日本人が海外生活を送るうえでの悩み、それは寿司や刺身が恋しくなってしまうことです。
これは筆者だけでなく、海外で暮らす多くの日本人が抱える悩みです!
現在では、ドイツでも寿司を知らない人はまずいません。
しかし、ドイツの寿司は、必ずと言っていいほどアボカドが入っていたり、揚げられていたり、謎のソースが掛かっていたりと、日本の寿司とはだいぶ違います。
日本人が求める寿司ではなく、筆者にとっては「Sushi」という別の食べ物です(笑)
ドイツの大都市では、日本人が営んでいる寿司屋もあり、そこでは本格的な寿司を食べることができます。
しかし、値段が非常に高く、満足に食べようものならあっという間に1万円を超えてしまいます。
庶民にとっては、気軽に行けない値段だね…。
また、以前お伝えした通り、デュッセルドルフのインマーマン通り(Immermannstraße)沿いにある日本食料品店で、パックに入った寿司や冷凍または冷蔵の刺身を購入することは可能です。
しかし、日本食料品店は寿司屋ではないので、質もそこそこですし、ネタの種類も限られてしまいます。
ドイツに居ながら、質の良い寿司や刺身を気軽に食べられたらいいのに…。
そこで、ぜひおすすめしたいのが、鮨松本さん(以下、敬称略)です!
今回は、ドイツに住む庶民の日本人の強い味方である鮨松本についてご紹介します。
・長いドイツ生活で本格的な寿司や刺身が恋しくなった方
・これからドイツ、特にデュッセルドルフまたはその周辺エリアで暮らす予定のある方
・デュッセルドルフを訪れる予定のある方
・和食や日本の食材が大好きな方
・ドイツの和食事情に興味のある方
鮨松本が入るギリシャ食料品店「NIK the Greek」
鮨松本の話をする前に、NIK the Greekというギリシャ食料品店の話を少しだけさせてください。
では、なぜ突然ギリシャ食料品店の話をするのか。
それは、鮨松本が、NIK the Greekというギリシャ食材を販売している倉庫スーパーマーケットの中で営業しているからです!
NIK the Greekおよび鮨松本は、デュッセルドルフの西端にあるHeerdt地区に位置しています。
市の中心部からだと、地下鉄および徒歩で30分程離れた位置にあるので、立地はあまり良くありません。
しかし、いつも多くのお客さんで賑わっています!
NIK the Greek自体は、(2024年4月下旬現在)午前8時から午後5時まで営業しています。
瓶詰のオリーブやオリーブオイル、香辛料、様々な缶詰(例えば鯖缶やイワシ缶)に加え、ギリシャのピタパンやジャム、チーズ、ヨーグルト、お菓子、パスタ(MISKO)、漬物などが多種多様なものが販売されています。
また、様々な冷凍食品が販売されており、冷凍されたギリシャ料理に加え、冷凍の野菜や魚介類を購入することもできます。
ここで販売されている冷凍の豚肉のGyrosが大変美味しいのでおすすめです!
調理方法もフライパンで温めるだけと非常に簡単なので、筆者はここに来るたびに購入しています。
ちなみに、鶏肉のGyrosも売っているけど、こちらは正直いまいちだったよ。
また、濃厚な胡麻のペースト(Tahini)も販売されており、筆者は時々これで汁無し担々麺やほうれん草の胡麻和えを作っています。
そして、ワインやOuzoをはじめとするギリシャ産のお酒も種類豊富に販売されています!
日本食料品も少しだけ販売されていますが、商品はかなり限定的で、値段も高めです。
しかし、2023年の秋から冬にかけて何度か行ったときには、日本産の日本米(ブレンド米)が5kg23ユーロで販売されていました。
筆者も購入して食べてみましたが、味も香りも良かったです!
日本人が感動する鮨松本のお寿司とお刺身!
NIK the Greek内にある鮨松本さんは、午前11時半からの営業です。
レストランではなく持ち帰り専用のお店のため、テーブルや椅子はその場に用意されておらず、その場で食べることはできません。
しかし、質や味は非常に高く、また値段もかなり良心的です!
