ドイツのバイエルン州に位置するネルトリンゲン(Nördlingen)は、ロマンティック街道沿いにある魅力的な町のひとつです。
まるで物語の中に迷い込んだかのような中世の街並みが広がり、14世紀に建設された城壁に囲まれた円形の街は、ドイツでも珍しい存在です。
さらに、この町は約1,500万年前に隕石が衝突してできた「リース・クレーター」の中に位置するというユニークな背景も持っています。
城壁の上を歩きながら町を一望したり、歴史的な建造物を巡ったりと、散策するだけで魅力を存分に感じられるネルトリンゲン。
今回は、そんなネルトリンゲンの見どころをご紹介します!
・ドイツやネルトリンゲンへの旅行を計画中の方
・ミュンヘンからの日帰り旅行を検討している方
・ドイツの観光スポットに興味のある方
St.-Georgskirche & Daniel(聖ゲオルク教会 & ダニエル塔)
ネルトリンゲンの街の中心にそびえ立つのが、15世紀に建てられたSt.-Georgskirche(聖ゲオルク教会)です。

この教会の最も特徴的な部分が、高さ約90メートルのDaniel-Turm(ダニエル塔)。
塔の上からは、ネルトリンゲンの美しい円形の街並みと、その周囲に広がるリース・クレーターの風景を一望できます。
ダニエル塔の展望台に登るには、約350段の階段を上らなければなりませんが、その景色はまさに絶景。
晴れた日には、遠くのアルプス山脈まで見渡せることもあります。


また、塔の上では「So G’sell so(友よ、そうだとも)」と書かれた看板が迎えてくれます。
これはネルトリンゲンの象徴的な言葉であり、訪れる人々を温かく迎え入れるメッセージです。
聖ゲオルク教会自体も、見どころが多いゴシック様式の美しい建築です。
静寂の中で歴史を感じることができます。

ネルトリンゲンを訪れたら、ぜひダニエル塔にも登り、街の魅力を存分に堪能してみてください!
Kriegerbrunnen(戦士の泉)
聖ゲオルク教会の近くにあるこのKriegerbrunnen(戦士の泉)は、戦没者を追悼する記念碑として建てられたものです。
装飾が施された噴水の周囲には、戦争で命を落とした兵士たちの名前が刻まれています。
歴史的な背景を持つこの場所は、ネルトリンゲンの静かな一面を感じさせるスポットのひとつです。

Brot- und Tanzhaus(パンとダンスの家)
ネルトリンゲンの歴史的建造物のひとつであるBrot- und Tanzhaus(パンとダンスの家)は、かつてパン職人のギルドの中心地として使われていた建物です。
その名の通り、1階部分はパンの取引や販売が行われ、上階ではダンスイベントや集会が開かれていました。

美しい木組みの外観が特徴的で、ネルトリンゲンの歴史を物語る建築として観光客に人気があります。
Stadtverwaltung Nördlingen(ネルトリンゲン市庁舎)
Stadtverwaltung Nördlingen(ネルトリンゲン市庁舎)は、町の行政機関が置かれている建物ですが、観光スポットとしても価値があります。

正直、周りの他の建物ほどの華やかさはありませんが、建物裏側にある石造りの階段は一見の価値があります。

市庁舎前の広場では、季節ごとにイベントやマーケットが開催され、地元の人々や観光客で賑わいます。
Alte Schranne(旧穀物倉庫)
Alte Schranne(旧穀物倉庫)は、かつて穀物の倉庫として利用されていた建物です。
現在では、レストラン、および地元のイベントや展示会の会場として使われており、週末には市場が開かれることもあります。

歴史的な建物を活用したこの場所は、ネルトリンゲンの伝統と現代の生活が交差するスポットとして親しまれています。
建物に設置されている郵便ポストが、何とも可愛らしいデザインです。

Hafenmarkt(ハーフェンマルクト)
Hafenmarkt(ハーフェンマルクト)は、かつて市場が開かれていた広場で、現在も歴史的な建物が立ち並ぶ趣のある場所です。
広場の周辺にはカフェやショップがあり、観光の合間にひと休みするのにも最適です。

特に、石畳の街並みとカラフルな木組みの家々が織りなす景観は、ネルトリンゲンらしい魅力を感じさせてくれます。

Klösterle(クロスターリェ)
Klösterle(クロスターリェ)は、かつてフランシスコ会の修道院として使われていた建物です。
現在はレストランや宿泊施設、そして文化施設として利用されています。

Baldinger Straße(バルディンガー通り)
Baldinger Straße(バルディンガー通り)は、ネルトリンゲンの旧市街北部を走る主要な通りのひとつです。
通り沿いには、中世の趣を残す木組みの建物や歴史的な商店が立ち並び、散策するだけでも楽しめます。
Baldinger Tor(バルディンガー門)へと続くこの道は、フォトスポットとしても人気です。
また、この通りにはカフェやレストランが点在し、国際色豊かな料理を味わうことができます。
のんびりとした街歩きを楽しみながら、ネルトリンゲンならではの雰囲気を感じられる通りです。

Stadtmuseum im Hl.-Geist-Spital(聖霊病院市立博物館)
Stadtmuseum im Hl.-Geist-Spital(聖霊病院市立博物館)は、かつて病院として使われていた歴史的建物を活用した博物館です。

館内では、ネルトリンゲンの歴史や中世の生活に関する展示が充実しており、特に三十年戦争の資料やリース・クレーターの形成に関する展示は必見。
建物自体も趣があり、歴史好きにはたまらないスポットです!
Gerberviertel(革なめし職人地区)
Gerberviertel(革なめし職人地区)は、中世の時代に革なめし職人たちが暮らしていたエリアで、今でもその雰囲気が色濃く残っています。

石畳の小道と小さな橋、そして運河が入り組んだ街並みは、まるで物語の世界に迷い込んだよう。
特に、木組みの家々が立ち並ぶ風景は、ネルトリンゲンの中でも特に絵になるスポットです!
この地区は、のんびり散策するのにぴったり。
観光地の賑やかさから少し離れた、落ち着いた雰囲気の中で、中世の街の面影を感じてみてください。

Neumühle(ノイミューレ)
Neumühle(ノイミューレ)は、14 世紀に初めて言及され、現在は個人の所有物となっています。
この水車は民間主導で最近改修されたばかりです。

川沿いにひっそりと佇むこの場所は、観光客にはあまり知られていない隠れた名所。
周囲の静かな環境と歴史的な趣が魅力の場所です。
Reimlinger Tor(ライムリンガー門)
ネルトリンゲンの城壁にあるReimlinger Tor(ライムリンガー門)は、かつて防衛の要として機能していた城門のひとつです。
立派な塔が特徴的で、門をくぐった瞬間から中世の雰囲気たっぷりな街並みが広がります。


城壁散策の際には、この門からの景色もぜひ楽しんでみてください。

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