ミュンヘンから日帰り!Wallbergbahnで楽しむアルプスの絶景とハイキング

ミュンヘンからの日帰り旅行先として人気のテーガンゼー(Tegernsee
その中でもヴァルベルクWallberg)という山は、ロープウェイでアクセスできる絶景スポットであり、初心者でも楽しめるハイキングコースが整備されています。

本記事では、Tegernsee周辺の魅力に加え、Wallbergでのハイキングや見どころを詳しくご紹介します。

この記事は、こんな人におすすめ!

・テーガンゼーもしくはミュンヘンへの旅行を計画中の方
・ミュンヘンからの日帰り旅行および日帰りハイキングを検討している方
・ドイツの観光スポットに興味のある方

目次

Tegernseeとは:湖と町の基本情報

テーガンゼー(Tegernseeは、ミュンヘン中央駅から電車で約1時間10分でアクセスできる、バイエルン州有数の人気観光地です。
名前の通り、透明度の高い湖(See)とその周囲に広がる複数の小さな町で構成されています。
湖の周辺にはTegernsee、Rottach-Egern、Bad Wiesseeといった町が点在し、それぞれが観光やスパ、ハイキングなどで訪れる人々を魅了しています。

Tegernsee駅から徒歩圏内には、観光のハイライトである「テーガンゼー修道院Kloster Tegernsee)」があります。
隣接する醸造所とレストラン「Bräustüberl Tegernsee」は、地元のビールと伝統的なバイエルン料理を楽しめる人気スポットです。

夏場は湖での遊覧船やSUP(スタンドアップパドルボード)、冬には雪化粧をしたアルプスを背景に静かな散策が楽しめるなど、季節を問わず多くの人が訪れます
整備された湖畔の遊歩道や、カフェのテラス席から眺める湖の景色は格別で、忙しい日常から離れてリフレッシュするにはぴったりの場所です。

WallbergとWallbergbahnについて

テーガンゼー(Tegernseeの南側に位置するヴァルベルクWallberg)は、標高1,722メートルの山で、バイエルン・アルプスの前衛的な存在として知られています。
山頂からは、晴れた日には遠くアルプスの稜線やテーガンゼー全体を一望できる絶景が広がります。

このWallbergの魅力を手軽に体感できるのが、ヴァルベルクバーン(Wallbergbahn)というロープウェイです。
山麓駅から山頂駅まで、わずか10分程度の空中散歩で約1,000メートルの標高差を一気に登ることができ、登山経験のない旅行者でも気軽に訪れることができます。
山頂駅周辺にはレストランやテラスがあり、パノラマビューを眺めながら食事やコーヒーを楽しむことができます。

ドイツ博士

Wallbergの山頂へは、Wallbergbahnの山頂駅からさらに登る必要があるよ!

山頂駅から少し歩いた場所には、Kapelle Heilig Kreuz(カペレ・ハイリッヒ・クロイツ) という小さな木造の礼拝堂があります。
外観は質素ながらも、背景に広がる山々と調和した姿が美しく、写真映えするスポットとしても人気です。

ここは地元の人々にとっては、静かに祈りを捧げる神聖な場所でもあります。
観光の合間に、少し足を止めてその静けさを感じてみるのもおすすめです。

また、Wallbergbahn山頂駅は、ハイキングの出発点としても最適です。
初心者から経験者まで楽しめるルートが整備されており、登り・下りどちらの行程にも対応しています。

次の章では、特に人気のある2つのハイキングルートをご紹介します。

ハイキングルート紹介

Wallbergbahnの山頂駅(Bergstation)に到着すると、目の前に広がるのは、広大な草原とその奥にそびえるWallberg山頂。
ここから始まる2つの人気ハイキングルートは、それぞれに魅力があり、体力や時間に応じて選ぶことができます。

山頂駅からWallberg山頂へのハイキング

Wallbergbahnの山頂駅からWallberg山頂までは、片道約30〜40分のコースです。
距離にして1.5kmほどですが、標高差が約150mあり、途中からやや急な登りになります。
とはいえ、道はよく整備されており、登山初心者でもスニーカーで十分登れるレベルです。

途中の道では、振り返るたびに湖や周囲の山々を見下ろすことができ、まるで絵はがきのような風景に背中を押されながら登っていく感覚です。
5月〜9月の晴れた日には、緑の草原と青空、遠くのアルプスの稜線が一体となった絶景が待っています。

