ドイツといえば、ビール、ソーセージ、そして…「背の高い人が多い国」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
実際にドイツに住んでみると、それが単なるイメージではなく、生活のあらゆる場面で「背の高い人向けに設計されている」と感じることがよくあります。
私自身177cmあるので、ドイツでも平均より少し低いぐらいなのですが、それでもドイツでは 「あれ?日本と何か違う…」 と感じることがあります。
そして、日本では気にならなかったことが、ドイツではちょっとした不便に感じることも。
今回は、そんな「ドイツは背が高い人仕様かも?」と思ったエピソードをいくつか紹介したいと思います。
・ドイツでの生活に興味のある方
1. トイレの便器が高い!洗面台やキッチンの高さも…
ドイツに来てまず驚いたのが、トイレの便器の高さです。
日本の便座より明らかに高く、「あれ、足が床にギリギリつく」と感じたこともあります。
ドイツで暮らす日本人女性の友達からは、「足が床につかないことがあって落ち着かない」と聞いたこともあります。

さらに、洗面台の高さも日本より高めのことが多いです。
手を洗おうとすると、腕をより持ち上げる感じになり、日本の低めの洗面台に慣れているとちょっと違和感を覚えます。
また、洗面台の上に設置されている鏡も、高い位置についていることが多いです。
小柄な人にとっては、身支度をするのも大変です。

そして、キッチンのカウンターも高いことが多いです。
日本の標準的なキッチンの作業台は85cm前後ですが、ドイツでは90cm以上が一般的。
筆者が以前ドイツでキッチンを購入した時も、作業台の高さを92cmにしてオーダーしました。

背の高くない人であれば、料理をしていると「もうちょっと低かったら楽なのに…」と思うでしょう。
逆に、177cmの筆者にとっては腰を深く曲げる必要がないので、ちょうどいい高さです。
もしキッチンの高さが合わないと感じたら、小さな踏み台を使うのもありですね。
2. 洋服や靴のサイズが大きい!日本人に合うものは少数派?
ドイツで服や靴を買おうとすると、サイズ選びがちょっと難しいです。
まず、靴のサイズが全体的に大きい!
ドイツで暮らす日本人女性から聞いた話ですが、ドイツの靴屋では、女性向けの靴でも 39(24.5cm)以上が多く、36.5前後(23cm前後)の小さいサイズが少ないのだそうです。
そのため、場合によっては子供向けの靴を探すことになることも…。

また、洋服も日本のサイズ感とは違います。
ドイツではSサイズを買っても 「え、これ日本のMかLじゃない?」 と思うことが多いです。
特に、袖丈やパンツの丈が長めに作られているので、日本の感覚で選ぶと「裾上げしないと着られない…」ということに。
それでも最近は、H&MやZARAなどのファストファッションブランドで、背の高くない日本人にも比較的合うサイズが見つかることが多いです。
もし合うサイズがなかなか見つからない場合は、日本のブランドが海外向けに展開している店舗(例えばユニクロ)を利用するのも一つの方法ですね。
ちなみに、ドイツにおいてユニクロは、ベルリン、ハンブルク、デュッセルドルフ、ケルン、そしてシュツットガルトに店舗を構えています(2025年3月12日現在)。
電車やバスのつり革や手すりが高すぎる!
ドイツの電車やバスに乗ると、日本の公共交通機関との違いをすぐに感じます。
特につり革や手すりの高さです!
日本の電車には、低めのつり革があって、背の低い人でもつかまりやすい設計になっていますよね。
でも、ドイツではそもそもつり革がないことも多いです。
その代わりにあるのは、頭の上にある手すり。
でもこれが高い位置にあって、小柄な人にはつかまりにくい…。

また、バスの降車ボタンの位置も高めに設計されていることがあり、「あとちょっと手が届かない!」なんてこともあるでしょう。
特に、荷物を持っている時にボタンが押しにくいと感じることが多いです。
もしつり革がない電車に乗ったら、なるべく座席の近くやドア付近の手すりを確保するのがベストですね!
スーパーマーケットの商品棚が高くて、上の段が取れない!
スーパーマーケットに買い物に行くと、思わず「高っ!」と声が出そうになるのが、商品棚の高さです。
日本のスーパーマーケットでは、小柄な人でも手が届きやすい高さに商品が陳列されていますが、ドイツでは棚の最上段にある商品が取れないことがよくあります。
特に、大型スーパーマーケットでは棚がとても高く、小柄な人だと「これは…無理…」となることも。
実際、お年寄りのドイツ人に、棚の最上段にある商品を取ってほしいと頼まれたことが何回かあります(笑)。

ドイツの人たちは親切なので、外国人である私たち日本人が頼んでも大抵は快諾してくれますが、毎回頼むのも気が引ける…。
せめて、踏み台があちらこちらに置いてあれば良いのですが…。
まとめ
ドイツで生活していると、日本とは違う「背の高い人向け設計」に戸惑うことが多々あります。
・便器や洗面台、キッチンの作業台などの高さが高い
・服や靴のサイズ選びが難しく、合うサイズがないことも多い
・電車やバスの手すり、スーパーの棚が高すぎて届かないことがある
とはいえ、こうした違いも「ドイツならではの経験」として楽しむのが一番!
ドイツ生活に慣れれば、それほど気にならなくなることも多いです。
もしドイツへ移住予定の方や、ドイツ生活を始めたばかりの方がいたら、ぜひ 「自分なりの工夫」を見つけてみてくださいね!
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