冬の始まりである11月末から12月にかけて、ドイツ各地で街中を彩るクリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt / Christkindlmarkt)が開催されます。
私が暮らすミュンヘンのクリスマスマーケットも、平日週末問わず、地元客や観光客で賑わいます。
冬の寒さが厳しい中、クリスマスマーケットの屋台から漂う甘い香りや色鮮やかなクリスマスの装飾が、訪れる人々を温かく迎えてくれます。
伝統的な屋台グルメや手作りのクリスマス雑貨、ライトアップされた幻想的な雰囲気が楽しめる、地元民にも観光客にも人気の冬のイベントです。
本記事では、私が暮らすミュンヘンの代表的なクリスマスマーケットの見どころやおすすめ情報をわかりやすく紹介します。
・ミュンヘンに最近引っ越してきた方、もしくは近々引っ越す予定の方
・11月下旬もしくは12月にミュンヘンを訪れる予定のある方
・ドイツのクリスマスマーケットに興味のある方
・ドイツのイベントやお祭りに興味のある方
ミュンヘンのクリスマスマーケットの概要
ミュンヘンでは、11月下旬から12月にかけて大小様々なクリスマスマーケット(クリスマス市)が開催されます。
そして、ミュンヘンのクリスマスマーケットは、その多様性と規模が特徴です。
ドイツ各地で行われるクリスマスマーケットの中でも、ミュンヘンのマーケットは有名で、毎年数百万人もの客が訪れます。
ミュンヘンへは日本からの直行便もあり、また主要なマーケットは市の中心部に集中しているため、その訪れやすさも魅力のひとつです。
特に中心部の「Christkindlmarkt am Marienplatz」は、約130以上の屋台が並ぶ大規模なイベントとして毎年多くの人で賑わい、2024年は11月25日から12月24日まで開催されました。
市内の他のクリスマスマーケットもほぼ同じ期間で開催され、多くは12月22日または23日までの開催ですが、例えばミュンヘン空港で開催されるクリスマスマーケットは、「Weihnachts- und Wintermarkt」という名前で2024年も12月29日まで営業していました。

クリスマスマーケットは、地元住民や観光客が伝統的なGlühwein(グリューワイン)や季節のスイーツを楽しみながら、冬の寒さを忘れて過ごすドイツの冬の風物詩です。
寒い日には熱々の屋台フードや甘い飲み物は欠かせません。
ちなみに、ドイツ語圏のクリスマスマーケットについて調べると、「Weihnachtsmarkt(ヴァイナハツマルクト)」と名付けられたものもあれば、「Christkindlmarkt(クリストキントルマルクト)」と名付けられたものもあることに気が付きます。
両者は、基本的に同じ意味で使用されることが多いようです。
ただし、厳密には「Weihnachtsmarkt」は一般的なクリスマスマーケット全般を指す言葉で、「Christkindlmarkt」はキリストの子供を意味する「Christkind」から派生しており、より宗教的な背景を持つことがあります。
ドイツ博士ドイツの中でも保守的であるバイエルン州に属するミュンヘンでは、「Christkindlmarkt」という名称がより好まれているようだよ!
クリスマスマーケットの定番商品
クリスマスマーケットの定番商品:食品
グリューワイン(Glühwein)とホットドリンク
ドイツのクリスマスマーケットと言えば、まず思い浮かべるのが「Glühwein(グリューワイン)」です。
これは赤ワインにシナモンやクローブ、オレンジピールなどのスパイスを加えて温めた飲み物で、寒い冬の日には欠かせません。
アルコールが苦手な人には、「Kinderpunsch(キンダープンシュ)」と呼ばれるグリューワインのノンアルコール版も人気です。
これも同様にスパイスが効いていて、甘くて温かい味わいが特徴です。



白ワインのグリューワインもあるよ!


ソーセージや屋台グルメ
ドイツのクリスマスマーケットでは、「Bratwurst(ブラートヴルスト)」などのドイツのソーセージ(料理)も定番です。
これらは、焼きたての状態で提供され、パンに挟んで食べることが多いです。


また、ミュンヘンなど南ドイツを中心に、「Flammkuchen(フラムクーヘン)」という薄焼きピザのようなものを見かけることもあります。
これは、とても薄く伸ばしたパン生地に、フロマージュ・ブランなどのチーズもしくはサワークリームを塗り、玉ねぎやハムなどをトッピングして焼いた料理です。
焼きたてをその場で食べ歩きできるのもマーケットの魅力です。


伝統的なスイーツ・お菓子
「Lebkuchen(レープクーヘン)」というジンジャーブレッドや、「Stollen(シュトレン)」というドライフルーツやナッツが入った甘いクリスマスケーキも人気です。
シュトレンは長期間保存が可能であり、買ったその場で食べるというよりは自宅に持ち帰って食べたり、プレゼントにしたりします。