山頂(標高1,722m)に到着すると、360度のパノラマビューが広がります。
天気がよければ、ドイツ国内最高峰であるツークシュピッツェ(Zugspitze)やオーストリア国内最高峰であるグロースグロックナー方面(Großglockner)まで見渡すことも可能です。
ベンチもあり、軽食を取りながら景色を楽しむ人も多く見られます。

「登る達成感」と「短時間で楽しめる手軽さ」のバランスがとれた、おすすめのコースです。

山頂駅からWallbergmoosalm経由で山麓駅まで下るハイキング

一方、もう少し長めのコースを楽しみたい方には、Wallbergbahnの山頂駅からWallbergmoosalmを経由して、Wallbergbahnの山麓駅(Talstation)まで下山するハイキングルートがおすすめです。

このコースは全長約5km、所要時間はおおよそ1時間半〜2時間程度。
道のりは基本的に下り坂ですが、トレッキングシューズや運動靴を履いてのハイキングが推奨されます。
全体としては初心者向けの整備された道で、ファミリー層にも人気です。

ルートの中間地点にあるWallbergmoosalmは、休憩にぴったりの山小屋レストラン。
バイエルン料理を提供しており、ビールや軽食を楽しみながらアルプスの空気を満喫できます。
テラス席からの眺めも素晴らしく、食事の時間がそのまま旅の思い出になります。

この下山ルートは、登りはロープウェイを使って楽をしつつ、下りは自然の中をしっかり歩きたいという方に最適。
特に晩春から初秋の気候の良い日には、木漏れ日の中を歩く快適なハイキング体験ができます。

Tegernsee・Wallberg訪問のお役立ち情報

アクセス方法

テーガンゼー(Tegernsee)へは、ミュンヘン中央駅からRB57(Tegernsee行)に乗車し、直通で約1時間10分。
Tegernsee駅で下車後、Wallbergbahnへはバス(356番、390番など)で約20分です。
バスの本数は限られているため、事前に時刻表の確認がおすすめです。

Wallbergbahn(ロープウェイ)の利用情報

  • 運行時間:通常は08:45~17:00(季節により異なるため要注意)
  • 料金(往復):大人28ユーロ(2025年6月4日現在)
  • 料金(片道):大人15ユーロ(2025年6月4日現在)
  • 所要時間:約10分で標高約1,620mの山頂駅まで一気に上がります。

※ロープウェイは天候によって運休となる場合があるため、当日の運行情報を公式サイトで確認してから向かうと安心です。

ベストシーズンと天気の注意点

Wallberg周辺は、5月~10月がハイキングに適したシーズンです。
特に6月から9月は高山植物が多く咲き、山頂からの眺めも澄んでいます。

ただし、山の天気は変わりやすく、特に朝霧が発生することも多いため、朝早い時間よりも日中~午後の訪問の方が景色が楽しめる場合があります。

服装と持ち物のアドバイス

  • 歩きやすい靴(スニーカーでも可ですが、登山靴があると安心)
  • 防風ジャケットやレインコート(天候変化に対応)
  • 水分と軽食(山頂や山の中腹にはレストランもありますが、混雑する場合あり)
  • 日焼け止めとサングラス(山頂は日差しが強くなりがち)

ロープウェイの混雑について

夏の週末や祝日は、ロープウェイが非常に混雑するため、できれば午前中早めの時間に訪れるか、平日の訪問をおすすめします。
また、帰りのロープウェイも混み合うことがあるので、下山ハイキングも選択肢に入れておくとスムーズです。

最後に

TegernseeとWallbergは、自然の美しさとアクセスの良さを兼ね備えた、南ドイツ屈指のハイキングスポットです。
ロープウェイで簡単に標高1,600mを超える世界にアクセスできるため、初心者にも安心して楽しめるのが魅力。
山頂からの絶景、趣ある礼拝堂、そして下山しながら楽しむ美味しい空気や食事など、旅の満足度は非常に高いです。

日帰りで気軽に自然を楽しみたい方にも、軽い運動と観光を組み合わせたい方にもぴったりのスポットです。
ぜひ週末や休暇にTegernseeおよびWallbergを訪れてみてはいかがでしょうか。

ゆとり
ドイツ生活6年目のゆとりです。デュッセルドルフで2年半働き、現在は再度ミュンヘンで働いています。過去にミュンヘンで交換留学およびワーホリも体験しました。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次