皆さんは、日本以外のスーパーマーケットに行ったことがありますか?
もちろん、海外に住んでいる人は、日常的にその国のスーパーマーケットに行って買い物をしていることでしょう。
スーパーマーケットは、ホテルに宿泊する旅行者にとっても便利な存在で、飲み物をちょっと購入したい時や、ちょっとしたお土産を購入したい時にも大変便利です。
特別買いたいものがなかったとしても、旅行先の国でスーパーマーケットに行くと、日本とは違った品揃えや雰囲気にワクワクしますし、現地の生活の様子を垣間見ることができて楽しいですよね!
しかし、海外のスーパーマーケットは、日本と違う点もあるので注意が必要です!
今回は、ドイツのスーパーマーケットにおいて注意すべき点や知っておくべき点を7つご紹介します!
- ドイツのスーパーマーケットに興味のある方
- ドイツの日常生活に興味のある方
- 近々ドイツへ旅行する予定のある方
- 近々ドイツで生活する予定のある方
買い物かごがどこにも見当たらない!?
ドイツのスーパーマーケットでは、買い物かごがどこにも置いていないことがあります!
日本では、どのスーパーマーケットでも入口付近に必ず買い物かごが置いてありますよね。
買い物かごが置いていない日本のスーパーマーケットを、筆者は見たことがありません。
これに対して、ドイツでは、買い物かごが置いてあるスーパーマーケットとそうでないスーパーマーケットがあります。
そして、買い物かごを置いてないスーパーマーケットでは、ショッピングカートのみ置いてあります。
それも、たいていの場合、非常に大きなショッピングカートだよ!
コストコのように皆がまとめ買いをするようなスーパーマーケットならまだ理解できるでしょう。
しかし、ドイツでは、一般的な大きさ、つまりそれほど大きくもないスーパーマーケットであっても、買い物かごを貸し出していないことがあるのです。
特に、ディスカウントストア(例えば、LidlやPenny、Netto)では買い物かごがなく、ショッピングカートのみ置いてある確率が高いです。
逆に、ディスカウントストアでないREWEやEDEKAで買い物かごが用意されていない店舗は、これまでに見たことがありません。
また、店舗によっても異なっており、例えばPennyに関しては、買い物かごを置いている店舗と置いていない店舗を見たことがあります。
筆者の近所にも、買い物かごがなく、ショッピングカートのみ置いてあるスーパーマーケットがあるのですが、そこで買い物をする際は非常に不便に感じます。
大量に買うのであればショッピングカートで良いのですが、例えば5点ぐらい商品を購入したい場合は、ショッピングカートを使用すると店内を動き回る際に非常に邪魔ですし、カート内も非常に寂しい感じになってしまいます。
また、ショッピングカートは、通常、指定された種類の硬貨を入れて鍵を外して使用するので、その手間も掛かります。
適切な硬貨を持っていなければ、そのショッピングカートを使うこともできません!
ちなみに、買い物かごが用意されていないことには、ドイツ人も不便だと感じているらしいよ!
まあ、ないものは仕方がないので、そこで文句を言い続けても仕方がありませんね(笑)
ただ、入口付近に買い物かごがない場合は、そういうスーパーマーケットなのだと切り替え、長時間かごを探し続けないようにしてください!
一度入店したら、何も買わずに退店できない!?
ドイツのスーパーマーケットの入口付近には、さらにもう一つ日本のスーパーマーケットと異なる点があります。
それは、スーパーマーケットによっては、防犯ゲートが設置されているという点です。
それも、日本の家電量販店等でよく見るような出入口の両側に細長い機械があるタイプではありません。
観音開きもしくは片開きの通路を塞ぐタイプのゲートで、入店する際はそのゲートを開いて進む必要があります。
すべてのスーパーマーケットおよび店舗でゲートが設置されているわけではありません。
どちらかというと、ディスカウントストア(例えば、LidlやPenny、Netto)でゲートが設置されている可能性が高いです。
ディスカウントストアでないREWEやEDEKAでも、例えば空港にある店舗などでは、ゲートが設置されていることがありますし、ディスカウントストアでも店舗によって、ゲートが設置されていたりされていなかったりします。
このゲートは入口専用のため、そこから出ることはできません。
そのゲートから強引に出ようとすると、ブザーが鳴ってしまいますので注意が必要です!
