アパート探しの救世主!Olympia Tower Studio Apartmentsとは?

日本には短期滞在を主目的としたマンスリーアパート等がありますが、ドイツにも似たようなものが複数あります。
筆者は、その中のいわゆる「ビジネスアパート」に住んだ経験が二度あります。

ミュンヘンやフランクフルトなど、ドイツの大都市では、一般的な賃貸アパートを見つけるのが容易ではありません
需要に対して供給がまったく追いついていないためです。
そのため、今回ご紹介するようなビジネスアパートの存在は、現在アパートを探していない方であっても万が一のために知っておいて損はないと思います。

今回は、筆者が実際に住んだことのあるミュンヘンのオリンピアパーク周辺のビジネスアパート「Olympia Tower Studio Apartments」について、詳細にご紹介します。
なお、情報は、2024年12月時点のものですので、最新の情報については管理会社に直接お問い合わせください。

公式サイト:https://studio-aps.de/en/olympia-tower-en/
住所:Helene-Mayer-Ring 4, 80809 München

この記事は、こんな人におすすめ!

・ミュンヘンでのアパート探しに苦戦している方
・ミュンヘンでのワーキングホリデーまたは短期語学留学を計画中の方

目次

Olympia Tower Studio Apartmentsの概要

まず、Olympia Tower Studio Apartmentsの概要についてご紹介します。

立地

ミュンヘン市北部にある広大な公園「オリンピアパーク(Olympiapark)」のすぐそばに位置しています。

公共交通機関でのアクセスも大変良好で、最寄り駅である地下鉄U3およびU8のOlympiazentrum駅からは徒歩1分の距離です。
そのため、想定外の雨に降られても、ダッシュすればなんとかなります(笑)。

Olympiazentrum駅からミュンヘン中央駅までは地下鉄で約10分、Marienplatz駅までも乗り換えなしで約12分でアクセスできます。
そのため、例えば友達との待ち合わせの際に億劫に感じることもあまりないでしょう。

買い物事情

もちろん、ミュンヘン市の中心であるMarienplatz周辺では、非常に多くのお店が立ち並び買い物の選択肢も豊富です。
しかし、日々の買い物で毎回Marienplatzまで行く必要はありません。

まず、アパート周辺には小さな商店街があります
その商店街には、大手スーパーマーケットチェーンのEDEKAがあり、アパートから徒歩1分で食料品や多少の日用品の買い物ができます。

ドイツ博士

でも、EDEKAで売られている商品は全体的に高くて、質も特別良いわけではないんだ。だから、僕は地下鉄で3駅離れたBonner Platz駅周辺にあるREWEとNettoに、週1回は行っていたよ!

また、アパートの隣には郵便局(DHLの支店)が、そしてその斜向かいにはパン屋が2軒あります。
パン屋に関しては、その2件で品揃えや雰囲気が異なるため、筆者はどちらも利用していました。

さらに、アパートから徒歩3分のところに薬局があります。
筆者は利用したことがありませんが、商店街にはその他にもケバブ屋や火鍋屋があったり、ロシア食料品店があったり、美容院や小さなカフェがあったりします。
歯医者も評判の良い医院が、アパート周辺にあります。

また、Olympiazentrum駅から地下鉄で4駅目(約6分)のMünchner Freiheit駅まで行けば、デパートやドラッグストアなどもあります。
アパート周辺には、おしゃれなカフェやレストランが残念ながらほとんどないのですが、その問題もMünchner Freiheit周辺まで行けば解決するでしょう。

賃貸契約

Olympia Tower Studio Apartmentsでは、最低6ヶ月の契約が必要です。

マンスリーアパートではないため、1ヶ月単位での契約はできません
最初から1年の契約をすることも可能ですが、契約期間の延長が容易にできるため、1年住む予定でもまずは6ヶ月の契約で入居をするのが無難かと思います。

契約終了および契約延長についてですが、契約期間満了の8週間前までに、そのまま退去するか契約を延長するかを管理会社にメールで伝えます。(2024年12月現在)
つまり、既存の入居者が契約の延長を辞退してはじめて管理会社は新しい入居者を探し始めます。
そのため、8週間前という期限を守りさえすれば、契約の延長は簡単かつ確実にできます!

