パッサウ(Passau)の魅力あふれる観光スポットを巡る旅

ドイツとオーストリアの国境に位置する美しい街、パッサウ(Passau)
三つの川、ドナウ川、イン川、イルツ川が交わるこの街は、「三つの川の街(Drei-Flüsse-Stadt)」として有名です。
歴史的な建築と豊かな自然が調和した景観が、訪れる人々を魅了します。

今回は、ヨーロッパ在住の日本人やドイツ旅行を計画中の方々に向けて、パッサウの必見スポットをご紹介します。
ミュンヘンからローカル鉄道の特急(RE)2時間強でアクセスできますので、ミュンヘンからの日帰り旅行も可能です!

この記事は、こんな人におすすめ!

・パッサウへの旅行を計画中の方
・バイエルン州に引っ越してきたばかりの方、またはバイエルン州への引っ越しを検討中の方
・ドイツの観光スポットに興味のある方

目次

Dom St. Stephan(聖シュテファン大聖堂)

Dom St. Stephan(聖シュテファン大聖堂)は、パッサウの旧市街にそびえ立つ荘厳なバロック様式の大聖堂で、ドナウ川とイン川の合流地点からすぐの場所にあります。

大聖堂の見どころは、世界最大級のパイプオルガンで、17,974本のパイプを持つこのオルガンは音楽愛好者には一見の価値があります。
また、内部は、黄金の装飾が施された天井や、精巧な彫刻が施された祭壇が豪華で圧巻です。

ドイツ博士

パイプオルガンは、筆者が訪れた2024年11月5日は大聖堂内の工事のために見ることができなかったよ…。

疑問ちゃん

でも、私はこんなに豪華な天井を今までに見たことが無かったから、とっても感動したわ!

建物自体は、17世紀にイタリアの建築家カルロ・ロドゥルゴによって設計され、イタリアン・バロックの影響を色濃く受けています。
ここではコンサートも頻繁に開催され、壮麗な音楽体験が楽しめます。
訪問者は歴史的な雰囲気と音楽の芸術を堪能し、心洗われるような時間を過ごせるでしょう。

Dom St. Stephan(外観)
Dom St. Stephan(外観)
Dom St. Stephan(内観)1
Dom St. Stephan(内観)1
Dom St. Stephan(内観)2
Dom St. Stephan(内観)2

名称:Dom St. Stephan(聖シュテファン大聖堂)
住所:Domplatz, 94032 Passau
公式サイト:https://www.bistum-passau.de/dom-kultur/dom-st-stephan-passau
拝観料:無料(2024年11月6日現在)

Veste Oberhaus(オーバーハウス城)

Veste Oberhaus(オーバーハウス城)は、パッサウを見下ろす高台にそびえる中世の要塞で、1219年にバイエルン公の命令で建てられました。
長い歴史の中で、何度も戦争や占領を経験し、そのたびに改修されてきました。

Veste Oberhaus中庭1
Veste Oberhaus中庭1
Veste Oberhaus中庭2
Veste Oberhaus中庭2

現在は、パッサウ市立博物館が入っており、地域の歴史や中世の生活を学べる展示が充実しています。
博物館内の展示は、考古学的な発掘品や古代の武器など、興味深いものばかりです。
博物館にあまり興味のない筆者ではありますが、カタツムリの貝殻などが中世において歯磨き粉として利用されたという事実には驚かされました!