大きな音でブザーが鳴り響いてものすごく恥ずかしいし、犯罪者になった気分になってしまうよ!
では、入店したものの買いたいものがない場合は、どのようにしたら良いのでしょうか。
正解は、レジ横の通路を通って外に出るという方法です。
レジ待ちをしているお客さんに、以前ご紹介したフレーズ「Darf ich mal (bitte) durch?(そこを通してくれませんか?)」や「Entschuldigung.(すみません。)」と言って、自分が通るスペースを空けてもらいましょう。
筆者が人生で初めてドイツのスーパーマーケットに行った時、その店舗の入口には防犯ゲートがありました。
入店したは良いものの、目ぼしいものがなかったので何も買わずにそのまま退店したかったのですが、退店の方法がわからず、仕方なく小さなお菓子を買って退店した覚えがあります。
しかし、無理に何かを購入する必要はありません!
恥ずかしがらず、レジ横の通路を通って退店すれば問題ありません。
入口以外に買い物かごがない!?
先程ご紹介した通り、ドイツには買い物かごがないスーパーマーケットも多数ありますが、半分ぐらいのスーパーマーケットでは買い物かごが入口付近に用意されています。
その買い物かごですが、ドイツのスーパーマーケットでは、基本的に入口にしか置かれていません!
(あとは、顧客が買い物かごを返却するレジ横にもある可能性が高いです。)
日本のスーパーマーケットでは、入口はもちろんのこと、店内の様々な場所に買い物かごの山があります。
それは、入店時に多くの商品を買うことを予定していなかった顧客が、店内を見るうちに当初の計画以上に買いたいものを見つけ、途中で買い物かごが必要になる可能性をスーパーマーケット側が想定しているからです。
つまり、顧客側が「買い物かごが近くにないから、やっぱり今日はたくさん買うのをやめておこう」という考えに至り、店側に機会損失が発生してしまうことを防ぐという、マーケティング戦略の1つです。
そのような機会損失をドイツのスーパーマーケット側が認識しているのかはわかりませんが、ドイツのスーパーマーケットでは、基本的に入口にしか買い物かごがありません。
そのため、入店時に想定していたよりも買いたいものが多くて、店内で運ぶのに困ってしまうという状況が度々発生します。
顧客が、入口に戻り買い物かごを取りに行ってくれればまだ良いのですが、すべての顧客が毎回そのようにしてくれるわけではありません。
筆者も、買い物かごを取りに入口に戻る場合もあれば、追加購入を諦めてしまう場合もあります。
入口付近に防犯ゲートが設置されていて、買い物かごがそのゲートの外にある場合は最悪じゃない!
そうだね。でも、ドイツではそういう状況がよくあるんだよ…。
スーパーマーケットのマーケティング担当者は、いったい何を考えているんだろう…。
防犯ゲートの外にしか買い物かごがない場合、①一度選んだ商品を棚に戻してレジ横を通って一度退店し、入口に戻って買い物かごを取って買い物をやり直すか、②一度手に取った商品を一旦購入して、買い物かごを持って再入店して続きの買い物をするかの二択です。
こんな面倒くさいことをどれだけのお客さんがしてくれるのでしょうか!
最悪の場合、お客さん側は、こんな面倒くさいお店には二度と来るものかと思ってしまうでしょう。
筆者が以前このような状況に直面した際は、取り急ぎ購入したかったものだけを手に抱えてレジに持って行き、それ以外のものを購入するのは諦めてしまいました。
ドイツのマーケティング手法にも優れたものがありますが、買い物かごの設置場所については、日本のスーパーマーケットの戦略をぜひ見習ってほしいものです!
