日本人がドイツで生活をしてドイツ人の友達ができた場合、和食を食べてみたいと言われることが多くあります。
ドイツ料理とは異なる味付け、味の繊細さ、見た目の美しさ、ヘルシーなイメージなどから、和食はドイツでも人気を集めています。
寿司やラーメンは、ドイツでも都市を中心に日本人が経営するお店が複数あり、食べたことのあるドイツ人も多くいます。
しかし、寿司やラーメン以外の料理を食べたことがあるドイツ人は、まだそこまで多くありません。
そこで、ドイツ人に和食を振る舞う際におすすめの料理を計6つご紹介したいと思います。
今回は、その前半編として3つご紹介します。
なお、詳しいレシピについてはこの記事では触れませんので、別途検索していただければ幸いです。
もしかしたら、いつかレシピも投稿するかもしれませんが(笑)
- ドイツ人と一緒に和食を作る機会のある方
- ドイツ人に和食を振る舞いたい方
- 近々ドイツへ引っ越す予定の方、またはドイツへの引っ越しを検討中の方
甘じょっぱい味付けが和食の象徴:牛丼
牛丼は、日本では定番の料理であり、数ある丼物の中でも人気ランキング上位に位置する料理です。
牛丼チェーンも多数ありますが、自分で牛丼を作る方も多く、老若男女問わず人気のある料理です。
この甘じょっぱいたれで煮込んだ牛肉と白米の組み合わせは、ドイツ人の口にも合うようです!
筆者も留学時代に、ドイツ人を含む多数のヨーロッパ人に牛丼を振る舞った経験があります。
また、その時以外にも牛丼を振る舞った経験が何度もあります。
牛丼に対する反応は大変良く、皆すぐに平らげてしまい、おかわりをする人も多くいました!
甘じょっぱい味付けという和食を象徴する味付けは、ドイツにはほとんどありません。
癖の強い材料は醤油以外入っていないから、ドイツ人にも受け入れられやすい味なんだと思うよ!
材料はシンプルで、家庭によっても異なりますが、米、牛肉、玉ねぎ、生姜、醤油、砂糖、酒、出汁の素などです。
薄切りの牛肉を入手するのがドイツでは困難ですが、肉屋で丁重に頼んだり、塊肉を買ってきて一度冷凍して半解凍状態にしてから包丁を使ってスライスしたりすることで、なんとか調達することができます。
デュッセルドルフなどでは、日本食料品店で薄切りの牛肉を購入できるでしょう。
米は、Sushi Reisという日本米に比較的近いものが、ドイツの一般的なスーパーマーケットで売られているので、日本米が無くてもそれで代用可能です。
ちなみに、ドイツにはビーガンやベジタリアンの方も多くいますので、牛丼を振る舞う際は、相手が肉を食べる方か確認することをおすすめします!
サクサク感とジューシーさが堪らない:鶏の唐揚げ
鶏の唐揚げも、牛丼と同じぐらいドイツ人によくウケる料理です!
鶏の唐揚げは、ドイツ人が和食に対して抱きがちなヘルシーなイメージに合う料理ではありません(笑)
ただし、鶏の唐揚げは、フライドチキンというドイツ人でも見慣れた料理の一種であるため、ドイツ人でも取っつきやすい和食の料理です。
また、フライドチキンに和風の味付けが加わることで、ドイツ人が普段食べているフライドチキンとは一味違った料理になることも、関心を示してくれるポイントの一つです。
一回でドイツ人7人に鶏の唐揚げを振る舞ったことがありますが、2kgぐらい揚げたのにあっという間に食べきってしまいました(笑)
材料は、鶏モモ肉(または鶏胸肉)の他、醤油、酒、生姜、にんにく、ごま油、卵、片栗粉などです。
調味液に鶏肉を漬け込み、衣をつけて油で揚げます。
衣の材料は、片栗粉のみ、小麦粉のみ、片栗粉+小麦粉などがいくつかありますが、ドイツで作る場合は片栗粉のみ、もしくは片栗粉多め+小麦粉少なめがおすすめです。
筆者が日本で唐揚げを作っていた時は、片栗粉と小麦粉を同量ずつ使用して衣を作っていました。
しかし、ドイツの小麦粉が日本のものと違うせいか、ドイツで同じように調理するとサクサク感が上手く出ません。
そのため、片栗粉の割合を多くして衣を作ることをおすすめします。
また、鶏モモ肉(特に皮の付いたもの)は、ドイツで入手が困難な材料の一つです。
デュッセルドルフであれば、骨無し皮付き鶏モモ肉も日本食料品店で購入可能です。
しかし、以前ミュンヘンの日本食料品店でも探したことがありますが、残念ながら見つけることができませんでした。
ミュンヘンなどであっても、トルコ食料品店で骨無し皮付き鶏モモ肉を扱っていることがあります。
以前ミュンヘンのトルコ食料品店鶏モモ肉を購入して唐揚げを作ってみたところ、なぜか若干癖がありましたが、それでも美味しく作ることができました!
骨まで付いたものであれば、大手スーパーマーケットのREWEでたまに売られています。
ただし、唐揚げには骨は不要なので、ハサミなどを使って頑張って外す必要があります。
この骨を外す作業は、本当に地味で大変な作業なんだよね…。
鶏の唐揚げも、牛丼と同じく肉をふんだんに使った料理です。
したがって、振る舞う相手がビーガンやベジタリアンでないかは、事前に確認しておくことをおすすめします!
ビーガンの方にも最適:ほうれん草の胡麻和え
ここで、副菜かつ肉も魚も使わない料理を一つご紹介します。
ほうれん草の胡麻和えは、日本ではまさに家庭の味、おふくろの味といったような料理で、特別華のある料理ではありません。
しかし、濃厚な胡麻の味と香りは、日本人だけでなくドイツ人をも魅了します!
筆者は、これまでに3回程ドイツ人にほうれん草の胡麻和えを振る舞ったことがありますが、シンプルな料理の割に、非常に反応が良かったです!
また、肉も魚も使わずに作ることができるので、ドイツに多いベジタリアンやビーガンの人にも食べてもらうことができるのもポイントが高いです!
定番の日本料理で、肉や魚をまったく使わない料理は意外と少ないんだよね…。
材料は、ほうれん草、醤油、砂糖、練りごま、炒りごまなどです。
もちろん、家庭によって味付けが異なり、出汁を入れたりや練りごまを使わなかったりと様々なレシピがあります。
筆者のおすすめは、練りごまを使って作ることです!
以前は、練りごまを使わず、代わりにすりごまと炒りごまを使っていました。
しかし、試しに家にあった練りごまも入れて作ってみると、さらに胡麻の風味が強く、ほうれん草全体に味が馴染むようになり、断然こちらの方が美味しかったです!
練りごまは、ドイツの大手スーパーマーケット(例えばREWEなど)でも売られていることがあり、Tahiniという名前で販売されています。
Tahiniは、はちみつやカカオパウダーが入ったものなど味付けされているものもあるため、購入時に原材料を確認して、余計なものが入っていないかチェックしてください!
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