契約延長の際は、最低3ヶ月間延長する必要があります。
つまり、1ヶ月だけの延長は残念ながらできません。

なお、「ビジネスアパート」と書いていますが、このアパートはビジネス目的でドイツに滞在していない方でも住むことが可能です。
実際に、筆者はワーキングホリデーで仕事をしていなかった期間にもこのアパートに住んだ経験があります。
ただし、毎月の安定した収入がない場合は、入居時に一括で契約期間全体の家賃を支払う必要があります。

家賃および諸費用

家賃は、部屋の広さやタイプ、そして階数によって異なります。
一般公開されていないので各部屋の家賃比較はできませんが、最も一般的な部屋(約25平米)の場合、1,100ユーロ/月程度です。

筆者が住んだ16階の約25平米の部屋は、1,116ユーロ/月でした。
以前、低層階は50ユーロ安いと聞いたことがあるので、恐らく9階以下の場合は1,066ユーロ/月です。

この家賃は、オールインクルーシブとなっています。
つまり、水道光熱費、インターネット料金、管理費などが既に含まれています。
ただし、Rundfunkbeitrag(日本でいうNHKの受信料)については、別途支払う必要があります。

約25平米の部屋の他に、約30平米の部屋、約40平米の部屋があり、もちろん部屋が広くなるにつれて家賃も高くなります。
ちなみに、筆者は、他のビジネスアパートの値段等に特別詳しいわけではありませんが、立地や設備を考えると、このOlympia Tower Studio Apartmentsは比較的安い方だと思います。
ミュンヘンのビジネスアパートは、約25平米の広さでも月1,200ユーロ〜1,500ユーロすることがよくあります。

また、駐車場を借りる場合は、別途料金を支払う必要になります。

さらに、入居時に、サービス料(Servicepauschale)として一時金を支払う必要があります。
筆者が入居した2024年7月は、399ユーロでした。
この金額も、部屋の広さやタイプによって異なる可能性があります。

ちなみに、各部屋には約2平米程度の物置が別途付くため、25平米の部屋でも数字以上には広く感じると思います。

実際の部屋をご紹介!

以下で、Olympia Tower Studio Apartmentsの実際の部屋(最も一般的な約25平米の部屋)を、多くの写真とともにご紹介します。

部屋は基本ワンルームです。
部屋のメインのスペースは以下の写真の通りで、背後にシャワー・トイレおよび玄関があります。

窓は正面一か所で、ガラス張りの部分全体ではなく、真ん中の一部のみが開閉可能です。
また、窓にはシャッターが付いており、夜など必要に応じて開閉可能です。

ドイツ博士

でも、建物全体のシャッターが中央でも制御されていて、雨が降ると昼夜関わらず小雨でも自動で開いてしまうよ!

疑問ちゃん

夜寝ている時にシャッターが稼働すると、うるさくて睡眠の妨げになるね…。

ドイツ博士

あとは、外で雪が積もっている時もなぜか閉められないよ…。
ここに実際に住んだ僕としては、これがこのアパートの一番の難点だと思うよ。

また、壁の一面には、近代アートな絵画が飾られています。
そして、窓の手前に備え付けの大型デスク簡易チェアが用意されています。
テレビも設置されており、入居者は無料で使用することができます。

テレビ前に置かれている小さなテーブルは、例えば、来客時などにソファーの前に置いて使用します。

大型デスクの横には、服などを入れるための扉付きの収納があります。
そこそこ大きいので、筆者は洋服以外にも、臭いのしない食品や小物などもそこに入れていました。

ソファーの後ろのつまみを手前に引くと、ソファーが下に隠れベッドが出てきます。
ダブルサイズのベッドで、マットレスは元から用意されています。

ドイツ博士

でも、正直このマットレスの質はあまり良くないよ

来客が無い時はベッドを出しっぱなしにしておいて、来客時のみベッドを収納してソファーに切り替えている人が多いのではないかと思います。
ちなみに、ベッド横にライトはありますが、コンセントは残念ながらありません。

キッチンは、このような感じです。
非常に狭く、自炊する人にとっては正直十分な広さとは言えません
キッチンに野菜などを切るスペースがほぼなく、またシンクもかなり狭いです。
また、2口のIHクッキングヒーターが設置されていますが、縦並びでお互いの間隔が狭いため、大きなフライパン2つを同時に使用することはできません。

そのため、一度に大量に作りたい時には、窓の前の大型デスクで野菜を切ったり、IKEAで購入した卓上IHコンロを追加で使用して調理したりすることもありました。

オーブンはありませんが、電子レンジがコンロの上についています。

コンロ下にある冷蔵庫はこのような感じです。
写真からもお分かりの通り、自炊中心の生活をする人にとっては残念ながらやや小さいと感じるサイズです。
筆者としては、特に冷凍室(冷蔵庫内上部の扉が付いた部分)の狭さが気になりました。
そのため、あまり買い溜めはできませんが、近くにスーパーマーケットがあるため、食品の買い出しに苦労することはないと思います。

キッチンの後ろには、食器や調理器具などを収納できる棚があります。

玄関の近くにあるトイレと洗面台は、このような感じです。
スタイリッシュなデザインで、高級感があります
このエリア(のみ)には、床暖房も備え付けられています!

