紛らわしいドイツ語の単語!?

皆さんは、ドイツ語を話すことができますか?
もしくは、ドイツ語を勉強したことがありますか?

「ドイツ語はまったく話せないし、ドイツ語の勉強すらしたことない」という方も大丈夫!
今日は、ドイツ語の知識がまったくない方でも「へぇ~」と思えるドイツ語の話をします。

今回は、紛らわしいドイツ語の単語を2つご紹介したいと思います。

ドイツ語の名詞は英語と異なり常に大文字で始めるため、今回の説明では、単語の始まりが大文字になったり小文字になったりしています。ご了承ください。

この記事は、こんな人におすすめ!
  • ドイツ語を勉強中、もしくは勉強予定の方
  • ドイツへの引っ越しが決まっている、もしくは引っ越し予定の方(転勤、留学、ワーホリなど)
  • ドイツ語に興味のある方
目次

英語とはまったく意味が異なる単語「Gift」

日本人でドイツ語を勉強したことのある方は、学校等で英語を勉強した後にドイツ語を勉強したのではないでしょうか。
となると、ドイツ語を勉強したことのある日本人は、英語を流暢に話せなかったとしても、少なくとも基本的な英語の単語ぐらいは知っているのではないかと思います。

英語とドイツ語のようなヨーロッパの言語を複数勉強すると、お互いの言語の近さ故に、両言語の共通点が見えることが時々あります。

そもそも、英語とドイツ語では、アルファベットの数に若干の差はあるものの、どちらもラテン文字を使用しています。
それに加えて、文法も、主語、動詞、目的語の順番を文の基本形としていたり、前置詞が存在していたり、複数形が存在していたりなど、似ている点が多くあります。

また、「Semester」や「September」のように、単語の綴りが英語とドイツ語でまったく同じというものもあります
綴りや発音がまったく同じでなくても、英語の「apple」とドイツ語の「Apfel」のように、かなり似ているものも多数あります。

その一方で、英語とドイツ語で綴りが同じであるのに、両者で意味のまったく異なる単語も稀にあります。
その代表例が「Gift」という単語です。

英語の意味は、皆さんご存知の通り、プレゼントや贈り物です
少しひねって、神様から与えられたものという解釈で才能という意味もありますが、プレゼントや贈り物からかなり近い意味です。
日本語でも、ギフトボックスやギフト券など、英語の「gift」と同じ意味で使用されることがあります。

では、ドイツ語の「Gift」はどういう意味なのでしょうか。

その意味は、毒や有害物質で、英語のようなプレゼントや才能という意味はありません!
同じ綴り同じ発音でありながら、意味が違うどころかほぼ正反対なのです!

疑問ちゃん

ドイツ語で「つまらないものですが、Giftを差し上げます」的なことを言ったら、相手はとってもビックリするだろうね(笑)

普段、英語もしくは日本語だけでなく、ドイツ語を使用する機会もある場合、この意味の違いで頭が混乱してしまいます
筆者の場合、時々、「今どちらの言語を話しているのか」頭の中で一瞬再確認して、それで意味を確定する必要があります。

疑問ちゃん

でも、そんな作業をしている間に、相手の話を数秒間聞き逃してしまう可能性があるね!

筆者は、仕事で英語とドイツ語を毎日使用しているのですが、それでも「Gift」という単語の両言語での意味の違いには、いまだによく混乱させられています。
そのような混乱をすることなく英語とドイツ語を使い分けられる日は、いつか来るのでしょうか…。

まったく異なる2つの意味を持ち、複数形がそれぞれ異なる単語「Bank」

次に紹介するドイツ語の紛らわしい単語は、「Bank」です。

皆さんご存知の通り、英語にも「bank」という単語があり、銀行という意味を持っています。
ドイツ語の「Bank」も銀行という意味があり、その点は両言語で共通しています。
発音もほぼ同じです。

その一方で、ドイツ語の「Bank」には、ベンチという意味もあります!
皆さんも一度は使用したことがある、公園などにある木などでできた細長い椅子です。

確かに、1つの単語に重要な意味が複数あるという点は紛らわしいのですが、「Bank」という単語が複数の意味を持つという点では英語も同じで、英語の「bank」も土手や堤という意味があります。
つまり、英語もドイツ語も「Bank」という単語には複数の重要な意味があります。

それでは、何がそんなに紛らわしいのでしょうか。

それは、ドイツ語の「Bank」の場合、意味によって複数形が異なるからです!

英語の場合、意味が銀行であろうが土手であろうが、複数形はBanksです。
意味によって複数形が異なりはしません。

ところが、ドイツ語では、銀行の意味の場合はBanken、ベンチの意味の場合はBänkeになり、複数形になった途端綴りも発音も異なります!
例えば、「銀行で働く友人がたくさんいる」とドイツ語で言いたい場合に、「Bänke」を使ってしまうと、ベンチの近くに友人がたくさんいるイメージになってしまい、ホームレスの友人がたくさんいる的な発言になりかねません(笑)

複数の意味を持つ単語は、英語にもドイツ語にもたくさんあります。
もちろん、日本語にもあります。
しかし、単数形から複数形になった途端2つの別の形に分かれる「Bank」のような単語はなかなかなく、ドイツ語でもこれは例外中の例外のようなものです。

ドイツ博士

複数のドイツ人にこの話をしたら、「そんなこと考えたこともなかったけど、確かに紛らわしい」的なことを言われたよ!

疑問ちゃん

ドイツ語が母語でない人がこの問題で困っているのを、ドイツ人は知らないんだね(笑)

ゆとり
ドイツ生活5年目のゆとりです。デュッセルドルフで2年半働き、現在は再度ミュンヘンで働いています。過去にミュンヘンで交換留学およびワーホリも体験しました。
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