ミュンヘンのマーケットでは、これらの伝統的なスイーツが様々な種類、サイズで販売されており、食べ歩きやお土産にぴったりです。
酒類
さらに、「シュナプス」や「リキュール」といった地元のアルコール飲料を小瓶に詰めた商品もギフトとしてよく売られています。
これらは、美しいラベルやパッケージが施され、特別感を演出しています。
クリスマスマーケットの定番商品:クラフト・ギフト雑貨
ミュンヘンのクリスマスマーケットでは、食品以外にもさまざまな手作りの工芸品が売られています。
特に人気なのが、クリスマスツリーのオーナメントです。
木製、ガラス製、金属製など、多種多様で色とりどりの装飾がクリスマスマーケットの屋台に並びます。


ミュンヘンのあるバイエルン地方では、伝統的な木彫りの人形や、クリスマスのシンボルである「Schwibbogen(シュヴィッブボーゲン)」というアーチ型のキャンドルスタンドも人気です。
これらの工芸品は、職人によって手作りされているものも多く、一つひとつに細かいディテールが施されています。


また、「Nussknacker(くるみ割り人形)」や「Weihnachtspyramide(クリスマスピラミッド)」なども人気で、様々なデザインや大きさのものが見られます。
加えて、地元の職人が作る「ハンドメイドキャンドル」や「キャンドルホルダー」も、冬のギフトとして人気があります。
クリスマスマーケットならではの特別な香りや風合いを持つこれらの品々は、見ているだけでも楽しく、購入する人も少なくありません。




ミュンヘンの代表的なクリスマスマーケット
ここからは、ミュンヘンの代表的なクリスマスマーケットを具体的にご紹介します。
Christkindlmarkt am Marienplatz ~ミュンヘン最大のクリスマスマーケット~
ミュンヘンで最も有名なクリスマスマーケットは、間違いなく「Christkindlmarkt am Marienplatz」です。
ミュンヘンの中心地であるマリエン広場で開催されるこのマーケットは、長い歴史を持ち、14世紀頃から続くと言われています。
毎年、広場の中央(新市庁舎前)に高さ20メートルを超える巨大なクリスマスツリーが立てられ、約3,000個の電飾で美しく飾られます。
このツリーは、ミュンヘン近郊の森で厳選された木を使用しており、地域のシンボルとして多くの人々に愛されています。


開催期間とアクセス
2024年の「Christkindlmarkt am Marienplatz」は、11月25日から12月24日まで開催されました。
午前10時から午後9時(日曜日は午後8時)まで営業し、最終日の12月24日は午後2時頃まで営業していたようです。
マリエン広場はミュンヘンの主要な観光地でもあるため、アクセスも非常に良好で、地下鉄(U3またはU6)および近郊列車のSバーンのMarienplatz駅からすぐです。
そのため、時間のない旅行者にもおすすめです。
見どころ
マリエン広場のクリスマスマーケットでは、130以上の屋台が並び、伝統的なクリスマス飾り、手作りの工芸品、そして美味しいドイツの冬の食べ物が楽しめます。
また、日曜日から木曜日の夕方には、新市庁舎のバルコニーからクリスマスキャロルの演奏があり、訪れる人々を楽しませてくれます。
このイベントは、地元の人々にとっても冬の楽しみのひとつであり、特に家族連れやカップルに人気です。
参考サイト
https://www.christkindlmarkt-muenchen.de






Weihnachtsdorf im Kaiserhof der Residenz ~王宮の中庭のクリスマスマーケット~
レジデンツとも呼ばれる王宮の中庭で開催される「Weihnachtsdorf(クリスマス村)」は、ミュンヘンのクリスマスマーケットの中でも特にエレガントな雰囲気が特徴です。
レジデンツは、かつてバイエルン国の王家が住んでいた場所で、その歴史的建造物の中で行われるマーケットは、一味違った高級感を感じさせます。


開催期間とアクセス
2024年は、11月18日から12月22日まで開催されました。
午前11時から午後9時まで営業し、最終日の12月22日は午後8時まで営業していたようです。
アクセスは、地下鉄(U3、U4、U5およびU6)のOdeonsplatz駅から徒歩1分の他、Marienplatz駅からも徒歩8分程度と便利な場所です。
広場に入ると、木造の小屋が立ち並び、まるで小さな村に迷い込んだかのような雰囲気が漂います。
見どころ
この「Weihnachtsdorf」の魅力は、他のマーケットとは異なる洗練された雰囲気と品揃えにあります。
ここでは、伝統的なバイエルンの食品や、職人による手作りの工芸品が多く販売されており、珍しいアイテムを探している方にもおすすめです。
特に、手作りのジュエリーやクリスマスデコレーションが豊富に揃っています。
参考サイト
https://www.dasweihnachtsdorf.de