シャワーはこのような感じです。
通常のシャワーの他に、天井に備え付けられたシャワーもあり、つまみで切り替えられるようになっています。

ドイツ博士

問題は、このシャワールームの入り口にドアがないことだよ…。
気を付けないと水が大量に外に出てしまうんだ…。
まあ、床暖房をつければ濡れた部分も割とすぐに乾くけどね。

この他にも、各部屋にはWi-Fiで接続できるスピーカーSonos)が備わっています!

部屋からの眺望:これ以上に良い景色のアパートって市内に他にあるの!?

16階の南向きの部屋からの景色はこんな感じです!
ミュンヘンには高層ビルが少ないこともあり、見晴らしが非常に良いです。
贅沢にも、オリンピアタワーオリンピアパークが正面に見えます。

BMWの本社も近くにあり、その特徴的な形の建物も窓から見えます。

低層階からはほとんど見えませんが、高層階の窓からは、Marienplatzの近くにあるフラウエン教会(Frauenkirche)新市庁舎(Neues Rathaus)もはっきりと見えます。
※以下の写真は、30倍望遠ズームを使って撮った写真です。

天気が良く空気が澄んだ日には、アルプスの山々もくっきりと見えます。
夏は見えることが少なく、例えば秋には見えることが多いです。
※以下の写真は、30倍望遠ズームを使って撮った写真です。

また、高層ビルの少ないミュンヘンでは空が非常に広く感じられ、日の出や日の入り頃の景色や空の色合いが特に美しいです!

そして、なんと…夏にオリンピアパークで花火が打ち上げられる際には、部屋の窓からこのような景色まで見れてしまいます!!

便利な共用施設

以下では、Olympia Tower Studio Apartmentsの共用部分の施設をご紹介します。

受付/コンシェルジュサービス

建物の正面玄関があるドイツ式の2階には、受付があります。
この受付には、基本24時間コンシェルジュがいて、問題があった場合に相談や報告をすることができます。

このコンシェルジュサービスの最大の利点は、荷物を宅配業者から一括で受け取ってくれることです!
アパートの入居者は、宅配業者からではなく、受付にいるコンシェルジュから自分宛ての荷物を受け取ります
そのため、仕事や私用で不在で受け取れないということがまずありません
また、日曜日だろうが夜中だろうが、いつでも受け取り可能です!

ラウンドリールーム

Olympia Tower Studio Apartmentsでは、各部屋に洗濯機が設置されていません。
そのため、洗濯の際には、ドイツ式1階にある共用のラウンドリールームを利用することになります。

1回あたりの使用料金は、洗濯機が3ユーロ乾燥機が2.5ユーロです。(2024年12月現在)
支払いは硬貨で行うことができる他、アプリでも可能です。

洗剤や柔軟剤は自分で調達して持って行く必要があります。

疑問ちゃん

洗濯機1回3ユーロは、正直高いわね…。

フィットネスルーム

Olympia Tower Studio Apartmentsには、入居者用の無料の小さなフィットネスルームも用意されています。
置かれている器具は決して多くなく、トレーニング中~上級者には満足いくものではないと思います。
しかし、建物から出ることなく様々なトレーニングを行うことができるという点では大変便利です。

12kgまでのダンベル、ベンチ、各種部位を鍛える複合マシーン、有酸素運動用のバイクやランニングマシーンなどがあります。
またヨガマットや体重計も用意されています。

一応バーベルもありますが、スタンドがないので、これでベンチプレスを行ったりするのは容易ではありません。

最後に

もちろん、普通のアパートをすぐに見つけることができれば、それに越したことはありません。
しかし、ミュンヘンで新たにアパートを見つけるのは、競争率が高く非常に大変な作業です。

そのため、割高ではありますが、必要に応じてこのようなビジネスアパートに一旦住むことも検討してみてください!

ゆとり
ドイツ生活5年目のゆとりです。デュッセルドルフで2年半働き、現在は再度ミュンヘンで働いています。過去にミュンヘンで交換留学およびワーホリも体験しました。
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