日本とドイツの文房具の違いとは?ドイツでも売られている日本製文房具

文房具は日常生活の一部として、多くの人にとって馴染み深いアイテムです。

しかし、国によって使われる文房具には違いがあります。
特に、日本とドイツの文房具は、そのデザインや機能性において異なる特徴を持っています。

本記事では、日本とドイツの文房具の違いについて詳しく紹介し、さらに日本製の文房具がドイツでどのように評価されているのかについてもご紹介します。

この記事は、こんな人におすすめ!

・ドイツでの生活に興味のある方
・ドイツの文房具に興味のある方

目次

日本の文房具の特徴

日本の文房具は、品質の高さに加え、ユーザーのニーズをしっかりとらえた多機能かつ豊富なデザインで世界的に知られています。
特に、次のような特徴があります。

多機能性と細やかな工夫

日本の文房具は、ユーザーの多様なニーズに応える多機能なデザインが特徴です。
例えば、シャープペンシルの中には「クルトガ」シリーズのように芯が常に尖った状態を保つ機能がついているものがあります。
また、ボールペンの中には、ペンの後部に付いているゴムで書いた文字を擦ることで消せる「フリクション」などがあります。

デザインの豊富さ

日本では、文房具がファッションアイテムとしての側面も持っています。
そのため、可愛いキャラクターがデザインされたものや、シンプルでスタイリッシュなものまで、様々なデザインが揃っています。

品質の高さ

紙質の良いノートやインクのにじみにくいペン、切れ味の非常に良いハサミやカッターなど、日本製の文房具は細部までこだわりがあり品質が高いと感じます。

ドイツの文房具の特徴

一方で、ドイツの文房具もまた異なる特徴を持っています。
ドイツ製の文房具は、そのシンプルさと耐久性が強調されることが多いです。

シンプルなデザイン

ドイツでは、機能的かつシンプルなデザインが主流です。
例えば、定番のLAMYの万年筆やSTABILOのマーカーは、シンプルなデザインが特徴の一つであり、老若男女問わず使える商品です。

耐久性と実用性

ドイツ製の文房具は、耐久性が高いことでも知られています。
ペンやシャープペンシルのようなものは、長く使えることが重視されているようであり、頑丈な作りになっていることが多いです。
例えば、筆者も以前友人宅で使った経験のあるFaber-Castellの色鉛筆は、折れにくく、長期間使える品質の良さが特徴です。

エコフレンドリーな製品

環境保護に対する意識が高いドイツでは、再生紙を使用したノートや、リサイクルプラスチックから作られたペンなど、エコフレンドリーな製品が多くあります。

日本とドイツの文房具の違い

日本とドイツの文房具には、以下のような具体的な違いがあります。

ペンの違い

日本とドイツの文房具の違いを語る上で、ペンのデザインに関する違いは欠かせません。

日本では、スリムで持ちやすいペンが多く、特にシャープペンシルやボールペン、さらにはジェルインクペンに至るまで、細くて軽量なデザインが主流です。
このような軽量でスリムなデザインのペンは、小回りが利くため、ノートや手帳に細かい文字を書くのにも適しています。
例えば、ボールペンの「Sarasa」や蛍光マーカーの「Prefix」などは、スリムなデザインが特徴の一つで、滑らかな書き心地だけでなく、筆箱の中でかさばらないという点でも大変優れています。

ドイツ博士

日本では、細かい字を書くことが多いから、小回りの利くスリムで軽いペンが好まれがちだよ!

一方で、ドイツのペンは、全体的に太めでしっかりとした作りのものが多いです。
特に、蛍光マーカーでその特徴が顕著にみられ、例えばSTABILOのマーカーは、ずんぐりむっくりな横幅の広いデザインをしています。
また、LAMYの万年筆も、握りやすさを重視したと思われる太めのボディが特徴です。

ドイツの製品は、耐久性や疲れにくさを重視していることが多く、書き心地だけでなく、長時間使用しても疲れにくいようにデザインされています。
しかし、その分、バッグに入れるとかさばると感じることも多々あります。
日本のスリムなデザインに慣れている人にとっては、ドイツのペンが「大きくて重い」と感じられることがあるでしょう。

ドイツ博士

ドイツでは、はっきりとした字や線を書くために、太くてしっかりとしたペンが好まれることが多いよ!

