
デュッセルドルフから片道4時間以上
Marburg(マーブルク)
マールブルクは、フランクフルトと同じドイツのヘッセン州にある都市であり、中世から続く歴史と文化を持っています。
美しい中世の街並みや歴史的な建造物で知られており、観光地としても大変人気があります。
デュッセルドルフ中央駅からコブレンツ中央駅までは、RE (Regional Express, 特急列車)で4時間5分~4時間30分程度です。
Elisabethkirche(聖エリザベート教会)
聖エリザベート教会は、マールブルク駅からも程近い場所にそびえ立つゴシック様式のプロテスタント教会です。
1235年に建設が開始され、1285年に完成した2本の美しい塔を持つこの教会は、貧しい人々への支援を熱心に行った聖エリザベートの墓の上に建っています。
この教会の名前もこの聖エリザベートに由来しており、この教会は、中世後期のヨーロッパにおいて最も重要な巡礼地の 1つとなりました。
また、聖エリザベート教会は、教会音楽の中心地としても知られ、数多くのコンサートが行われています。
観光客にも公開されていて、無料で内部を拝観することができますので、マーブルクを訪れた際はぜひ一度立ち寄り、歴史的価値の高い美しいゴシック様式の建築をご覧ください!
Marburg Altstadt(マーブルク旧市街)
中世の雰囲気漂う坂の多いマーブルク旧市街は、マーブルク駅から約1km南の位置にあります。
この旧市街には、狭い石畳の通りやカラフルな木組み建築が立ち並んでおり、中世の雰囲気が色濃く残る美しい街並みが広がっています。
ここにある建造物の多くは、中世に建てられたものがそのまま現存しており、歴史的な価値の非常に高いものです。
マルクト広場を中心に、旧市街には、様々なお店やレストランなどが点在しており、地元の工芸品を購入したり、郷土料理を楽しんだりすることができます。
カフェやバーなども多く、街歩きの途中で休憩するのにも最適な場所です。
また、クリスマスマーケットなどの季節的および文化的なイベントも開催され、観光客だけでなく地元客でも賑わっています。
Landgrafenschloss Marburg(ラントグラーフェン城)
小高い丘の上に位置するラントグラーフェン城は、マールブルクの重要なランドマークであり、ドイツの歴史と文化に深く根ざした建造物です。
ルネサンス様式の城館であり、貴族であったヘッセン=マールブルク方伯家の居城として16世紀に建設された後、何度か改築され、今日に至ります。
この城は、軍事的な目的だけでなく、政治的な用途や居住用途にも使用されました。
大人1人4ユーロ(2024年3月29日現在)で内部を見学することができ、4月~10月の毎週日曜日には、ガイドツアーも開催されているようです。
Lahn-Wehr
Lahn-Wehrは、マーブルク市内を流れるラーン川にある小さな滝のようなものです。
規模の大きなものではなく、また人工的なものであるため、この滝自体に特別な魅力があるわけではありません。
しかし、滝の周辺からは、この滝とマーブルク旧市街、そしてマールブルク方伯城を一枚の写真に収めることができます。
ラーン川やこの滝の東側には遊歩道も設けられていますので、旧市街の観光客の波から離れて静かに散歩するにも最適な場所です。
マーブルクのその他の観光名所
- Lutherische Pfarrkirchengemeinde St. Marien(マリエン教会)
- Universitätskirche(マーブルク大学教会)
- Kugelkirche(クーゲル教会)
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