広告の品が陳列されていない!?
ドイツのスーパーマーケットの広告については、日本と違う点も多く面白いということを以前ご紹介したことがあります。
その記事については、既にご覧いただけましたでしょうか。
ドイツのスーパーマーケットの広告は、基本的にドイツ全国の店舗を対象に作成されたものです。
そのため、広告に載っている商品が、近くの店舗で販売されていないということが度々あります!
例えば、自宅のポストに投函された広告には、A社のヨーグルトが一週間20%引であると載っているのにもかかわらず、近くの店舗ではその商品を扱っていないという状況です。
大きな家具等であれば、スペースの問題で扱っている店舗と扱っていない店舗があるのを容易に理解できますが、ヨーグルトのような小さなものでも、広告に堂々と載せておいて何故か販売していないことが時々あります。
広告の品を目当てに行ったのに、その店舗にはない、そして事前にそれを知る由もないとなれば、顧客側としてはイライラして当然です!
日本のスーパーマーケットの場合、100店舗展開するスーパーマーケットであっても、その100店舗を規模や扱っている商品別に複数のグループに分けたうえで、それぞれのグループにあった広告を作成し配布していることが多いかと思います。
そのため、広告に載っている品が対象の店舗で扱っていないということは基本的にありません。
「店舗にパン屋が入っている場合のみ」など、一部の店舗で扱っていない広告の品もあるかもしれませんが、その場合は広告に断り書きが記載されています。
レジでは、自分で商品を買い物かごから出す!?
日本のスーパーマーケットでは、商品の入った買い物かごをそのままレジ係に渡すことが一般的です。
レジ係が、顧客が渡した買い物かごから商品を取り出してバーコードをスキャンし、別のかごに入れ直します。
そして、店員が商品を入れ直した新しいかごを、顧客がお会計後にレジの先にある袋詰め用の台に持って行き、清算済み商品を袋やカバンなどに詰めます。
ドイツでは、その流れが異なりますので注意が必要です!
ドイツのスーパーマーケットでは、レジに着いたら顧客自ら商品を買い物かごから取り出し、ベルトコンベアに並べる必要があります!
日本でもコストコやIKEAがそのような方式を採用しているかと思います。
買い物かごをベルトコンベアに直接載せて放置したり、直接レジ係に渡したりしてはいけません。
同じ瓶ビールを12本など重いものをまとまった量購入する場合は、1本だけベルトコンベアに載せ、残りはショッピングカートに入れたままにしてレジ係に本数を伝えるという方法が一般的だよ!
そして、ベルトコンベアに商品を置いた後も安心してはいけません。
それは、ドイツのスーパーマーケットのレジ係は、バーコードをスキャンした商品を別のかごに入れたりすることはしないからです!
自分の番が来てスキャンが開始されるなり、レジ脇に放り出された商品を顧客自らその場で袋やカバンに詰める必要があります!
しかも、レジ係のスキャンするスピードに負けないようにかなり急いで詰めなければなりません!
ドイツのスーパーマーケットには、袋詰めをする台が別途用意されていないので、スキャンされたら直ちに袋やカバンに詰めていく必要があります。
自分の袋詰めが終わらないと、次の顧客のお会計を始めることができなくなってしまいます。
そして、顧客が頑張って袋詰めをしている最中に、一足先にスキャンを終えたレジ係が、その顧客に対してすかさず支払いを要求してきます。
こうなると袋詰めを先にし終えた方が良いのか、先に支払った方が良いのかわからなくなり、パニック状態になってしまいますよね(笑)
しかも、レジ係は、早く支払え的な無言の圧力を顧客にかけてくるのよね…。
そんなこんなで、大変慌ただしいドイツのスーパーマーケットでのお会計ですが、これがドイツの日常風景でもあります。
お釣りが間違っている!?