17~18世紀に使用された貿易関連書類
17~18世紀に使用された貿易関連書類
16世紀のルター聖書
16世紀のルター聖書
博物館内の様子
博物館内の様子
博物館内の美術品
博物館内の美術品
中世において歯磨き粉として利用されたカタツムリの貝殻
中世において歯磨き粉として利用されたカタツムリの貝殻

Georgskapelle(ゲオークチャペル)という小さなチャペルも、城の建物内に存在しています。

また、要塞の展望台は絶好のフォトスポットでもあります。
パッサウの旧市街を高台から見下ろすことができる他、三つの川が交わるDreiflüsseeck(三川合流地点)も眺めることができるなど、パッサウの街を一望できます。

Veste Oberhausの展望台からの眺め
Veste Oberhausの展望台からの眺め

レストラン(Das Oberhaus)も併設されているので、そこで景色を眺めながら一息つくのもおすすめです。
シュヴァイネハクセ(Schweinshaxe)、ケーゼシュペッツレ(Käsespätzle)、カイザーシュマーレン(Kaiserschmarren)などのドイツ語圏の料理を堪能することができます!

名称:Veste Oberhaus(オーバーハウス城)
住所:Oberhaus 125, 94034 Passau
公式サイト:https://www.oberhausmuseum.de/
拝観料:大人5ユーロ、小人2ユーロ(2024年11月6日現在)

Stadtpfarrkirche St. Paul(聖パウル市教会)

Stadtpfarrkirche St. Paul(聖パウル市教会)は、パッサウの中心部に位置し歴史的に重要な存在です。

この教会は1666年から1678年にかけてバロック様式で再建されました。
内装には繊細なスタッコ装飾が施され、特に1910年に行われた内装改修が印象的です。
祭壇や天井画が壮麗な雰囲気を醸し出し、訪れる人々に深い感銘を与えます。

教会の建築は、17世紀のバロック建築を象徴する要素が随所に見られ、静かに祈りを捧げたり、芸術的な美しさを堪能したりするのに最適な場所です。

Stadtpfarrkirche St. Paul(外観)
Stadtpfarrkirche St. Paul(外観)
Stadtpfarrkirche St. Paul(内観)
Stadtpfarrkirche St. Paul(内観)

名称:Stadtpfarrkirche St. Paul(聖パウル市教会)
住所:Steinweg 15, 94032 Passau
公式サイト:https://tourismus.passau.de/passau-sehen-erleben/sehenswuerdigkeiten-in-passau/stadtpfarrkirche-st-paul/
拝観料:無料(2024年11月6日現在)

Dreiflüsseeck(三川合流地点)

ドナウ川イン川イルツ川が交わる場所、Dreiflüsseeck(三川合流地点)は、パッサウならではの自然の魅力を楽しめるスポットです。
ここでは、三つの異なる川の流れが一望でき、川ごとに色の違いが見られることもあります。

川辺を歩いたり、ベンチに座って風景を眺めたりするのがおすすめです。
また、観光ボートツアーも人気で、川の上から街を眺めるユニークな体験ができます。

先程ご紹介したVeste Oberhaus(オーバーハウス城)の展望台からも、この場所を綺麗に見ることができますので、そちらもぜひ訪れてみてください!

疑問ちゃん

ドイツ西部のコブレンツでも、街中で川が合流する地点(Deutsches Eck)があるよ!

DreiflüsseeckをVeste Oberhaus(オーバーハウス城)の展望台から見下ろす
DreiflüsseeckをVeste Oberhaus(オーバーハウス城)の展望台から見下ろす
Dreiflüsseeck
Dreiflüsseeck
Dreiflüsseeckにある碇
Dreiflüsseeckにある碇

名称:Dreiflüsseeck(三川合流地点)
住所:94032 Passau
公式サイト:https://tourismus.passau.de/passau-sehen-erleben/sehenswuerdigkeiten-in-passau/dreifluesseeck

Schaiblingsturm(シャイブリング塔)

Schaiblingsturm(シャイブリング塔)は、15世紀にイン川沿いに建てられた中世の防御塔で、その円形のフォルムが特徴的です。
歴史的な建造物として、イン川のほとりに立つ姿は絵画のように美しく、パッサウの写真スポットとしても人気です。

塔の周辺にはイン川沿いの遊歩道「Innkai(インカイ)」が広がり、散歩やサイクリング、さらには写真撮影にも最適です。
川の風を感じながらのんびりと過ごすのは、パッサウでの至福のひとときです。
自然と歴史が調和する風景をぜひ堪能してみてください!

