日本の公衆トイレは、至る所にあるうえ、清掃もきちんとされていることが多く大変便利です。
大きなターミナル駅だけでなく、小さな無人駅にもトイレが設置されていることが多いです。
また、富士山山頂など余程辺鄙な場所でない限りは、無料で利用できます。
ただし、ドイツのトイレは、残念ながら日本ほど便利かつ快適ではないことが多いです。
今回は、そんなドイツの公衆トイレ事情についてご紹介します。
・ドイツへの旅行を予定している方、または検討中の方
・ドイツに引っ越してきたばかりの方、または近々ドイツに引っ越す予定の方
・ドイツの公衆トイレ事情に興味のある方
ドイツの公衆トイレは基本有料
日本とは異なり、ドイツの公衆トイレは有料である場合が大半です!
一部無料で開放されている公衆トイレもありますが、それは例外的な存在です。
基本的には、0.50~1ユーロ程度を支払わないと使用できません。
機械で支払いをする場合もあれば、入口付近にいるおばちゃんもしくはおじちゃんに、直接支払う場合もあります。
最近は、クレジットカードやデビットカードで支払えることも多くなりましたが、いまだに現金での支払いのみ受け付けている公衆トイレも多くあります。
また、支払い方法が現金のみの場合、お釣りが返ってこない場合も多くあります。
そのため、普段から小銭を持っているといざという時に便利です!
ドイツで一般的な有料トイレ
駅や観光地のトイレ
大規模な駅や観光地では、トイレ使用に0.50〜1ユーロの料金がかかることが大半です。
入口に自動改札機が設置されており、支払うとゲートが開く仕組みになっていることが多いです。
クレジットカードなど、カードでの支払いも一般的には可能です。
Sanifair
ドイツの高速道路のサービスエリアや一部の公共施設で見られるSanifairというトイレは、0.70ユーロ程度の料金が一般的です。
支払い後に0.50ユーロ相当のバウチャーが発行され、これを利用してサービスエリア内のショップやレストランで割引として使用できます。
rail & fresh
後ほど説明するように、主要駅にはrail & freshというトイレが設置されていることが多くあります。
1ユーロの料金が一般的で、現金およびクレジットカードで支払いが可能です。
支払い後に0.50ユーロ相当のバウチャーが発行され、これを利用して駅構内のショップやレストラン等で割引として使用できます。
稀にある無料のトイレ
ショッピングセンターやデパート
大規模なショッピングセンターやデパートのトイレは無料の場合が多いです。
ただし、清潔さや設備の質は施設によります。
公共施設
一部の市役所や図書館、公園などには無料のトイレがあります。
また、空港にあるトイレも無料で利用できます。
ただし、清掃状態が良くない場合もあるため注意が必要です。
清潔さに欠けることが多いドイツのトイレ
小規模施設および街中
小さな駅や街中にある公衆トイレ
小規模な駅や街中にある公衆トイレでは、清掃が行き届いていない場合があります。
特に週末や祝日には清掃頻度が低くなることがあるため、緊急でない場合は、利用前に清潔さを確認することをお勧めします。
有料なのに汚いと、日本人としては特に納得いかないよね…。
大規模施設および観光地
駅や空港
デュッセルドルフ中央駅やミュンヘン空港などの大規模施設では、トイレの清潔さは比較的高い水準が保たれています!
定期的な清掃が行われており、手洗い場やドライヤーなどの設備も整っています。
観光地
人気観光地にあるトイレは、多くの利用者が快適に利用できるよう、清潔さが維持されている場合が多いです。
清掃員が定期的に巡回し、清掃を行っているようです。
暗証番号システムを導入しているトイレ
カフェやファストフードのチェーン店
スターバックスやマクドナルドなどのチェーン店では、トイレの使用に暗証番号が必要なことが一般的です。
注文時に発行されるレシートに暗証番号が記載されており、トイレ入口のキーパッドに入力することで利用できます。
つまり、そのお店で何かを購入しないとトイレを利用できないような仕組みになっています。
優しい店員や面倒くさがりの店員の場合は、そのお店で何も購入していないお客さんにも暗証番号を教えてくれることがあるよ(笑)
個人経営のカフェやレストラン
チェーン店でない個人経営のカフェやレストランでも、トイレの不正利用を防ぐために暗証番号を導入している場合があります。
店員に直接尋ねて番号を教えてもらうこともあります。
お店によっては、0.50~1ユーロ程度を支払えば、トイレだけを利用させてくれることもあります。
私も以前急に腹痛に襲われた際に、たまたま近くにあったケバブ店で1ユーロを支払って、トイレだけ利用させてもらったことがあるよ!
主要駅にしか設置されていないトイレ
主要駅
ミュンヘン中央駅やベルリン中央駅などの主要な鉄道駅には、有料の公衆トイレが設置されています。
清潔さが保たれており、利用者が多いために頻繁に清掃されています。
ただし、お金を払っているのに日本の公衆トイレと同じレベルのトイレだから、日本人としては不満に思うこともあるかも…。
先述の通り、各都市の中央駅など主要な鉄道駅には、rail & freshというトイレが設置されていることが多くあります。
1ユーロの料金が一般的で、現金およびクレジットカードで支払いが可能です。
支払い後に0.50ユーロ相当のバウチャーが発行され、これを利用して駅構内のショップやレストラン等で割引として使用できます。
中小規模の駅
地下鉄駅を含む中小規模の駅、つまり一般的な駅では、トイレが設置されていない場合が多くあります!
また、設置されていても閉鎖されている場合が頻繁にあるので、要注意です!
トイレがある場合でも、清潔さや設備の質にばらつきがあります。
日本では、無人駅にもトイレがあったりしますが、ドイツでは、中央駅の隣の地下鉄駅ですらトイレが設置されていなかったりします!
ドイツの地下鉄やローカル線の乗車チケットは日本より高いことが多いのに、トイレも設置されていないだなんて、なんだか納得いかないわ…。
トイレットペーパー切れに要注意!列車内のトイレ!
長距離列車(ICE、IC、EC)
長距離列車にはトイレが設置されていますが、利用者が多いため故障や清掃の遅れが発生することがあります。
特に混雑時や、始発駅を出発してからしばらく経ったトイレは、清潔さが保たれていないことがあります。
しかし、近距離列車(SバーンやRE、RB)と比べると綺麗な場合が多いです。
近距離列車(Sバーン、RE、RB)
短距離列車でもトイレが設置されていますが、使用頻度や清掃状況により、状態が良くない場合があります。
また、トイレットペーパーが切れていることも多々あります。
用を足す際には、トイレットペーパーがあるか事前に確認することをおすすめします!
もしくは、長時間の移動前に駅で有料トイレを利用することをお勧めします。
まとめ
・ドイツの公衆トイレは、有料(0.50~1ユーロ程度)である場合が多い
・小規模な駅や街中にある公衆トイレを中心に、清掃が行き届いていない場合が多い
・カフェやファストフードのチェーン店では、トイレの使用に暗証番号が必要なことが一般的
・一般的な駅では、トイレが設置されていなかったり閉鎖されていたりすることが非常に多い!
・列車内のトイレを利用する際は、トイレットペーパー切れに要注意!
ドイツでトイレを利用する際は、基本有料であり清掃が行き届いていないことが多いと思い、期待値を低くして利用するようにしましょう。
また、公衆トイレの数自体が日本より圧倒的に少ないため、もし頻繁に訪れる地域があれば、どこに公衆トイレがあるか調べておくといざという時に役立つでしょう。
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