これは、スーパーマーケットに限った話ではなく、ビアガーデンやイベントなどでも同じですが、ドイツでは日本以上にお釣りを間違って渡されることが多いので、注意が必要です!
例えば、デザインやサイズが似ているため、10セント硬貨と20セント硬貨を間違って渡されたり、1セント硬貨と2セント硬貨を間違って渡されたりすることがあります。
筆者は一度、20ユーロ紙幣を受け取るべきところで10ユーロ紙幣をレジ係から渡されたことがあります。
そのため、受け取ったお釣りを財布にしまう前に、その場でできるだけすぐにお釣りが正しいか確認することをおすすめします!
もし、お釣りが間違っていたら、すぐにレジ係に伝えるようにしてください。
(逆に、稀にお釣りを多く渡されることもありますが(笑))
ちなみに、大手スーパーマーケットにてカードで支払う場合は、このような問題はないかと思います。
レジの機械からカード決済端末に金額データが直接転送されるためです。
ただし、端末に表示された金額が法外な値段になっていないかは、念のためチェックした方が良いかと思います。
レシートを見てビックリ!?
ドイツのスーパーマーケットでは、お釣りに加えてもう一つ、お会計時に注意しなければならないことがあります。
それは、レジ係の打ち間違いです!
特に、焼き立てパンコーナーから取ったパンや袋に入っていない野菜などは注意が必要です。
レジ係が商品を目で見て、レジの機械で該当商品を選択するのですが、その時に店員が誤認することがあります。
例えば、筆者の場合、普通のクロワッサンを購入したのに、ハム・チーズ入りのクロワッサンとしてレジ打ちされ、30セント多く請求されたという経験があります。
また、普通のきゅうりを購入したのに、レジ係がBIO(有機野菜)のきゅうりとしてレジ打ちし、1ユーロも高く払わされたこともあります。
そして、受け取ったレシートを退店後に見て、打ち間違いと過剰に支払わされたことに気が付くのです。
商品を単品で買う場合は、レジ係の誤りに気が付くのも容易です。
筆者も、そのクロワッサンやきゅうりを1点買いしていたのであれば、すぐにその間違いに気付くことができたと思います。
しかし、複数の商品を一度に購入する場合は、合計金額がいくらになるか事前に計算していなければ、誤りに気が付きづらいものです。
レジ横のモニターに、スキャンした商品と値段が一覧で表示されるから、それを念入りに確認していれば、レジ係の打ち間違いにその場で気が付けるかもしれないけどね…。
パッケージ等にバーコードが付いている商品であれば、店員はそれを機械でスキャンするだけなので、打ち間違いは発生しない…
と思うかもしれませんが、そんなことはありません!
たまに、2個しか買っていないのに、3個分レジ打ちされていたなんてこともありますのでお気を付けください!
まとめ
- ドイツのスーパーマーケットでは、買い物かごがなくショッピングカートしかないことがある
- 買い物かごが用意されていても、入口付近にしか置かれていない
- ドイツのスーパーマーケットの入口には、入口専用の防犯ゲートが設置されていることがある
- 広告に載っているお買い得品が最寄りの店舗で販売されていないこともある
- レジでは、顧客自ら商品を買い物かごから出してベルトコンベアに並べる必要がある
- お釣りが正しくないことが日本よりも多いので、要注意!
- 野菜やパンなど、店員がレジに手入力するものは打ち間違いが頻繁にあるので、要注意!
日本のスーパーマーケットに慣れている人がドイツのスーパーマーケットで買い物をしようとすると、様々な違いがあるために不便に感じることがあるかと思います。
ただ、その両国間の違いを異文化体験の一つとして認識し、海外旅行や海外生活を楽しむことができたら良いですね!
海外旅行の際には、現地のスーパーマーケットを一度は訪れ、日本にはない商品や雰囲気をぜひ味わってみてください!
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