ミュンヘン近郊の隠れた名所 ~シュライスハイム宮殿群を巡る旅~

ミュンヘン中心部からS-Bahn(都市近郊鉄道)でわずか25分程の場所にあるOberschleißheim(オーバーシュライスハイム)は、美しい宮殿群が広がる静かな町です。
ここには「Neues Schloss」「Altes Schloss」「Schloss Lustheim」の3つの宮殿があり、広大な庭園とともに、ルネサンス様式とバロック様式の建築と宮廷文化の華やかさを今に伝えています。

観光客の数も比較的少なく、ゆったりと散策しながらバイエルンの歴史と芸術に触れる日帰り旅行が楽しめる、知る人ぞ知る名所です。

この記事は、こんな人におすすめ!

・オーバーシュライスハイムもしくはミュンヘンへの旅行を計画中の方
・ミュンヘンからの日帰り旅行を検討している方
・ドイツの観光スポットに興味のある方

目次

Neues Schloss Schleißheim(新宮殿):バイエルン王家の威光を今に伝える壮麗な空間

Neues Schloss Schleißheim(シュライスハイム新宮殿)」は、ヴィッテルスバッハ家の選帝侯マックス・エマヌエルによって建てられたバロック様式の壮麗な宮殿です。
フランスのヴェルサイユ宮殿を意識して設計されたとも言われており、全長300メートルに及ぶ長大さと、左右対称の美しい構造が特徴です。

Neues Schloss Schleißheim(新宮殿)
Neues Schloss Schleißheim(新宮殿)

内部には、上階を中心に「Große Galerie (大ギャラリー)」や「Großer Saal(大広間)」など豪華な部屋が連なり、天井画やタペストリー(壁掛けの織物)、金の装飾が空間全体に格式と華やかさを与えています。

見逃せないのが、バイエルン国立絵画館が所蔵する17〜18世紀のヨーロッパ絵画コレクション
Peter Paul Rubens(ピーテル・パウル・ルーベンス)やJacopo Amigoni(ヤゴポ・アミゴーニ)といった巨匠たちの作品が展示されており、美術ファンにとっては見応えたっぷりです。

Große Galerie (大ギャラリー)
Große Galerie (大ギャラリー)
Vorzimmer (前室)
Vorzimmer (前室)

広々とした宮殿内は来場者も少なめで、ゆっくりと芸術と建築の魅力に浸れるのも魅力の一つ。
また、内部では写真撮影も可能なので、フォトスポットとしてもおすすめです。

Großer Saal - Weißer Saal (大広間 - 白の間)
Großer Saal – Weißer Saal (大広間 – 白の間)
Paradeschlafzimmer (寝室)
Paradeschlafzimmer (寝室)

名称:Neues Schloss Schleißheim(新宮殿)
住所:Max-Emanuel-Platz 1, 85764 Oberschleißheim
公式サイト:https://www.schloesser-schleissheim.de/deutsch/neu_schl/bauges.htm
拝観料:大人6ユーロ、小人無料(2025年8月18日現在)

Altes Schloss Schleißheim(旧宮殿):狩猟館から始まったバイエルンの物語

Altes Schloss Schleißheim(旧宮殿)」は、もともと狩猟用のロッジとして1598年に建てられたのが始まりで、後にヴィッテルスバッハ家の夏の離宮として拡張されました。
新宮殿に比べると外観は控えめですが、その歴史的価値は非常に高く、シュライスハイム宮殿群の原点とも言える存在です。

Altes Schloss Schleißheim(旧宮殿)
Altes Schloss Schleißheim(旧宮殿)

館内には、17世紀から18世紀のバイエルン王室ゆかりの調度品や肖像画、さらに当時の生活様式を伝える家具などが展示されています。
また、バイエルン州立博物館の分館として、南ドイツの民芸文化や宗教芸術をテーマにした展示も楽しめます。

第二次世界大戦中、豪華な内装を備えたこの旧宮殿は壊滅的な被害を受けました。
そのため、旧宮殿において現在見られる姿の大半が、1971~72年に再建されたものです。

歴史好きな方には特におすすめのスポットで、豪奢な新宮殿とはまた異なる「素朴な王宮文化」を感じることができる空間です。

名称:Altes Schloss Schleißheim(旧宮殿)
住所:Maximilianshof 1, 85764 Oberschleißheim
公式サイト:https://www.schloesser.bayern.de/deutsch/schloss/objekte/schl_as.htm
拝観料:大人4ユーロ、小人無料(2025年8月18日現在)

Schloss Lustheim(ルストハイム宮殿):愛と芸術の小宮殿

Schloss Lustheim(シュロス・ルストハイム)」は、Neues Schlossの庭園の奥に位置する小規模な宮殿で、マックス・エマヌエルが妃への贈り物として建てた優雅な建物です。
運河に囲まれたその姿は、まさに隠れ家のような趣きがあります。

Schloss Lustheim(ルストハイム宮殿)
Schloss Lustheim(ルストハイム宮殿)

現在は、マイセン磁器の専門美術館として利用されており、17〜18世紀の貴重なマイセン陶器が多数展示されています。
繊細な技法とデザインに触れながら、かつての王侯貴族の美意識を垣間見ることができます。

規模は小さいながらも内容は非常に充実しており、磁気に興味がある方には必見のスポットです。
静かな空間でゆっくり鑑賞できるのも大きな魅力です。

名称:Schloss Lustheim(ルストハイム宮殿)
住所:Lustheim 1, 85764 Oberschleißheim
公式サイト:https://www.schloesser.bayern.de/deutsch/schloss/objekte/schl_lu.htm
拝観料:大人5ユーロ、小人無料(2025年8月18日現在)

シュライスハイム宮殿群の庭園(Hofgarten):バロック様式の理想的な空間

3つの宮殿をつなぐように広がるシュライスハイム宮殿群の庭園(Hofgarten)は、バロック時代の幾何学的な美しさが色濃く残る大庭園です。
直線的に延びる運河、水路、芝生、低木の彫刻的な配置は、王政時代の「秩序と美」の理念を体現しています。

運河沿いには美しい並木道が広がり、また春から秋にかけては色鮮やかな花々が庭園に彩りを添えます。
訪れる人は少ないため、まるで自分だけの宮廷庭園を散歩しているような贅沢な気分が味わえます。

シュライスハイム宮殿群の庭園(夏)
シュライスハイム宮殿群の庭園(夏)

10月中旬や下旬の庭園では、花を見ることはあまりできませんが、落ち葉の絨毯が広がります。
こちらも、秋らしい景色が広がり非常に綺麗です。

シュライスハイム宮殿群の庭園(秋)
シュライスハイム宮殿群の庭園(秋)

最後に

ミュンヘン中心部からのアクセスも良好なオーバーシュライスハイムは、静かにドイツの宮廷文化を味わえる日帰り観光地として非常におすすめです。
3つの宮殿と庭園が織りなすバロックの世界を、ぜひ自分の足でゆっくりと巡ってみてください。

ゆとり
ドイツ生活6年目のゆとりです。デュッセルドルフで2年半働き、現在は再度ミュンヘンで働いています。過去にミュンヘンで交換留学およびワーホリも体験しました。
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