マグロ、サーモン、ハマチなどが乗った海鮮丼は6~10ユーロ程度(サイズはS、M、L)ですし、各種握り寿司や巻き寿司も、1パック10ユーロ以下で買えるものが多くあります。
海鮮丼については、カウンターで注文すれば、サーモンのみのサーモン丼やマグロのみのマグロ丼にすることも可能です。
(ちなみに、値段は2024年4月時点のものです。)
私は、これまでに海鮮丼とうなぎの握り寿司を食べましたが、どちらも本当に美味しく、「これぞ日本人が求めているもの!」という味で感動しました!
市内の寿司屋(レストラン)で同じようなものを食べようとすると、4~5倍程度のお値段であることが多いです。
そのため、鮨松本さんの商品の質の高さと値段を一度知ってしまうと、寿司屋(レストラン)で寿司や海鮮丼を食べるのが正直馬鹿馬鹿しく思えてしまいます…。
以前、デュッセルドルフ市内のレストランで本格的な鉄火丼を30ユーロ払って食べたけど、鮨松本の10ユーロの海鮮丼の方が、量もずっと多くて味も良かったよ!
サクになっている刺身も、2024年5月時点で、マグロやハマチが6.99ユーロ/100g、サーモンが4.99ユーロ/100gで売られていました。
この他にも、タイ、タコ、イカ、大トロ、中トロの刺身なども販売されています。
また、手巻き寿司セットのようなものも売られており、時期によっては、ブリしゃぶ用のブリや、ハマカマ、白身魚の西京漬け等も販売されています。
筆者も、手巻き寿司をするたびにこちらでそのネタを購入しています。
以前8人分(計800 g程度)の手巻き寿司用のネタを購入しましたが、合計で50ユーロ程度とドイツでは感動するほどの安さでした!
日本でないところで、それも魚をあまり食べる習慣のないドイツで、高品質の寿司や刺身がこれだけ安く買えるのは、日本人にとって本当に嬉しい限りです。
それ故に、遠方から車や電車で訪れる方も多く、特に土曜日の開店時間前後には行列ができています(といっても、長くても20分程の待ち時間であることが多いので、特別心配はいりませんが…)。
また、年末は大変混雑していて、開店前から長蛇の列ができています。
売り切れ対策や待ち時間対策として、お刺身を事前に予約注文することもできるようで、それを利用している方もいました。
その一方で、年末は、多くのお客さんを捌くため、海鮮丼や寿司などの商品数が減るので注意が必要です!
NIK the Greekにある鮮魚コーナー
NIK the Greekの店内には、鮨松本さんとは別に各種鮮魚を扱っているコーナーもあり、様々な新鮮な魚介類が販売されています。
2023年末に確認した際は、鮭やニジマス、サメの切り身、マグロ、サーモン、イカなどが販売されていました。
そして、新鮮な魚だけでなく、有頭エビやアサリ、大ぶりのホタテ、ムール貝、マテ貝、牡蠣なども売られていました。
筆者は、こちらで購入した有頭エビとアサリを使って、パエリアを作ったことがあります。
アサリは1kg単位でしか購入できず、消費しきるのに苦労しましたが、パエリアにしてもパスタでボンゴレビアンコにしてもとても美味しかったです!
これだけ多くの鮮魚や魚介類を扱うお店はドイツでも珍しく、多くのお客さんが、鮨松本だけでなくこの鮮魚コーナーでも色々と購入しています。
ちなみに、鰻も丸ごと販売されていましたが、誰が買うのでしょうか…。
鰻にはぬめりがあったり毒があったりしますし、かなり長いまな板が必要になるので、素人が自宅で捌くものではない気がしますが…。
まとめ
- ギリシャ食料品店であるNIK the Greek内で鮨松本が営業している
- 鮨松本では、非常に質の良い寿司や海鮮丼、各種刺身などがお手頃価格で購入できる!
- NIK the Greekには、鮨松本とは別に鮮魚コーナーがあり、そこで様々な魚介類を購入できる
- NIK the Greekでは、様々なギリシャの食料品やお酒が販売されており、中でも冷凍の豚肉のGyrosは特におすすめ!
新鮮な魚介類が恋しくなった方、またドイツに居ても「本物の」海鮮丼や寿司をお手頃な値段で楽しみたい方は、ぜひ行ってみてください!
味の観点でも値段の観点でも、本当におすすめです!
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