Schaiblingsturm
Schaiblingsturm
イン川沿いの景色1
イン川沿いの景色1
イン川沿いの景色2
イン川沿いの景色2

名称:Schaiblingsturm(シャイブリング塔)
住所:Innkai, 94032 Passau
公式サイト:https://tourismus.passau.de/passau-sehen-erleben/sehenswuerdigkeiten-in-passau/schaiblingsturm/

Glasmuseum Passau(ガラス博物館)

Glasmuseum Passau(ガラス博物館)は、世界有数のガラス工芸品のコレクションを誇る施設です。
ボヘミアガラスを中心に、約30,000点以上の作品が展示されています。

19世紀から20世紀初頭にかけてのガラス工芸の変遷を学べるだけでなく、繊細なデザインや色彩の美しさに感動すること間違いなしです。

この博物館は、歴史のホテルである「Hotel Wilder Mann」内に位置しています。
ガラスの芸術に触れながら、心の豊かさを感じられるスポットです。

ドイツ博士

隣にある旧市庁舎とHöllgasseという小道も、写真スポットとしておすすめだよ!

Glasmuseum Passau(外観)
Glasmuseum Passau(外観)

名称:Glasmuseum Passau(ガラス博物館)
住所:Schrottgasse 2, 94032 Passau
公式サイト:http://www.glasmuseum.de/
入館料:大人8ユーロ、小人6ユーロ(2024年11月6日現在)

Roman Museum Castle Boiotro(ボイオトロ城ローマ博物館)

Roman Museum Castle Boiotro(ボイオトロ城ローマ博物館)は、古代ローマ時代の遺跡を基にしたユニークな博物館です。
ここでは、かつてローマ帝国がこの地で築いた要塞の歴史を詳しく知ることができます。

展示には、考古学的な発見物や当時の生活を再現した資料が揃い、子供から大人まで楽しめる内容です。
歴史好きにはたまらないスポットで、パッサウが長い歴史の中でどのように発展してきたかを学ぶ良い機会になります。

Roman Museum Castle Boiotro (外観)1
Roman Museum Castle Boiotro (外観)1
Roman Museum Castle Boiotro (外観)2
Roman Museum Castle Boiotro (外観)2

名称:Roman Museum Castle Boiotro(ボイオトロ城ローマ博物館)
住所:Lederergasse 43-45, 94032 Passau
公式サイト:https://tourismus.passau.de/passau-sehen-erleben/museen-in-passau/roemermuseum-kastell-boiotro/
入館料:大人4ユーロ、小人2ユーロ(2024年11月6日現在)

ScharfrichterHaus Passau(シャーフリヒター・ハウス)

ScharfrichterHaus Passau(シャーフリヒター・ハウス)は、地元の文化とアートが集うパッサウの名所です。

この建物の由来は、かつてこの建物内に刑務所が存在しており、死刑執行人(Scharfrichter)がここで仕事をしていたという伝説から来ているようです。

現在ではコンサートやキャバレーなどのパフォーマンスが行われるアートスペースとなっています。
ユニークな歴史を持つこの場所は、ドイツ語圏でも有名なキャバレーの舞台として、数多くのアーティストが活躍してきました。

パッサウの文化を肌で感じることができるスポットとして、ぜひ訪れてみてください!

ScharfrichterHaus Passau(外観)
ScharfrichterHaus Passau(外観)

名称:ScharfrichterHaus Passau(シャーフリヒター・ハウス)
住所:Milchgasse 2, 94032 Passau
公式サイト:https://scharfrichterhaus.de/

ゆとり
ドイツ生活5年目のゆとりです。デュッセルドルフで2年半働き、現在は再度ミュンヘンで働いています。過去にミュンヘンで交換留学およびワーホリも体験しました。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次