Mittelaltermarkt auf dem Wittelsbacherplatz ~中世の世界観が楽しめる個性派クリスマスマーケット~
Wittelsbacherplatz(ヴィッテルスバッハ広場)で開催される中世風クリスマスマーケットは、ミュンヘンの中でも一風変わったクリスマスマーケットです。
中世の雰囲気を再現しており、出店者は中世風の衣装を着用し、屋台も古風なデザインで飾られています。


開催期間とアクセス
2024年は、11月25日から12月23日まで開催されました。
午前11時から午後9時まで営業し、初日の11月25日は午後6時から営業していました。
アクセスは、地下鉄(U3、U4、U5およびU6)のOdeonsplatz駅から徒歩約2分です。
また、マリエン広場からも徒歩圏内です。
見どころ
このクリスマスマーケットの魅力は、まるで中世の時代にタイムスリップしたかのような体験ができることです。
伝統的な中世の音楽や、火を使った調理の実演などが行われ、訪れる人々を魅了します。
特に「Feuerzangenbowle」というラム酒を加えたホットワインは、このマーケットの名物です。
また、蜂蜜酒(Met) やハーブ入りの温かいドリンクなど、中世風の飲み物を多く販売。
食べ物も素朴でボリューム感のある肉料理が多く、一風変わったマーケットを求める人におすすめです。
参考サイト
https://www.mittelaltermarkt-muenchen.de




Christkindlmarkt am Chinesischen Turm ~イングリッシュガーデンで楽しむ開放的なクリスマスマーケット~
「Christkindlmarkt am Chinesischen Turm」は、ミュンヘンのEnglischer Garten(イングリッシュガーデン)の一角にあるChinesischen Turm(中国塔)周辺で開催される、自然に囲まれたクリスマスマーケットです。
市街地のマーケットと比べると規模はやや小さめですが、その分混雑が少なく、落ち着いて楽しめるのが大きなポイント。
特に昼間は、公園を散歩しながら立ち寄る地元の人が多く、観光色が控えめなのも特徴です。
このエリアは、夏にはビアガーデンとして人気がありますが、冬にはクリスマスマーケットとして生まれ変わります。


開催期間とアクセス
2024年の開催期間は、11月27日から12月22日までの毎週水曜日から日曜日まででした。
例年、月曜日と火曜日は開催していないのでご注意ください!
2024年は、水曜日から金曜日は午前11時30分から午後8時30分まで営業し、土曜日と日曜日は午前11時から営業していました。
地下鉄のU3およびU6のGiselastraße駅から徒歩で約12分、もしくはバスで約4分です。
見どころ
このクリスマスマーケットは、ミュンヘンの広大な公園内に位置し、自然の中でリラックスしながら楽しめるマーケットです。
地元の職人による手作りのクリスマス飾りやお菓子が販売されています。
特に、木製のオーナメントやキャンドルホルダーなど、温かみのある商品が魅力です。
また、家族向けのアクティビティや子ども向け商品も多く、ファミリー層にも人気があります。
都会の喧騒から少し離れて、「静かにクリスマスの雰囲気を味わいたい」という人におすすめのマーケットです。
参考サイト
https://weihnachtsmarkt-chinaturm.de/




Neuhauser Weihnachtsmarkt am Rotkreuzplatz ~地元密着型で居心地の良いクリスマスマーケット~
Neuhausen地区のRotkreuzplatz(ロートクロイツ広場)という場所で開催されるこのクリスマスマーケットは、地元住民に愛される小規模でアットホームなマーケットです。
規模は控えめですが、その分アットホームな雰囲気があり、近所の人たちが仕事帰りに立ち寄ってグリューワインを楽しむ姿が多く見られます。
屋台の内容は定番のものが中心で、ソーセージ、焼き栗、甘いお菓子など「これぞクリスマスマーケット」というラインナップ。
派手さはありませんが、日常に溶け込んだドイツの冬の風景を感じられる場所です。


開催期間とアクセス
2024年は、11月25日から12月23日まで、毎日午前11時から午後8時30分まで開催していました。
ただし、初日である11月25日は午後2時に営業が始まったようです。
地下鉄のU1およびU7のRotkreuzplatz駅からすぐの場所にあります。
見どころ
このマーケットの魅力は、手作りの工芸品や地元のアーティストが作るユニークな商品です。
特に、地元の家族が出店している小さな屋台が多く、クリスマスの温かみを感じさせてくれます。
また、小さな子どもをターゲットにした屋台や遊具などもあるため、家族連れには特におすすめです。
参考サイト
http://www.weihnachtsmarkt-muenchen-neuhausen.de/
最後に
複数あるミュンヘンのクリスマスマーケットも、それぞれ異なる特徴と魅力を持っています。
どのマーケットも、ドイツの伝統的な雰囲気とホスピタリティを感じられる素晴らしい場所です。
観光客だけでなく、地元の人々にとっても大切な冬のイベントであり、訪れる人々に忘れられない思い出を提供します。
皆さんもぜひ、ミュンヘンのクリスマスマーケットで特別な冬のひとときをお楽しみください。


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