疑問ちゃん

そういえば、ボールペンの芯の太さも、ドイツでは0.7mmとか1.0mmのような太いものが人気があるわ!

消しゴムの違い

日本とドイツの消しゴムには、いくつか特徴的な違いがあります。

まず、日本の消しゴムは柔らかくて消しやすく、消しカスが細かくまとまりやすいのが特徴です。
特に、「MONO」などの消しゴムが、老若男女問わず人気です。
ドイツ製の消しゴムは、硬めで耐久性があり長持ちしますが、日本の消しゴムと比べると消し具合が少し劣ることがあります。

ドイツ博士

僕は、ドイツで有名なFaber-Castell社の消しゴムを使ったことがあるけど、日本のMONOの消しゴム程は良く消えなかった覚えがあるな。

疑問ちゃん

私は、日本とドイツだけに限らず、アメリカやオーストラリアの消しゴムも旅行時に買って試してみたことがあるけど、日本の消しゴムの消しやすさに逆に感動したわ!

また、日本には、食品や動物の形をしたユニークなデザインの消しゴムに加え、香り付きの消しゴムも種類豊富にあり、特に子供に人気です。
一方、ドイツではシンプルで実用性重視のデザインが多く、悪く言えば遊び心のないデザインが一般的です。
こうした違いは、それぞれの国の文化や需要の違いを反映していると言えるでしょう。

ノートおよびルーズリーフの違い

日本のノートやルーズリーフは、紙質が滑らかで薄く、ペンのインクがにじみにくい特徴があります。
また、方眼やドット罫などのデザインが多く、細かい書き込みに便利です。

ドイツのノートは、紙がやや厚めで、表面がざらついていることが多く、万年筆などで書くのにより適しています。
また、ドイツではA4サイズが標準的で、B5サイズが主流である日本よりもやや大きめです。
ルーズリーフは、ドイツでは日本よりも使用頻度が低く、バインダーにセットされた紙が主流です。

疑問ちゃん

私がドイツで交換留学した時も、ルーズリーフを使っている現地学生は見かけなかったわ!

ドイツで売られている日本製文房具

試しに、ドイツ版Amazonである、Amazon.deで日本製文房具を検索してみました。

その結果として、ゼブラ社の「サラサ」やぺんてる社の「エナージェル」、パイロット社の「フリクション」などがすぐに見つかりました。
いずれも大変多くのレビューが寄せられており、評価も5点満点中4.7程度と非常に良いことから、ドイツ人からも高評価を得ていることがわかります。
また、トンボ鉛筆社の消しゴム「MONO」も、多くの方に購入されており、評価も5点満点中4.8と大変良いです。

このように、日本でも人気の商品は、Amazon.deを通じてドイツでも簡単に購入することができますが、デパートや文房具屋などでも購入可能です。
また、無印良品はドイツでも「MUJI」というブランドで展開しており、無印良品らしいシンプルなデザインの文房具は、ドイツでも購入可能です。

ドイツ博士

ただし、いずれも日本から輸入した物だから、日本よりも値段が高いよ!

まとめ

・日本の文房具は、ユーザーの多様なニーズに応える多機能かつ豊富なデザインに特徴がある。
・ドイツの文房具には、シンプルかつ耐久性が高いという特徴がある
・日本のペンはスリムでかさばらないデザインであるのに対し、ドイツのペンは太くてしっかりとした作りであり、かさばりがちである。
・ドイツでは、芯の太いボールペン(0.7mm以上)が一般的である。
・ドイツでも、文房具屋だけでなく、Amazon.deやデパート、無印良品などで定番の日本の文房具を購入できる。

日本とドイツの文房具には、それぞれの国の文化や価値観が反映されています。
日本製の文房具は、その細やかな工夫や高い品質が海外でも評価され、ドイツでも多くのファンを獲得しているようです。

日本からのお土産やプレゼントとして、ドイツ在住の日本人や現地人に渡すのもおすすめです!
(ただし、ドイツで現地の人にペンを渡す場合には、芯の太さが0.7mm以上のものを渡すことをおすすめします。)

ゆとり
ドイツ生活5年目のゆとりです。デュッセルドルフで2年半働き、現在は再度ミュンヘンで働いています。過去にミュンヘンで交換留学およびワーホリも体験しました。
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